群馬県のスタジアム問題、その2。スタジアム改修案。
つづき。おそらく、もっとも現実的なスタジアム改修案の最有力は、前橋市の県営陸上競技場。記事では以下のように触れられている。
・・・改修の要望が多いのが、県営陸上競技場。固定席数が八千人*1、ピッチの広さが数メートル達していないだけ。条件を満たすには芝生部分を拡幅し、サッカーなどに適した芝生に全面張り替えすることになる。県都市施設課は、その後の維持費などを差し引いて「一億円ぐらい掛かるのでは」とみる。これに観客席の増設分も上乗せされる計算だ。
県営陸上競技場は、上記どおりに固定席で8千席、芝生席も併せれば1万9千席ありキャパシティは申し分ない。費用はやはり億円単位だが、費用最小・工期最短の案でもある。県北部の草津から(2時間かかるとはいえ)近い都市部であり、(実質)高崎市本拠の群馬FCホリコシにとっては隣接市と、当座の解決案としてはひとつの妥協点にもなる候補だと思う。
どの案を採用するにしても、行政次第。
来年度の県予算にはスタジアムに関する補助は充てられていない。今後対応する場合は補正予算になる。関係者の間では「JFLの成績を見ないと判らないが、七、八月ごろに話が一気に動くのではないか。ただその時期が(スタジアム建設)決定のリミット」との観測もある。
(隣接県、新潟の動員を受けて)産業振興課の意見。
「スポーツを核にした経済波及効果。広い範囲から客を呼べるサービス。」と県産業振興課は期待する。低迷する県内産業の起爆剤となる格好の素材であるのだ。
掲示板に寄せられる県民の強い期待に「(スタジアムを)県が用意するべきではないかと感じることもある」と、打ち明ける。
記事は、この時勢では「箱モノ」に税金を投入することには県民世論の抵抗があるのも当然。まずザスパと群馬FCの活躍が県民世論を動かし税金投入の同意を得ること、その動きがあったときに行政が時機を逸せずに行動をおこせることを期待したい、との主旨で結んでいる。これに関しては激しく同意。先の天皇杯には、前橋の会場に6千人以上が集まっている。草津町だけの盛り上がりではなくなっている証拠だと思う。*2
愛媛や徳島では、この行政の動きが鈍かったことが、J加盟の阻害要因にもなっていた。そうならないように、まず今季JFLでザスパ草津と群馬FCホリコシは世論を動かすべく熱くガンバレ。