J's GOALにて、J2第17節ヴァンフォーレ甲府戦プレビューがアップ。

SH772005-06-17

本日の画像はご存知GK小島伸幸甲斐武田勢の上野(こうづけ。群馬県旧国名)侵攻を6度に渡って撃退した「上州の黄班」こと箕輪城主の長野業正公。「箕輪に業正がいる限りは、上州には手を出せぬ」と信玄公に云わしめさせたと伝わる名将ですよ。ヴァンフォーレ甲府撃退のため、あやかりたいところです。そう考えると甲州勢が碓氷峠を越えて侵攻してくるのは、実に440年ぶりくらいかな。*1ちなみに「黄班」とは黄色の斑点、虎のことです。
それはともかくJ's GOALより。注目部分を抜き出して。
http://www.jsgoal.jp/club/2005-06/00020500.html

●J2第17節 ザスパ草津vsヴァンフォーレ甲府 プレビュー
前回の対戦は、第1クールの最終戦となった第11節。バレー、長谷川の2トップが草津の守備陣を切り裂き、甲府が4−1で爆勝した。草津から見れば、力の差を見せつけられたゲームで、その結果、草津・手塚監督は攻撃重視の4バックから守備を意識した3バックへの変更を余儀なくされた。

前回の対戦は長野県松本市、美しきアルウィンスタジアムでの「温泉マッチ」でしたが、最後に1点を返したものの4失点の完敗。その直前の湘南ベルマーレ戦で得た手応えも木っ端微塵にされた試合でもありましたね。第1クールの最後での惨敗でチームは3バックに変更し現在に到ります。

甲府戦での大敗で方向転換を強いられ、第2クールからリスタートを切った草津は、その後の5試合で1勝2分2敗。J2での戦い方を実践し、手応えをつかみつつある。今回は、同じ轍を踏むことはないだろう。前節に続き、ここで勝利を挙げることができたら、大きな自信につながる。

第1クールは1勝1分8敗。第2クールは1勝2分2敗。前節は2勝目&アウェイ初勝利となりました。MF高須“いいヒト。”洋平選手が神父様に告白するかの如く語った事実で、満天下に誤審が知れ渡った鳥栖戦の勝利ですが、90分間の健闘があったのも事実。記事どおり前回の甲府戦は惨敗だけに、この試合もなんとか90分間頑張って活路を開いてもらいたいところですね。

チームにも前々節の水戸戦後から、変化が見られている。あのゲームで選手一人ひとりが危機感を感じたように思える。改革の中心は主将の鳥居塚だ。積極的に手塚監督とコミュニケーションを図り、選手たちと戦術確認を徹底する。チームを一つの方向に進ませるためにキャプテンシーを発揮している。「これまでは選手の技術の差だと思っていたが、それ以上にチームには足りないものがあった。練習から一つ一つ、見直していかなければいけない」と鳥居塚は話していた。

さすが、我らがキャプテン鳥居塚伸人。花は桜木、漢は鳥居塚。水戸戦では10対11の数的優位で攻勢にあるにもかかわらず、選手それぞれで攻めの指向がバラバラでした。小島、小川、山口らベテラン陣の意識も相変わらず高いですし、なんとかキャプテンの努力をみんなで良い方向に向かわせてもらいたいです。

前節から復帰したセンターバック齋藤の存在も大きい。4月下旬にC大阪から期限付き移籍。9節から登場したが、そのゲームで負傷し、その後は調整に励んでいた。満を持して出場した鳥栖戦では、的確なコーチングとラインコントロールを披露。危険察知能力も高く、危機的状況は体を張ってつぶした。
齋藤は「前節は勝てたが、周囲のサポートや3人目の動きなど修正する点はたくさんある。自分としては良い試合をしようなんて思っていない。ただ勝つことだけを考えてプレーしている」と、静かな闘志を燃やす。

「良い試合をしようなんて思っていない。ただ勝つことだけを考えてプレーしている」。なんてカッコイイもの云い。花は桜木、漢は齋藤竜。(本日2回目)
鳥栖戦では強気のラインコントロールでコンパクトフィールドを作ってDMFとの連動も図り、個人でも高さと強さでピンチを救ってくれましたものね。甲府戦では猛攻にさらされる時間も長いでしょうから、仕事も多いと思います。ガンバレ、齋藤。

鳥居塚が累積警告で出場停止となる草津は、その代役として高須と小久保がポジションを競う。高須が起用された場合はトップ下に入り、山口がボランチで攻撃を組み立てる。中盤のバランスを重視して小久保を使うか、より攻撃的に戦うために高須を選ぶか。手塚監督は17日の練習で動きを見て最終的に判断を下す。

となると、予想フォーメーションは・・・こうですかね。

ザスパ草津 vsヴァンフォーレ甲府戦予想フォーメーション2案
−−吉本−−樹森−−  −−吉本−−樹森−−
寺田−−山口−−酒井  寺田−−高須−−酒井
−-小久保−-氏家−−  −−山口−−氏家−−
−籾谷−齋藤−小川−  −籾谷−齋藤−小川−
−−−−小島−−−−  −−−−小島−−−−

どちらかが抜きん出て良いとは云えませんね。攻守ともに一長一短が見えます。鳥居塚キャプテンが最近主導していると伝えられる、戦い方の意志統一が図られていれば「高須洋平トップ下・ボランチ山口貴之」案のほうが今後の可能性が見えるかも。今のところサイドからゴール前に精度のないクロスを放り込むくらいしか草津の攻めがありませんからね。
どちらにせよ前回の対戦では抜かれに抜かれて4失点の甲府相手ですから、DF陣と両SHの守備、そしてDMF氏家英行選手の出来不出来が大きく試合を左右しそうです。どこまで踏ん張れるか。

甲府草津を確実に叩いて、次節(6/25)の首位・京都戦に乗り込みたいところ。草津は、好ゲームを繰り広げた次の試合が内容的に悪くなりがち。これは気持ちの問題でもある。前節の勝利を無駄にしないためにも、チーム一丸となって戦う必要がある。初めて連勝を飾ることになれば、今後の最下位脱出も現実味を帯びてくる。草津にとって、今季を占う上で非常に重要なゲームになることは間違いない。

目下のところ勝ち点9で最下位ですが前節に勝ち点3を加えたことで、勝ち点13で11位の横浜FCの背中が見えてきたところ。なんとか勝ち点を続けてとっていきたいですね。
追記。上州侵攻、ホントにキター!! ( ´∀`)
●「鯵 の 素 -VFK Supporters Site-」様エントリー・信濃から上州侵攻
http://www.border.jp/cvnaji/blog/archives/2005/06/post_149.html

*1:箕輪城陥落は、業正の死去の2年後、1563年と伝えられています。加えて今回の甲州勢の侵攻は碓氷峠ではなく武蔵方面から北上してくると思われ。