九州リーグ第6節、V・ファーレン長崎とロッソ熊本の「目指せJ」対決はロッソが3−1で開幕6連勝。

SH772005-05-30

まずは勝利したロッソ熊本側、熊本日日新聞5月30日付より。
http://kumanichi.com/rosso/kiji05/20050529.1.html

●九州リーグ 開幕6連勝 V・ファーレン長崎に3−1
ロッソ熊本はアウエーの長崎県島原市営陸上競技場で4位のV・ファーレン長崎に3−1の逆転勝ちを収め、開幕以来の連勝を「6」に伸ばした。しかし、勝ち点数、得失点差とも同じだったFC琉球が4−1で海邦銀行SCを下したため、順位は琉球と入れ代わり、2位に後退した。
ロッソは後半5分、FKから今季初めて対戦相手に先取点を許したが、同10分、MF鈴木勝大からのロングボールをゴール前に詰めたMF関光博がヘディングで合わせて同点。さらに25分には今季初先発のFW町田多聞がループシュートを決めて勝ち越し。32分には再び町田のゴールでリードを広げた。

V・ファーレンに後半先制点を許すも、3得点の逆転勝利と本当にロッソは強いですね。失点シーンも3得点も全てリンク先の動画で見られますが、元群馬FCホリコシの町田多聞が負傷明けで2ゴール決めていますが、昨季のJFL時代よりレベルアップしているような。3点目は持ち味の飛び込みですが、2点目のGKの位置を読んだ、ダイレクトシュートはかなりの技術を必要としますよね。来季はJFL、そしてJリーガーとして敷島に戻ってきたときは相当な敵となっていそうな予感が。この活躍についてはニッカン九州版5月30日付にもとりあげられています。
http://www.nikkan-kyusyu.com/view/kl_1117451342.htm

ロッソ熊本、開幕6連勝
有明海をフェリーで横断してきた約300人のロッソ熊本サポーターが喜びを爆発させた。1−1の後半25分、ペナルティーエリア手前でFW町田が胸トラップで相手DFのマークを外し、左足を強烈に振り抜いた。ドライブ回転のかかったシュートはGKの頭上を越えて、勝ち越し弾となってゴール内に沈んだ。試合終了前にもゴール前の混戦から抜け出たパスに反応、とどめの3点目を決めた。
「自分の責任を果たそうと思った。練習してきたイメージ通りのシュート。ケガの間もずっと励ましてくれたサポーターのためにも決めたかった」。殊勲の町田が思いをかみ締めるようにつぶやいた。開幕前のJ1浦和との練習試合で左目周囲を骨折。2週間入院する重傷で、戦線から離脱した。復帰3試合目で決めた今季初ゴールが勝ち越し点。ようやくチームに貢献でき「ホッとしました」と胸をなでおろした。
今季初めて先制を許す展開だったが、あっさりと逆転。「逆転できると信じていた。我々の目標はあくまでも(今冬の)JFL昇格なんで」、余裕のコメントを残した池谷監督と笑顔の選手を乗せたフェリーは本拠地、熊本へと向かった。

しかし3−1で勝利しながらも、2位のFC琉球も今節4−1で勝利して得失点差で1位に踊りでることになっています。直接対決まではこんな感じで進みそうですね。一方、V・ファーレン側の長崎新聞5月30日付では。
http://www.nagasaki-np.co.jp/sports/soccer/2005/kiji/62.html
http://www.nagasaki-np.co.jp/sports/soccer/2005/kiji/63.html

ロッソ熊本に逆転負け 九州リーグ
V・ファーレン長崎は島原市営陸上競技場ロッソ熊本と戦い、1−3で逆転負けした。V・ファーレン長崎は3勝3敗(勝ち点9)で順位は変わらず4位。
前半、風上に立ったV・ファーレンは中盤で数的優位をつくり、相手を自由にさせなかった。後半5分、MF原田のFKをDF税所が頭で合わせて先制したが、同10分にロッソMF関に決められ1−1。その後はロッソの速い攻撃に対応できず、同25分、同42分に失点して逆転を許した。
●焦点/戦術崩され守勢一方に
V・ファーレンの足が止まった。前半、あれほど拾えたルーズボールが拾えない。同点に追いつかれ、後は終始ロッソペース。最後までリズムは戻らなかった。
会心の先制点は、後半5分。MF原田のFKから生まれた。右サイドから右足で放ったボールは相手DF陣の頭上を越え、逆サイドへ。そこにはDF税所がフリーで待っていた。「ゴールの位置は分かっていた。落ち着いて飛び込んだ」。頭で合わせてネットを揺らした。ロッソが6試合目で初めて許した先制点だった。
だが、この1点は逆にロッソの攻撃的なサッカーに火をつけた。V・ファーレンは早い段階でボールを前線へ放り込み、セカンドボールを拾うという戦術が完全に崩され、守勢一方。「点を取った後、受け身になり、前にいく姿勢を続けられなかった」(原田)
試合では苦しい時間帯が必ずある。その中でリズムをいかに取り戻すかが大事だ。V・ファーレンはまだそのすべを知らないと原田は言う。「どの時間帯でも同じサッカーをやってしまう」。チームとしての経験が足りないということだ。とはいえ、リーグ戦は3分の1を終えたばかり。経験を重ねる時間はまだある。

ロッソに初のビハインドを味あわせるも敗戦と残念な結果になってしまいましたが、ロッソ熊本FC琉球戦を終えて3勝3敗は、結成からまだ3ヶ月あまりのチームとしては上々の出来ではないでしょうか。あとは出来るだけ勝ち点を稼いで2強を追いたいところですね。チームとしての経験不足も指摘されていますが、まずまずの成績も現在ついてきていますし、徐々に進めていただきたいところです。またクラブとしても積極的にイベントなどをこなしており、この試合でもハーフタイムにはこんなことが。同紙同日付より。
http://www.nagasaki-np.co.jp/sports/soccer/2005/kiji/64.html

●オークションの益金を寄付 カメリア祭実行委
カメリア祭特別企画講演会実行委(長岡守委員長)は対ロッソ戦のハーフタイム中、オークションの収益30万円をV・ファーレンに寄付した。オークションは、医療法人カメリア(大村市)が21日、国見高の小嶺忠敏校長らを招き長崎市で開いた講演会で実施。日本代表のDF三浦淳宏(神戸)のユニホームなどを出品した。

三浦淳宏のみならず、キラ星の如くの国見OB所縁の品物をオークションにかけるだけで、V・ファーレンに相当な金額が集まりそうな気も。そしてこの試合を伝えたニッカン九州版の記事によると、この試合にもV・ファーレンは2500人を越える観客を集めたそうで。やっぱり長崎とV・ファーレンのポテンシャルはあなどれませんね。