JFL前期最終節、栃木SCが9連勝で首位に躍り出る。愛媛FCは3位、FCホリコシは7位で折り返し。
JFL公式より。まずは土曜日の試合から。http://www.jfl-info.net/
●JFL前期最終節 6月25日
流通経済大学 1−4 愛媛FC
得点 3分:友近聡朗(愛媛)6分:保崎淳(流経大)12分:金子豊(愛媛)37分:友近聡朗(愛媛)50分:永冨裕也(愛媛)
前節、ロスタイムにHonda FCに追いつかれるショックな幕切れとなった愛媛FCですが、前期最終節はアウェイでキッチリ勝ち点3をゲットしました。開始3分でズーパー友近が先制弾。その直後にPKで同点にされますが、順調に得点を積み重ねて4−1の圧勝。前期は9勝2分4敗、敗戦数が多く苦しいと思われましたが4敗目を喫した後の前期12〜15戦節の4戦で3勝1分の成績を残して持ち直し、例年以上の混戦模様もあってJ加盟の成績条件「JFL実質2位以内」である3位で前期を折り返すことに。後期はなんとか混戦から抜け出て、引き続き成績を作ってもらいたいです。流通経済大学は前期2勝4分9敗で勝ち点10の12位、昇格3チームの最上位となりました。
●JFL前期最終節 6月26日
Honda FC 2−2 YKK AP FC
得点 1分:鈴木滋(Honda)6分:宇留野純(Honda)31分:岸田裕樹(YKK AP)52分:濱野勇気(YKK AP)
●横河武蔵野FC 0−1 栃木SC
得点 82分:若林学(栃木)
栃木SCは横河武蔵野FCと西が丘サッカー場で対戦。8連勝と勢いの止まらない栃木SCに対し、ホームで連勝を止めたい横河FC。前半はシュート数で上回る栃木に対し横河FCも反撃するが両チーム得点無く終了。後半に入り何度も栃木SCゴールに迫る横河FCだが、交代で入った村山浩史が2枚のイエローカードで退場すると、試合の流れが栃木SCに移る。82分 石川大からのパスを若林学が決める。最後に試合を決めたのは得点ランキングトップを走る若林学。今季一番の暑さの中行われた試合はそのまま終了、栃木SCが9連勝で首位を奪取。
首位のHonda FCはYKK AP FC相手に序盤で2点を先制するも、前半と後半にそれぞれ得点されて2−2のドローに。3試合連続引き分けとなってしまいました。栃木SCは横河武蔵野FC相手に1−0の勝利。またもや若林が決めて3試合で8得点、前期13得点の得点王として後期に臨むことに。これで栃木SCは1勝3分2敗から9連勝して10勝3分2敗で勝ち点33、Hondと並びましたが、得失点差で首位に立ちました。これは地元紙下野新聞でもとり上げられています。6月27日付より。
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/050627/news_6.html
●栃木SC首位でターン 日本フットボールリーグ
栃木SCは横河武蔵野FCを1−0で下し、9連勝を飾るとともに、JFL加盟6年目にして初めて首位で前期を終えた。栃木SCは15試合を戦い、10勝3分け2敗でホンダFCと勝ち点33で並んだが、得失点差で上回った。
栃木SCはこの日、東京・西が丘サッカー場で横河武蔵野FCと対戦、後半にエースストライカーの若林学が値千金のゴールを決め、そのまま逃げ切った。高橋高監督は「毎年の積み重ねが実ってきた。シーズンを通して3位以内の目標に向かい、後期も1試合ずつ大切に戦いたい」と強調していた。
来季以降のJ加盟の活動に大きな好材料となるでしょうが、それとはそれとして。大企業スポーツ部の廃部も珍しくない昨今、プロ契約選手を1人も抱えない市民クラブである栃木SCと、丸1日労働してから練習を行う選手たちが成し遂げた大きな栄誉だと思います。
早ければ来季から本格的なJ加盟活動が開始されるであろう栃木SCですし、ザスパ草津と隣県同士での対決も楽しみですが、そういう事とは別に、アマチュアサッカーチームのかけがえのない価値も誇る意義もJFLにはあるのだ、と知らされます。
横河武蔵野FCは序盤に躍進しながらも、その後は下位に引き分けやまさかの敗北もあり、前期は8位にまで後退していました。しかし横河武蔵野FCのチーム力向上は明らかで、昨季はシーズン通算8勝8分14敗の13位でしたが、今季は前期だけで7勝3分5敗。エースFW村山も復帰してきましたし、後期にはシーズン序盤の強さを取り戻してくれると思います。
SC鳥取 1−0 FCホリコシ
得点 30分:山根伸(鳥取)
三菱水島FC 0−3 ソニー仙台FC
得点 5分:本多進司(ソニー)34分:高野和隆(ソニー)36分:石原慎也(ソニー)
FCホリコシ、アウェイとはいえ痛恨の連敗で順位を7位に下げました。前期は8勝1分6敗に。逆にSC鳥取は「妖怪大戦争」を背負ってから初勝利となりました。開幕から5連敗でしたが、その後10試合は4勝3分3敗とまずます下位から確実に勝ち点を奪い、上位も脅かす。後期の当面も目標は、上に連なる佐川3チームでしょうか。
ソニー仙台はこの勝利で4位浮上、三菱水島はこれで8連敗。昨季ザスパ草津にレンタル加入していたDF加藤寿一も出場しているみたいなので、なんとか頑張って欲しいのですが。
佐川印刷SC 0−1 アローズ北陸
得点 71分:佐藤陽彦(北陸)
デンソー 0−3 佐川急便東京SC
得点 3分:馬目茂樹(佐川東京)10分:山本正男(佐川東京)64分:山本正男(佐川東京)
ホンダロック 0−4 佐川急便大阪SC
得点 1分:金明輝(佐川大阪)73分:大谷祐馬(佐川大阪)83分:岡村政幸(佐川大阪)84分:成田順(佐川大阪)
過去7試合で6勝1敗の佐川印刷と、4連勝中のアローズ北陸の試合は1−0でアローズ北陸が連勝を5に伸ばしました。これでアローズ北陸は勝ち点29で3位の愛媛FCと並びながら得失点差で5位に。同県の6位YKK AP FCに勝ち点2差をつけて上位で前期を終えました。アローズ北陸は地道に力をつけていますね。佐川東京と佐川大阪はそれぞれ大勝。仲良く? 勝ち点23の9位と10位に。11位の佐川印刷の勝ち点は22。中位混戦はどの佐川が抜けてくるでしょうか。前期最終節までの順位は以下のとおりです。
R TEAM 勝点 勝 分 敗 得 失 点差 1 栃木SC 33 10 3 2 36 15 +21 2 Honda FC 33 10 3 2 35 15 +20 −−上位2チームは第85回天皇杯JFLシード出場権獲得−−− 3 愛媛FC 29 9 2 4 28 17 +11 4 ソニー仙台FC 29 9 2 4 28 21 +7 5 アローズ北陸 29 9 2 4 21 16 +5 6 YKK AP FC 27 8 3 4 29 15 +14 7 FCホリコシ 25 8 1 6 26 13 +13 8 横河武蔵野FC 24 7 3 5 19 14 +5 9 佐川急便東京SC 23 7 2 6 25 16 +9 10 佐川急便大阪SC 23 6 5 4 20 14 +6 11 佐川印刷SC 22 7 1 7 18 20 −2 12 SC鳥取 15 4 3 8 15 28 −13 13 流通経済大学 10 2 4 9 20 46 −26 14 デンソー 8 2 2 11 14 34 −20 15 ホンダロック 5 1 2 12 20 45 −25 16 三菱水島FC 5 1 2 12 11 36 −25 *今季は地域リーグとの入れ替え戦なし。来季は2チーム自動昇格で18チーム編成に。
昇格3チームは苦戦の1年だと思いますが、首位から7位まで勝ち点差6にひしめき、3位から11位まででも勝ち点差は7しかありません。後期も変わらず混戦模様となりそうです。愛媛FC、激しくガンバレ。