徳島ヴォルティスはJでのナイター初開催。ヴァンフォーレ甲府と1−1のドロー。

このゲームのみ、他会場に先駆けて金曜日にナイターで行なわれました。徳島新聞4月16日付より。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0416-2.html

●好機に追加点奪えず ヴォルティス、ホーム初勝利お預け  
十五日、鳴門陸上競技場(観客三千九百五十六人)で徳島ヴォルティス甲府の1試合を行い、1−1で引き分けた。両チームの通算成績はともに2勝3分け2敗で、勝ち点は9となった。徳島は後半4分に片岡が先制したが、甲府は26分にアレックスが同点とした。
評:徳島は前節同様、先制したものの引き分けに終わり、ホーム初勝利はまたもお預けとなった。先制点を挙げたのは片岡。後半4分、ゴール前で伊藤からのパスを右足でけり込み、今季2点目をゲットした。だが同26分、甲府に左CKからアレックスに頭で決められ、1−1の同点に追いつかれた。
徳島は前半、中盤から激しくプレスをかけ、ボールをほぼ支配した。守備陣も健闘。バレー、小倉を中心とした甲府の攻撃を封じて積極的に押し上げた。しかし決定力に欠け、再三の好機を生かせなかった。

ホームでの初勝利はまたもおあずけとなってしまった徳島ヴォルティスです。内容も悪いわけではないので、ホーム初勝利もそう遠い日ではないと思われます。特に守備の出来は良かったそうで。聞きたいなあ「守備が良い」。そんな日本語ありました。
同紙同日付より。http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0416-3.html

●狙い通りの守備 前半、主導権握る  
高さで劣るなら、激しい当たりと冷静な読みで対抗する−。徳島のDF陣は、狙い通りの守りでゲームをつくった。181センチの石川が前日の練習後、右足の痛みを訴えて欠場。誤算はあったが、谷奥を中央に、172センチの小峯が甲府の190センチFWバレーを、谷池が元日本代表の小倉をマーク。小峯はバレーにしつこくまとわりつき、谷池も落ち着いてスペースをつぶして小倉の突破を封じた。
前半、甲府の誇る2トップのシュート数はゼロ。田中監督は「やろうとしたことはできた」と及第点を与えた。一方、甲府の大木監督は「洗練されたディフェンスに攻めあぐね、こちらが焦るという悪循環に陥った」と歯ぎしりした。
後半、注意していたセットプレーから痛恨の失点を喫した。随所に好セーブを見せたGK高橋は「どれだけ頑張っても失点は失点。求められるのは結果」と唇をかんだ。しかし、第5節まで8失点の守備陣が、ここ2試合は2失点と踏ん張りを見せているのは光明だ。

反面、攻撃は課題があるそうで。http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0416-4.html

●前線までのパス不発 FW羽地「執着心が足りなかった」  
この日も負けはしなかった。だが勝てなかった。立ち上がりから落ち着いてパスを回し、主導権を握った。無得点だったが、手応えを感じながら折り返した後半4分、ついに片岡が先制。「相手DFに当たったが、狙い通りのコースに飛んだ」。それまで甲府のマークに追われ、攻め込む回数が少なかったうっぷんを晴らす得点だった。
これで波に乗るはずだった。ところが反撃に転じた甲府に対し、全体的に引き気味になり、前線までパスがつながらない。ほとんど攻撃参加ができなかったボランチ秋葉は「ボールをつなぐ意識を最後まで保つことができなかった。1点取って逃げ切るのは甘い考え」と反省。FW羽地は「ボールへの執着心が足りなかった」と振り返った。
長いシーズン。勝てる試合を確実にものにしなければ好成績は望めない。田中監督は「1対1の局面での強さ、相手との駆け引きなど課題はあるが、何よりチャレンジャー精神を忘れてほしくない」と、厳しい表情で選手たちに注文をつけた。

今季J加盟の徳島ヴォルティスザスパ草津の違いは、徳島には帰るべき戦術、背骨がキチンと出来上がっているということですね。新加入のJリーガーと既存戦力の融合が進み、局面や展開ごとに「J仕様」の微調整が出来ていけば、さらにうまく戦えそうです。ホーム戦勝利なし、とはいえホーム開幕戦で1敗の後は3引き分け。立派に通用しているわけですから、悲観することはないと考えます。昨季JFLで大暴れした林威宏と大島康明の「JFL得点王コンビ」は、現在のところ林を負傷で欠き、大島と新加入のFW陣のコンビネーションを作っている最中の模様。ここがしっくりくれば、FW陣からの得点も期待できそうです。敷島での大島もキレていましたからね。敷島では、この間どおりに無得点でお願いしたいのですが。