走れ『2046』。5月までにカンヌにたどりつけ。

カンヌ先行発表ポスター

セリヌンティウスが処刑されるわけではないけど、正直自分は待つのがシンドイぞ。
木村拓哉出演で日本でも時折ニュースとなる王家衛ウォン・カーウァイ)監督の映画『2046』。一応今年のカンヌ映画祭に参加を目指しているのだが、果たして。
これまでの経過は「ヨモギダ少年愚連隊」より長い。まず、この映画は1999年にクランクイン、2000年に撮影中断、というところまで把握していただいて、2001年にこんな動きが。
http://news.searchina.ne.jp/2001/1017/entertainment_1017_001.shtml

●『2046』撮影再開、キムタク抜けて元彬が参加(2001/10/17)
・・・「木村拓也の起用はあきらめ、新たに韓国の人気俳優、ウォン・ビン元彬)を起用する。」との意向を明らかにした。
監督はまた、現在撮影中止となっている映画『2046』の撮影を来月再開することも明らかにした。木村拓也の起用はあきらめ、韓国の人気スター、ウォン・ビンが加わる。「みんなもう知ってるとは思うけど、ここで明らかにできるのは韓国の俳優が男女1名ずつ加わるってことかな。キムタク以外にも多くのキャストを入れ替える。新しい仲間がたくさん増えるので、そちらにも期待してほしい。」とのことだ。

木村くんはここで降板となっていたのですね。ところが撮影はすぐに始まらない。2ヶ月すぎた年末の記者会見にて。
http://news.searchina.ne.jp/2001/1224/entertainment_1224_001.shtml

撮影がストップしている『2046』について、いつ再開するのかという質問が出ると、ウォン・カーワイ監督は、今上海で再開するところだと述べ、日本の木村拓哉はもう撮影に参加しないのかという問いには、笑って答えなかった。

で、年明けに新たな展開が。
http://news.searchina.ne.jp/2002/0115/entertainment_0115_001.shtml

王家衛監督、『2046』撮りなおしか(2002/01/15)
・・・王家衛ウォン・カーウェイ)監督は撮影が頓挫していた映画『2046』の撮りなおしを決めたという。
『江南時報』の報道では、『2046』は1999年4月にクランクインして以来、断続的に撮影を続けてきたが、なかなか進んでいなかった。また、出演者の一人である日本の木村拓哉の降板なども伝えられている。
『2046』は現在上海ロケを行っている。木村拓哉が最終的に映画に出演するかどうかは明らかではないが、梁朝偉トニー・レオン)、王菲フェイ・ウォン)などは出演することが決まっているという。

撮り直しキター。降板の木村くんが再登板の可能性も報じられていた。ウォン・ビンはどうなったの? で、その撮り直しもないまま4ヶ月後。
http://news.searchina.ne.jp/2002/0526/entertainment_0526_002.shtml

王家衛監督の『2046』版権販売開始(2002/05/26)
・・・王家衛ウォン・カーウァイ)監督の新作映画『2046』は、すでに撮影開始から数年経過するものの未だ完成に至らないが、早くもカンヌで版権の売買が始まった。白紙に黒字で2003年5月フィルム交付と書かれ、世界各国の映画配給会社から関心を集めている。
・・・出演者は梁朝偉トニー・レオン)、木村拓也、劉嘉玲(カリーナ・ラウ)、王菲フェイ・ウォン)、張震チャン・チェン)で、後から章子怡(チャン・ツーイー)、張曼玉マギー・チャン)が加わり、ウォン監督は来年のカンヌ映画祭に同作品を出品する予定だ。

出演者に木村くんが帰り咲き。ただ記事文章のままではキムタクではなく、広島カープスイッチヒッターが出演することになるのだが(笑)。また中国・香港のスターも新たに加わっている。これでは撮り直すしかないだろう。でとりあえず1年後、03年5月のカンヌを目指すと。
しかし、またもや月日は流れに流れて年明けの1月。撮影は再開されども、最初のクランクインから4年目に突入。ここまで伸びると俳優の顔など時間的問題や、俳優の経験・成長による役の解釈とか変わるのではないかと思うのだけれど。
http://news.searchina.ne.jp/2003/0126/entertainment_0126_001.shtml

●『2046』、撮影終了にはあと1年必要?(2003/01/26)
『2046』は王家衛(ウォン・カーワイ)が以前から構想を発表していたが、脚本に縛られずその場のアイディアを大切にする王監督独特の手法のため、キャストやロケ地二転三転し、先ごろようやく香港で本格的な撮影に入ったと伝えられていた。
トニー・レオンはこの映画について、完成にはあと1年くらい撮影期間が必要なのではないかと話した。現在、トニー・レオンは主に章子怡チャン・ツィイー)と共演する場面を撮影しているという。

トニー・レオン、あなたが役で天下国家やら黒社会やらホモの恋人やらに振り回されつづけてきたのを見ていましたが、現実でもあなたは運命と環境に振り回されていたのですね(泣)。またそういう役が似合うからなのかもしれない。トニーの星回りはともかく、また9ヶ月の年月が(笑)。
http://news.searchina.ne.jp/2003/1015/entertainment_1015_001.shtml
http://news.searchina.ne.jp/2003/1021/entertainment_1021_001.shtml

王家衛監督『2046』木村拓哉出演部分を撮影へ(2003/10/15)
・・・王家衛(ウォン・カーワイ)監督の映画『2046』の撮影打ち合わせのため上海を訪れた木村拓哉は、右肩や左手指を負傷した状態で打ち合わせに参加した。
この『2046』は、1999年にクランクインしたものの2000年に撮影が一時中断されていた。国際的にも知名度の高い王家衛監督による、木村拓哉を主演級に迎えた香港映画ということで、当時も大きな話題となった。王家衛監督が木村拓哉の出演するドラマを見て絶賛、自らの映画に招いたとされている。
映画の舞台は近未来の香港で、木村拓哉は殺し屋を演じる。来年のカンヌ映画祭への出品もにらみ、すでに世界各国で上映されることが決まっている。度々の撮影中断に、出演者と監督の不和までうわさされた『2046』だが、木村拓哉出演部分を撮り終えれば、完成の目処がつくという。
撮影は上海郊外の澤東電影公司撮影所で行われているが、映画内容の秘密保持のため、報道関係者は立入禁止となっている。木村は撮影に入る前に王家衛監督との打ち合わせや撮影セットの確認など入念に準備を済ませたという。また撮影前には香港映画界の慣例に従い、スタッフと共に安全祈願の祈祷に参加した。
当初心配されていた怪我についても、撮影に影響はないとの事で、19日には王菲フェイ・ウォン)とのシーンの撮影を行ったという。

木村くん復活キター。木村くんの撮影をもって完成の目処か。それだけで済むものなのか、と当時も疑問を抱いたことを思い出す(笑)。あまりに長いので今日はここまで。明日に続きを。