戸田のADO、敗戦も1部残留決める

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20040510-00000004-spnavi-spo.html

5月9日、PSV対ADOデンハーグは3−2でPSVが勝ったが、この日フィテッセとズボレが勝たなかったため、ADOデンハーグの15位が確定。ADOデンハーグは1部リーグ残留を決めた。

敗れたものの、ADOデンハーグは1部残留を決めて大喜びだった。
「当初の目的を果たせてよかった」と戸田は言ったが、しかし善戦とはいえADOデンハーグにとっては試合内容そのものが悪く、戸田も残留を手放しでは喜べない。「相手が中だるみしたというのもあると思う。僕はそっちの方が大きいと思う。試合内容自体を考えたら比較になりませんし。2−3で負けたから惜しかったね、というのではなくて、もっと実際に質のいいサッカーを考えないといけない。残留してという気分がみんな大きいとは思うけど、ただ普通に(今日は)負けてますし。別にロクなサッカーをしたわけではない」

ただ、やはりオランダ人たちにとっては1部に残留できるという安ど感は大きく、スフーンマーカー監督は月曜から水曜まで3日間のオフを選手にプレゼントした。戸田にしてみれば、「まだ(シーズンは)終わってないじゃんかよう」と苦笑するしかないが、スフーンマーカー監督は、「私は家に戻るが選手たちはパーティーを開いてもいい」と選手たちは大騒ぎの夜になりそうだ。

祝、1部残留。しかし今日も戸田さんはクールです。「もっと実際に質のいいサッカーを考えないといけない」「別にロクなサッカーをしたわけではない」ですからね。

明確な目的意識と冷静な観察眼。チームがこういう選手だらけでもうまくいかないと思うが、いないと困る選手。戸田はもう少し年齢とキャリアを重ねれば、NFLで云うところの、良き「ロッカルーム・マスター」となれそうだ。今はまだ彼とその高い意識を汲んでくれる、監督とロッカールーム・マスターがいないければならないのだろうけれど。