柳沢敦、メッシーナの合宿に初日から合流予定。

http://www.nikkansports.com/ns/soccer/japan/p-sc-tp3-040715-0005.html

●柳沢、アジア杯メンバーから外れた
柳沢はキリン杯2試合に出場したが、所属クラブの合宿参加を希望し、協会側にアジア杯を辞退する意向を伝えていた。代わりにMF山田卓也(29=東京V)が追加招集された。チームは今日15日、中国へ出発する。

当初は日本協会の川淵キャプテンが「FWがこれ以上いなくなると(アジア杯で)万が一のときに勝てない。代表で結果を残してクラブでレギュラーを取る気概でやってほしい」と強く慰留する考えを示していた。だが、メッシーナでレギュラーを獲得するには早い時期からの合宿参加が不可欠と考える柳沢は固辞。ジーコ監督も「必要な戦力だが、集中してサッカーに取り組める方がいい」と理解を示し、最終的に本人の意向を尊重する形となった。

とりあえずは一安心。「選手個々の都合で、日本代表のメンバーが左右されてもいいのか。これが悪しき先例とならねば良いが」という意見も正論だと思うが「選手個々が自らのプロキャリアを、自らの判断でプロデュースしなければならない」のも現実。代表監督が後々も面倒みてくれるわけでもない。

対立する二つの意見にそれぞれうなずける部分がある以上、選手個々の理由による招集辞退などに関しては「鉄のルール」を敷けるものではなく、ケース・バイ・ケースで考えざるを得ない。その観点で、柳沢はアジア杯辞退が適ったのだと見れば良いと思う。

右ひざの故障のエース久保、高原に続き、今回の日本代表では3番手FWだった柳沢も離脱。連覇のかかるアジア杯にFW3人で臨むが、初タイトルを獲得したジーコ監督がキリン杯でチームの手応えをつかだ証拠ともいえる。なお柳沢は今日15日にもイタリアへ出発し、1日延期されて17日となった入団発表に出席し、19日から始まるクラブの合宿に参加する予定だ。

柳沢個人の問題は当面解決(イタリアで頑張れ)したが、日本代表のFWが3名のみと困った事態に。高原・久保、加えて永井を欠いて、さらに柳沢が辞退。コンフェデの連日起用の悪夢の再現か。みな無事で帰ってきてくれ。