富山県サッカー協会が社団法人化へ。また6月にもJリーグ検討委員会の設立も。

SH772005-05-26

関連エントリーはこちら。http://d.hatena.ne.jp/SH77/20050505#1115432542に。
富山県の「目指せJ」に新たな動きがありますよ。北日本新聞5月26日付より。
http://www.kitanippon.co.jp/cgi-bin/news.cgi?id=A400#0001

●Jリーグ検討委設立 県サッカー協会
県サッカー協会(渋谷茂樹会長)は、早ければ六月中にも「Jリーグ検討委員会(仮称)」を設立し、富山でのJリーグチーム誕生に向けた協議を本格化させる。また、六月中旬には県に社団法人の認可を申請する。認められれば県体育協会加盟団体で初の社団法人化。北信越地区でも新潟、石川に次いで三番目となる。社団法人化は会計の透明化を図り、組織の社会的信用を高めるのが目的。

社団法人化は現在、日本サッカー協会が勧めている地域での社会的信用のアップと健全運営を目指したものだそうで。

検討委員会は現在の常務理事に加え、企業関係者ら外部の有識者を交えて、十人ほどで構成する予定。母体となるチームの選定、運営資金確保の手段などJリーグチーム立ち上げのための方向性を打ち出す。示森昇理事長代行は「行政、企業と一体となり、県民全体を巻き込んで(Jリーグチーム発足の)機運を高めていきたい」と話す。
Jリーグをめぐる県内の動きでは、今春、Jリーグ入りを掲げ、都内のコンサルタント会社が母体となりチーム運営会社「富山アトラスFC」が富山市に発足。JFLに所属するアローズ北陸YKK APの動向にも注目が集まるが、現時点で両チームとも明確な意向を示していない。

富山県には記事どおり、北信越リーグ2部所属のヴェルダデイロ富山を母体として、運営会社「富山アトラスFC」がJリーグを目指すことが発表されています。また県内にはJFLYKK AP FCアローズ北陸が活動していますが、両チームともJリーグ加盟は標榜していません。今年初頭のタウン誌のインタビューでYKK APは「一社では無理だが、行政と地域の支援と盛り上がりがあれば検討したい」と、徳島の大塚製薬と同スタンスであることが分かっています。一方のアローズ北陸は「成績がそういう話題に伴うようになってから」と構想自体がないようです。J入りに一番熱心なクラブがJに一番遠く、JFLの2クラブは周囲の環境整備次第でしょう。
富山県サッカー協会は、県内の主だったチームの現状を踏まえて、富山県の「目指せJ」にどのような方針で、どう関わるのか。今後の動きは相当注目です。現在でもJFLの強豪チームであるYKK AP FC、近年は元Jリーガーを多く補強してチーム力を向上させているアローズ北陸が「目指せJ」で動きだすようなら、今季はともかく来季以降の近い将来での、富山県初のJリーグチーム誕生は一気に実現の可能性が上がりますからね。