群馬県のスタジアム問題、その1。スタジアム新設案。

ザスパのマスコトット、湯友くん。

3月21日の地元紙、上毛新聞の1面記事としてとりあげられた。

日本フットボールリーグJFL)にザスパ草津群馬FCホリコシが昇格し、早ければ二〇〇五年度からのJリーグ2部入りが見えてきた。こうした状況が進むにつれ、県内にJリーグ規約を満たすスタジアムが無いという懸案がクローズアップされている。Jリーグに加盟するには“受け皿”の確保が前提条件。本県初のJリーグチーム誕生が現実味を帯び、「スタジアム問題」が最大の関心事になってきた。

群馬サッカー界のもつ長年かつ最大の懸案事項。ようやく、この問題が現実的視野で語られるようになってきた、と云えるだろうか。

規約を満たすスタジアムを新設するにせよ、改修するにせよ、億単位で語らねばならない税金が必要になるだろう。幸いなことに群馬県行政は現在の状況を受け、前向きな姿勢を見せている。県の産業政策の一環としてサッカー(Jリーグ)を取り上げ、産業振興課はサッカーに関する意見を広く募集する掲示板を昨年11月に立ち上げた。やはりと云おうか、スタジアムに関する意見が多く寄せられている。

新設を求める意見で多いのは、キリンビール高崎工場跡地と、近年赤字が続く高崎競馬場の利用。ともに上越長野新幹線の停車駅である高崎駅からも近い(徒歩でも15分かからないだろう)利点もあり、夢あるプランだが、やはり新設では数十億円以上の税金が必要であり、来年には完成、というわけにもいかない。直近の解決案としては現実的ではない。

また、高崎競馬場の用地には地権者が複数存在し、誰か1人がゴーサインを出せばよいというものでもないらしく、困難が予想される。さらに云えば、赤字が続いているとは云え、群馬競馬界の中心である高崎競馬場を「サッカーのために潰してしまえ」では、あるスポーツ文化を興すために、他方のスポーツ文化を犠牲とするということにもなりかねない。その選択肢しかないわけでもないのだから、別の道を探すべきと、自分は考える。*1

*1:立地だけなら鳥栖なみと、最高なんだけど。