高崎競馬、廃止へ。記事がうpされました。

http://www.raijin.com/news/wed/news01.htm
でも、リンク先は一週間の命。

高崎競馬の廃止合意
赤字経営が続く高崎競馬について、県競馬組合議会(議長・田島雄一県議)は本年度限りで廃止することで合意、小寺弘之知事に議会側の総意として伝えていたことが七日、分かった。県と競馬組合を構成している高崎市も早期廃止を求めており、すでに競馬場の跡地利用の研究チームを設置して検討を開始。国に要望していた地方競馬支援も農水省の概算要求に盛り込まれておらず、廃止は避けられない情勢になりつつあり、二十二日開会予定の県議会九月定例会で小寺知事が正式表明するとみられる。

県競馬組合議会は県議と高崎市議計十二人の全議員で構成する懇談会で、高崎競馬問題を協議。一部の議員から慎重意見が出たが、赤字傾向が解消されず、累積赤字も膨らんでいることなどから、廃止で意見集約された。

これを受け、正副議長が八月上旬、小寺知事と面談し、「廃止に向けて決断すべき」とする議会側の意見を伝えた。

廃止&跡地再開発を目指す地元高崎市、改善しない累積赤字と地方行政の財政に厳しくなった世論、概算要求にすら記載されなかった地方競馬支援予算案。存続の意向を示し、関係者の就労問題などを危惧していた県知事ももはや抵抗できない。

高崎市も県への施策要望で、昨年度から高崎競馬の早期廃止を明記。競馬場がJR高崎駅に近いという立地条件の良さを生かし、「群馬の玄関」にふさわしい開発を県に求めてきた。

同市では「これ以上赤字が膨らむと、負債や補償費用などの処理に協力できない」とする意見が強まっており、来年度の競馬開催に否定的。廃止をにらんで、跡地利用の検討も始まっている。

また、日本中央競馬会が国庫に納付する約三千億円の一部を地方競馬支援に回すよう、本県など七県が行った農水省への要望も来年度予算の概算要求から外され、不発に終わった。

たしかに赤字体質が許されるような昨今ではないにせよ、銭勘定のモノサシで判定し事業の廃止を決めてしまうと他のスポーツや芸術といった文化事業にまで適用されそうなのが心配といえば心配。「財政健全化のために赤字事業は廃止」が世論的にも強力な金看板だけに乱用は禁物。

これに対し、高崎競馬の騎手と調教師でつくる県調騎会は存続を求める運動の展開を確認し、署名活動を始めた。今月中旬にも、県や同市に署名を添えた嘆願書を提出する方針。レース賞金や諸手当の削減などにも協力する意向だ。

高崎競馬については昨年春、同競馬検討懇談会が今後二年間で経営が改善されない場合、速やかに廃止を決断する必要性などを提言。昨年度は十二年連続の赤字で、累積赤字は約五十一億円に膨らみ、本年度も厳しい情勢が続いている。

県は八月の競馬組合議会で、今秋に存廃を判断することを明らかにしている。

跡地利用もいいけれど、これらの人たちの今後の就労は? 地主が多数に分散している競馬場用地を統一して今後も利用できるのか、など問題は多い。跡地買収が思うように進まず再開発事業も停滞、昨今の不況で跡地利用も企業参入進まず、なんて競馬場なくした後だと笑い話にもならないぞ。行政が「まず廃止ありき」の姿勢の気もするが、改善なく毎年10億円の赤字事業も確かに困る。ひたすら頭が痛い問題だ。

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