ジーコジャパンをアネクドート風に語る、リローデッド。

アネクドートソビエト時代の体制を皮肉ったジョークのこと。以前、J−KETにオマーン戦後に投稿したものに新作を足しています。まあネタにでもしないとやってられない、ってのは旧共産圏と共通かな。

●Q&A方式*1でお送りします。
Q.ジーコジャパンに自由な意見の交換はあるのでしょうか?
A.もちろんある。たとえば自分の意見を持って代表合宿に参加し、かわりに中田英寿の意見を持って帰る。
Q.ジーコジャパンでは欧州組がヒイキされているのでしょうか?
A.絶対にない。国内組が試合に起用されないだけである。
Q.「自由で創造的なサッカー」でドイツW杯にいけるのでしょうか?
A.判らない。試した国が過去に存在しないので。
Q.イタリア代表やドイツ代表でも「自由で創造的なサッカー」ができますか?
A.もちろんできる。だが、なんのために?
Q.ブラジルでは「自由で創造的なサッカー」を広められますか?
A.そうなった場合、Jリーグはどこから戦力を補強をすればいいのか。
Q.おとぎ話とジーコジャパンの相違はなんですか?
A.おとぎ話は「むかし、むかし」ではじまる。ジーコジャパンは「やがて、いつかは」ではじまる。
Q.「自由で創造的なサッカー」を目指して行進している日本代表ですが、オマーン戦やシンガポール戦では、なぜあんなにフラフラの選手がいたのですか?
A.行進中には、ものを食ったりしないからである。
Q.ジーコジャパンの選手たちに温度差があるというのは本当ですか?
A.原則的にはない。ただ平熱と高熱の選手が存在するだけである。
Q.ジーコ監督でドイツW杯にいけるでしょうか?
A.ものごとは段階的に進むものである。すでにジーコ監督は2度、ドイツ経由の航空機でブラジルに帰国している。
Q.柳沢がオマーン戦後に入院したのは本当ですか?
A.それについては正確な情報をお知らせしかねる。柳沢は代表付きドクターの治療を断わったので。
Q.スポーツ新聞とテレビのスポーツニュースの差はなんですか?
A.新聞なら、りんごを3個つつむことができる。
Q.大○保がオマーン戦を自ら辞退したというのは本当ですか?
A.本当である。大○保は自らオマーン戦を辞退したのである。その時の台詞も記録されているので紹介する。「なんで俺が外されるんですか!五輪合宿じゃなくてA代表に呼んで、テストもイラク戦の後半だけなんて!」
Q.「オマーン代表に勝って、ジーコジャパンは好発進」とは本当でしょうか?
A.本当である。ただし、すべてが真実というわけではない。第一に「オマーン代表に」ではなく「オマーンU−20に」である。第二に「勝って」ではなく「勝たせてもらって」である。第三に「好発進」ではなく「先行き不安」である。しかし、他の全ての点においては真実である。

●あいさつ
「どうだい、ジーコジャパンの調子は?」
「ああ、明日よりはだいぶいいよ」
●絵画技法
自然主義派−見たとおりに
印象派−感じたとおりに
ジーコジャパン−決まっていたとおりに
●実践
聖書曰く「はじめに言葉ありき」
ゲーテ曰く「はじめに行為ありき」
ジーコ曰く「はじめにスタメンありき」
●多国籍
ジーコジャパンの構成要素は?
ヨーロッパリーグの経験。
日本のトレセンとJリーグの成果。
ブラジルの置き物。
●神様
オマーン戦、久保がロスタイムに決勝ゴール!
観戦にきていたサポの一人が思わず吐息まじりにつぶやく。
「神様、ありがとう」
近くにいたサポがそれを聞きとがめた。
「神様だけじゃないよ、『神様ジーコありがとう』って云うのさ」
「じゃあ、ジーコ監督が解任されたらなんて云うんだよ」
「その時こそ『神様ありがとう』って云うのさ」
ジーコ体制
ある熱心な代表サポがジーコジャパンの応援を止めると云い出した。
友人がそれを問いただす。
「もう20年も代表を応援しているお前がどうしたっていうんだ?」
「理由は二つある」
「話してみなよ」
「まず第一の理由は、ジーコ体制じゃドイツに行けないと思うからだ」
「そんなことはない。オマーンには勝ったし、メディアも好発進と伝えている。それに川淵会長も勝ってよかったといっているじゃないか。ジーコ体制は磐石だよ」
「それが第二の理由さ」
●今は何%?
「どうだい、そろそろ100%自由で創造的なサッカーになったかな?」
「まだだ。もっと悪くなるよ」
●喩え話
ジーコジャパンは船旅のようだ。
なぜ?
展望は良いって云われてる。でも気分が悪くなっても降りられない。
●捉え方
アジア予選を見た悲観主義者と楽観主義者の違いはどこだろうか?
悲観主義者は云う。
「これ以上悪くなり様のない試合だった」
楽観主義者は云う。
「心配いらない。まだまだ余地はあるよ」
●国語の時間
「不幸、とはどういう時につかいますか?」
一人目の生徒が答える。
「ぼくのサッカーボールがなくなった時です」
「ちがいますね」と先生。「それは不幸ではなく、損失ですね」
二人目の生徒が答える。
「サッカーをしていて、ボールで窓ガラスを割った時です」
「それもちがいますね」と先生。「それは不幸ではなく、損害ですね」
三人目の生徒が答える。
ジーコ監督が解任された時です」
「そうですね」と先生。「それは損失でも損害でもありませんね」
●存在意義
なぜミツバチには女王がいて、代表監督がいないのか?
代表監督は言い訳ばかりで、ミツも結果も出さないからである。
●創作活動
二人の作家が街で出会った。
「ぼくは、新しい本を書き上げたところだよ」
「どんな?」
サッカー日本代表ジーコが主人公さ」
「スポーツドキュメントだね」
ジーコはドイツに向けて新しいチームをつくりはじめる」
「なるほど、組織論もあるんだ」
「チームはアジア予選を順調に勝ち進む」
「なあんだ、フィクションか」
罪と罰
ついにある選手が代表合宿で叫んでしまった。
ジーコ監督は大○鹿野郎だ!」
すぐに自室で謹慎。
さらに処分が決定。
口頭での注意−名誉毀損
3年間代表追放−機密漏洩。
●ブラジリアンの英雄
ジーコは今どうしてる?」
「代表監督として日本に自由で創造的なサッカーを教えているよ」
「兄貴のエドゥーは?」
ジーコと一緒に、日本に自由で創造的なサッカーを教えているよ」
「ブラジルの代表監督として教える日が?」
「バカ云え、だれが自分の国で・・・!」
●注釈
サッカー協会のビルに大きなポスターが貼られた。
ジーコジャパン、応援月間!」
落書きがされた。
「ただし、一日も延長しない」

*1:エレヴァン放送スタイルと云う。アルバニアの首都エレヴァンのラジオ局が聴取者の質問に答える形のジョークってのがなぜか広まった。