徳島ヴォルティスが大塚製薬FCから、さらに6選手と契約。

関連エントリーはこちら。http://d.hatena.ne.jp/SH77/20041211#1102738628に。
徳島ヴォルティス公式12月14日更新より。
http://www.vortis.jp/

徳島ヴォルティス契約締結選手の発表
この度、大塚FCの選手の中でJリーグチーム徳島ヴォルティスとしての来シーズンにおける選手契約が締結された選手を発表致します。
●大塚FCからの契約締結選手
大場啓(おおば あきら)片岡功二(かたおか こうじ)鎌田祥平(かまだしょうへい)
川北裕介(かわきた ゆうすけ)小山拓土(こやま たくと)原田慎太郎(はらだ しんたろう)
冨士祐樹(ふじ ゆうき)山口篤史(やまぐち あつし)谷奥優作(たにおく ゆうさく)
田中大輔(たなか だいすけ)石川裕司(いしかわ ゆうじ)筒井紀章(つつい のりあき)
谷池洋平(たにいけ ようへい大島康明(おおしま やすあき)
現状ですが、以上の14名が徳島ヴォルティスとしての選手契約が締結しました。

すでに報道のあった8選手に加えて、谷奥優作・石川裕司・谷池洋平のレギュラーDF陣、司令塔たる田中大輔ボランチ筒井紀章、ツートップの一角にして今季JFL得点ランキング2位の大島康明とレギュラー格の6名が徳島ヴォルティスと契約に。大塚製薬FC勢とセレクションなどで新戦力を補強してチームを構築されるそうだけど、今のままでも充分に強いじゃん。とにもかくにも、J復帰の選手もJ初挑戦の選手もオメデトウございます。

「熊本から目指せJ」ロッソ熊本の池谷監督、熊本県知事を表敬訪問。

関連エントリーはこちら。http://d.hatena.ne.jp/SH77/20041018#1098065653http://d.hatena.ne.jp/SH77/20041120#1100914795http://d.hatena.ne.jp/SH77/20041209#1102573128に。
熊本日日新聞12月15日付より。
http://kumanichi.com/lsports/20041215/kiji5.html

●「ロッソ熊本」池谷監督 潮谷知事を訪問、「県民として頑張りたい」
来季、九州リーグに参戦するサッカーチーム「ロッソ熊本」の池谷友良監督が14日、潮谷義子知事を訪ね「早く熊本県民になって、県民として頑張りたい」と抱負を述べた。県庁を訪れたのは、池谷監督と県民運動推進本部の高木裕司事務局次長。潮谷知事は「ロッソ熊本というチーム名は覚えやすい。サッカーは情熱的なスポーツ。県民が元気になるような話題を提供してほしい」と激励。同監督は「ロッソの名前が浸透するには強くなるしかないと思っています」と話した。

「ロッソの名前が浸透するには強くなるしかないと思っています」。現実的には「Jリーグを目指す」だけでは観客は集まらない。構想と企画とチームの成績が証明する「リアル」によって、実現の期待が高まるにつれ、観客は集まる。結果を出していくことが次につながる。池谷監督ガンバッテ下さい。

同監督は16日、千葉で開かれるJリーグのトライアウトを視察。23日、県民総合運動公園陸上競技場で開かれるチームのセレクションに合わせ再来熊する予定。「セレクションがロッソ熊本の第一歩。ハートのある選手が集まるのを期待している」と話していた。

来熊=「らいゆう」ですかね。「らいくま」も捨てがたいけど。16日のトライアウトもセレクションの一環なんですね。今週号のサカダイのトライアウト関連の記事では、Jクラブはもとより、JFLクラブもかなり力を入れているとか。徳島・草津とJクラブも増え、JFLクラブもJリーガーを戦力として期待。地域リーグにも、クラブをJへと連れて行ってくれる貴重な人材としてJリーガーを見ているロッソ熊本のようなクラブがある。いろんな事情で契約更新されなかった選手たちの新天地たるクラブが増えていることは、サッカー界全体でも良いことでしょうね。

ヴァンフォーレ甲府のコーチに、Honda FC前監督の安間貴義氏が内定。

関連エントリーはこちら。http://d.hatena.ne.jp/SH77/20041214#1102986326に。まだ昨日のエントリーですけどね。
ヴァンフォーレ甲府公式より。
http://www.ventforet.co.jp/2004/04press12.html#5

安間貴義氏、来季コーチに就任内定のお知らせ(12.14)
この度、ヴァンフォーレ甲府の来季コーチに安間貴義氏が就任することが内定いたしましたので、お知らせ致します。
安間貴義(あんま たかよし)
出身地:静岡県浜松市
生年月日:1969年5月23日(35歳)
選手歴:浜松商業高校-駒澤大学-本田技研工業(現・HondaFC)(2001年現役引退)
指導歴:2002年〜Honda FC監督
※2002年第4回JFL 13勝2分2敗 勝ち点41 優勝
※2003年第5回JFL 21勝4分5敗 勝ち点67 第2位
※2004年第6回JFL 19勝5分6敗 勝ち点62 第2位
コーチライセンス:日本協会公認B級コーチライセンス(2003年6月取得)
コメント:「チームの目標に少しでも貢献出来るようにこのチームと全力で向き合って頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。」

この内定について触れた新聞記事も以前にあるそうだけど、このたびヴァンフォーレ甲府から正式発表に。古橋達弥みたいな選手をドンドン育ててください。
・・・ザスパ草津も来季はJ2なんだから「甲府に第2、第3の古橋」てのはマズし、ヤバイか。_| ̄|○
JFL最終節でキツ〜イ餞別をいただいたHonda FCの安間監督が、来季はヴァンフォーレ甲府のコーチとして4度も対戦ということに。渡る世間は強敵ばかり。安間貴義新コーチに関しては、今週号のサカダイでの「大塚製薬徳島ヴォルティス、関口隆男コーチ」関連の記事でも触れられていますよ。熱い男たちの物語な内容で必読です。

サッカーにビデオリプレイ判定はどうだろうか。

SH772004-12-15

ニッカン12月14日付より。今日の画像はビデオ判定要求を示す、赤いフラッグを投げるピッツバーグ・スティーラーズの愛すべき闘将、ビル・カウアーヘッドコーチ。*1
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/f-sc-tp0-041214-0022.html

●伊サッカー連盟、試合の判定にビデオを
イタリア・サッカー連盟(FIGC)は、試合の判定にビデオなどを活用すべきとの提案書を国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)に送ったことを13日、明らかにした。
提案書の中でカラーロFIGC会長は「審判員に、ピッチを囲む10数台のテレビカメラに対抗させるのは不可能。アイスホッケーやアメリカンフットボールなどを見ならって機械を利用すべき」と主張している。UEFAは今週の理事会でこの提案を検討するが、FIFAは以前からビデオ導入には反対の立場を取っている。

ビデオリプレイ情報を判定材料とすることは、より判定精度を高めることが出来る反面「試合が停まってしまう」という大きな1点で、どのプロスポーツでも不評である。NFLでは賛否両論あったすえ、何度も見直しとテストを繰り返して、ようやく現在では導入されている。メジャリーグでは先月のオーナー会議で議題になったものの、やはり賛否両論、投票では15対15の同数で否決となった。ベースボールというサッカーに比してプレーの中断が頻繁にある競技でも、こうなのだから、やはり「試合が停まる、時間がかかる」は避けたいのだろう。
しかし、この議題が持ち上がる背景には、どの競技でも「あのク○審判、ク○判定はなんだ、ビデオを見ろよ!」という観客と視聴者の不満の声が必ずある。観客の不満は、興味喪失・観客減につながり、しかもギャンブル公認州があるUSAでは、莫大な金銭取引につながっているため、ミスジャッジが勝負を左右することは洒落にならない事態を生んでしまう。セリエには詳しくないので、イタリアはどうか判らないが、同じような事情もあるのだろうか。
では、ビデオ判定を導入しているNFLはどうなっているか。TSPに詳しくあるので、まずこちらから。NFLではビデオ判定のことを「インスタントリプレイ」と呼称してますですよ。
http://www.tsp21.com/sports/nfl/feature/ireplay.html

●インスタントリプレイ解説
インスタントリプレイとは:得点やターンオーバーなど試合を決定付ける重要なプレイをビデオリプレイよって判定するシステム。インスタントリプレイは 86-91年にかけて導入されていたが、その後廃止。 99年システムを大きく改変して再導入となった。

廃止になった理由は、「バ○審判、ビデオ判定しる!」と両チームのヘッドコーチから要求が頻繁に審判団にあり、たびたび試合が停まってしまったため。NFLはテレビ放送を重視しているので、「試合時間が長くなる=放送時間が長くなる」をとても嫌っていることもあった。この他でも試合時間の短縮というテーマには毎年あれこれ検討、改善試行を繰り返している。現在導入しているシステムは過去の反省を随所に活かした形に。まずはヘッドコーチからの要求回数を制限した。

●チャレンジ:対戦する両チームの監督はきわどい判定に対してインスタントリプレイを主審に要求でき、これをチャレンジという。チャレンジができるのは試合60分間内の56分間。前後半最後の2分間はチャレンジできない。チャレンジ要求は試合中、1チームにつき2回。リプレイによって判定が覆ればタイムアウトは減らないが、覆らなければタイムアウトが減る。
●良くある間違え:インスタントリプレイは得点やターンオーバーなど試合を決定付ける重要なプレイに対して適用されるシステムであって、反則の判定に対してはインスタントリプレイは適用されない。

まずコーチは、試合中2回しかビデオ判定を要求できない。また前後半のクライマックスである「2ミニッツウォーニング」中には要求できない。しかも判定が覆らない場合は前半3回、後半3回しかとれない貴重なタイムアウトが1回減らされてしまう。ヘッドコーチの状況見極めが要求されている。なぜか今年から2回要求して2回とも判定が覆ると、もう1回要求できるオマケが導入。
また反則判定には要求できない。あくまで瞬時の判断では微妙な判定(アメフトだとラインを踏んだか踏んでいないか、ヒザをついた後のタックルかどうか、など)に用いられるための導入になっている。審判の権威を損なうような反則判定への要求は出来ないことになっている。覆った判定に相手チームからの再判定要求も出来ない。

●アシスタントリビュー:2ミニッツウォーニング以降、または延長戦では特設室にいるリプレイアシスタントが専門的にリプレイを見て、インスタントリプレイが必要かどうか指示する。

2ミニッツウォーニング中に起きた難しい判定には、ビデオ審判が自主的に判断して、主審にビデオ判定を指示できる権限を持たせている。

●最終的な判定:インスタントリプレイは主審がフィールド脇に設置されたリプレイモニターを見ることによってなされ、プレイの判定は特設室のリプレイアシスタントと交信しながら慎重に検討される。最終的な判定はフィールドにいる主審がくだし、インスタントリプレイでの判定は 90秒間以内になされなければいけない。

主審が無線でビデオ審判とやりとりしながら映像を確認、90秒以内で判断する。そしてアナウンス。極力、試合を停めないことが要求されている。

●新システムは何が変わったか:新システムはインスタントリプレイ回数に制限があるのでインスタントリプレイ判定での時間浪費が最少限度に押さえらる。そのため、試合時間の必要以上に長くることがない。新システムでは「リプレイアシスタント」という新しい役割の審判が設けられ、より厳正な判定がなされる。

ビデオ専門審判という試合中ずっと多角&リプレイ映像で確認している審判は主審の負担を増やすことなく、現在機能していると云えるだろう。それでも導入後も判定をめぐるイザコザが無くなっていないのが現状だけど(笑)。どちらかといえば、ミスジャッジが勝敗の決定的な要因でないように、程度のビデオ判定導入といえるだろう。またここでは触れていないが、あくまで直前のプレーに対してのみにビデオ判定が要求できる。「5分前のプレー、やっぱり判定オカシイよ」とかはナシ。だから微妙な判定があったりすると、有利な判定を受けたチームはさっさと次のプレーを開始しようとする(笑)。
プレーが定期的に切れないサッカーで導入するのは、とにかく難しいと思うが、あえて導入するとすればアメフトとは逆に反則判定、「倒されたかシミュレーションか」などを判断する際に用いるか。各チームの監督が試合中に1回だけ、もしくはビデオ審判のみが試合中2回だけとか。でも、これくらいじゃあ、何枚ものカードが舞うJリーグの「ある意味」有名な審判さん達には通用しないかも。

*1:このカウアーHCはアメフトに情熱を傾けすぎて、アメフト以外の話題にはほとんど関心がないらしい。ある市主催のパーティに招待されたとき、隣に座っているご婦人との会話に困り、とりあえず「普段はどんなお仕事を?」と尋ねたが、その女性に「ええ、普段は市長をやってますのよ」と答えられてしまい、恐縮しまくった、というエピソードが有名だ。こういう愛すべきアメフトバカ一代の漢、大好きなんですよね。