『2046』の現在までの顛末。

記者会見にて。

16日のつづき。関連エントリーはこちら。http://d.hatena.ne.jp/SH77/20040416#p1
99年にクランクインをしたが、さっぱり撮影がすすまないウォン・カーウァイ監督の『2046』。新たな俳優の起用や変更、撮り直しと紆余曲折がありながらも2003年10月に撮影が再開。木村拓哉出演シーンの撮影も始まった・・・。
http://news.searchina.ne.jp/2003/1023/entertainment_1023_001.shtml

王家衛監督『2046』気になる撮影内容は?(2003/10/23)
現在までに判明しているところによれば、これまでに全パートの5分の4が撮影を終えているという。今回撮影されるパートは木村拓哉フェイ・ウォンが演じる「未来世界」という事で、上海郊外の撮影所では近未来を表現したセットが組まれた。
2人の衣装も未来世界を表現したもので、フェイ・ウォンは金髪のかつらを付け、花柄をあしらったタイトでサイケデリックな衣装。木村もまた髪を金髪に染め、殺し屋の役柄に合わせた衣装となっている。
「未来世界」のパートでは電車上のシーンがメインで、そのため撮影所内に電車、線路のセットが組まれた。「フェイ・ウォンが未来へ向かう列車に乗り込み、木村演じるアンドロイドと邂逅するシーン」「フェイ・ウォンが列車上を幾度も飛び回るシーン」などが撮られたという。

異なる時代のいくつかの物語で構成されるらしい。しかし木村くんは殺し屋なのかアンドロイドなのか、はたまた殺し屋のアンドロイドなのか。10月中旬に上海に入った木村くんの撮影は10月中に終了するはずだった。しかしと云うかやっぱりと云うかの事態に。
http://news.searchina.ne.jp/2003/1103/entertainment_1103_001.shtml

王家衛監督『2046』記者発表会開かれる(2003/11/03)
同映画の撮影はまだ終了してはいないが、木村、フェイ・ウォンらの未来パートに続き、「東方飯店」を舞台にしたトニー・レオン張曼玉マギー・チャン)のパートも順調に撮影が進んでおり、クランク・アップを見越しての発表会となった。
木村拓哉の撮影パートに関しては、当初の10月末までの予定が11月までずれ込んだ上に、日本での連ドラ撮影も始まって、多忙を極めているという。映画とドラマ撮影の同時進行で、1日に上海に着いた時、木村の顔にはさすがに疲労の色が浮かんでいたとされる。
映画については、先日6分間のパイロット版が上海で上映されたが、役者部分の撮影がまだ終了していないこと、特撮部分の処理に時間がかかることなどから、当初の予定であった正月公開は延期。中国の旧正月である春節公開に向け、撮影作業も追い込みに入っているという。

5月のカンヌ映画祭はともかく正月に一般公開という予定はまたもや消え、およそ1ヶ月ずれこむ。予定は未定であって決定にあらず、とは云うが。木村くんの撮影期間はこれは予定どおり? ずれ込んで、日本と上海でのスケジュール調整に追われることとなった。カーウァイ監督の映画製作手法や記者会見については次項で。ともかく木村くんの撮影パートも終了、11月下旬に次のニュースが。
http://news.searchina.ne.jp/2003/1121/entertainment_1121_001.shtml

王家衛監督『2046』まもなくクランクアップ(2003/11/21)
先日上海で先行記者会見が開かれた王家衛(ウォン・カーワイ)監督の最新作『2046』が、12月にもクランクアップする。映画の公開時期については監督があいまいなコメントにとどめていただけに、同作品を待ち望むファンにとっては嬉しいニュースになりそうだ。
現在撮影されている部分は東方飯店を舞台にしたパートで、撮影現場には、これまで映画のクレジットに入っていなかった中国の女優、董潔(ドン・ジエ)の姿がみられた。
董潔は、張芸謀チャン・イーモウ)監督の映画『幸福時光(邦題:至福のとき)』で主役に抜擢された新進気鋭の実力派女優。『2046』出演に至った経緯については明らかにされていないが、本来キャストの1人であった章子怡チャン・ツィイー)の代わりとして配役が決まったともいわれている。映画のクランクアップを間近に控えての新メンバー登用で、映画の内容にどのような変化がみられるのか期待が集まっている。

チャン・ツィイー→ドン・ジエ? この新展開で「木村くんの撮影が終わればクランクアップ」という話も事実上過去のものに。記事では12月クランクアップと報じ、変化に期待と結んでいるが、今までの流れから考えれば予想は簡単につく。そしてそのとおりになった。
http://news.searchina.ne.jp/2003/1223/entertainment_1223_002.shtml

王家衛『2046』:撮影終了?公開時期は未定(2003/12/23)
プロデューサーを務める映画『地下鉄』の北京でのプレミアムショーのため、王家衛(ウォン・カーワイ)監督が同地を訪れた。その際、11月に久しぶりの撮影再開で話題を呼んだ映画『2046』の現状についても語った。
王家衛監督によれば、今月中旬に撮影はすべて終了し、現在は編集作業が行われているという。完成は1月末になる見込み。
上映の時期については様々なうわさが流れており、今回の王家衛監督の北京訪問中にも春節(中国の正月。2004年は1月22日)や元宵節(同年は2月6日)などが挙げられたが、公式発表は今回もなされなかった。

記事も「撮影終了?」と疑問符付き。撮影は終了したとの監督の言だが、もう誰も信じられない(笑)。公開も言及しないまま、その予想された元宵節も過ぎたバレンタインデーの記事。
http://news.searchina.ne.jp/2004/0214/entertainment_0214_001.shtml

●『2046』:クランクアップは3月に延期(2004/02/14)
王家衛(ウォン・カーワイ)監督の最新映画『2046』の撮影が長引いていることが明らかになった。王家衛監督が、3月にはクランクアップを迎えると明言したという。
また、中国を代表する女優の1人である鞏俐(コン・リー)が『2046』に出演するとの報道もある。コン・リーは3月に上海入り、撮影に参加するという。
日本の木村拓哉をはじめ、梁朝偉トニー・レオン)、王菲フェイ・ウォン)、張曼玉マギー・チャン)らビッグネームが揃っていることで、この『2046』への各界の関心は高い。

チャン・ツィイー→ドン・ジエ→コン・リー??
果たして誰が出演するのやら。みんな出るかも全員出ないかも。新しい俳優の起用でクランクアップは3月の「予定」。日本ではゲームソフト、ドラゴンクエストの発売延期が騒がれたことがあったけれど、これに比べればカワイイもの? そしてようやく話も時間も今月に戻る。やはり「ヨモギダ少年愚連隊」なみでしたね。
http://news.searchina.ne.jp/2004/0409/entertainment_0409_001.shtml

王家衛『2046』:公開は10月1日に仮決定(2004/04/09)
先ごろ王家衛監督が、編集作業は終了間近であり、間もなく完成する見込みだと発表した。
映画の完成については、上影集団PR部門の方氏がコメント。すでに撮影は終了し、王家衛監督の日夜の作業により編集作業も最終段階であるという。5月に開催されるカンヌ国際映画祭への出品もにらんでのことで、ノミネートのためには4月のうちに完成させる必要がある。
また、中国における上映は、10月1日の「国慶節(建国記念日)」の大型連休の時期にずれ込むことが仮決定した。

カンヌに間に合うのか間に合わないのか。ウォン・カーウァイは間に合わせる「予定」なのだ。
4月はあと10日あまり。そう遠くない日に続報が聞けるだろう。一般公開はなんにせよ最短でも半年先だが。木村拓哉出演ということもあり、日本公開もそう待たされない、同時公開もあるのではと思う。ただここまで待たされ焦らされ、出演陣の豪華さから期待も膨らんでいる。それだけにイマイチだったらどうなるかという心配もある。