I'll be back ?

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200405/st2004052002.html

●柳沢に「拾う神」あり、セリエA昇格組から獲得の打診
サンプ退団、そして鹿島復帰へ。オファーがなければ、これが既定路線と思われていた。ところが事態は、柳沢の新たなイタリア挑戦に向けて動き出していた。

「イタリアに残る可能性は大いにある。残るとしたら、Bから昇格するクラブの1つ。アタランタリボルノフィオレンティーナが有力だ」

柳沢と代理人契約を結び、サンプドリア移籍にも尽力したイタリア代理人協会ペトリッカ会長がサンケイスポーツの取材に答えた。セリエBの3クラブから打診が届いていることを明らかにした。

まあ、こう云う記事をいちいち真にうけていても仕方ないし、代理人としては柳沢が鹿島に戻ると収入源がひとつ減ることにもなるわけで。打診と云っても「柳沢と交渉したい」なのか「補強したいので候補者をリストアップしてくれ」なのかが判らない。

サンプでは慣れないサイドMF起用などで無得点に終わった柳沢。ペトリッカ会長は「Bから上がったクラブとしては、目標が高すぎるチームを選んでしまったかもしれない」という。サンプは親会社・イタリア石油大手ERGの豊富な資金力で昇格の前年から大型補強を敢行。昇格後、すぐに上位を目指せるチームに入団したことで、出場機会の減少などを招いた。

ペトリッカ会長は帰国前の柳沢と会談。セリエAでのプレー続行の希望を受け、中田、名波、俊輔らと同様、まずは出場機会を優先し、残留を目指すような昇格クラブを模索した。その結果、好感触を得たのが3クラブだ。同会長はさらに「ニースへの道もある」とフランス1部の中堅クラブも披露した。

A昇格を争っている3クラブ。ペトリッカ会長はサンプから鹿島に契約打ち切りの文書が届き次第、正式オファーを目指して本格交渉を始める。捨てる神あれば、拾う神あり。柳沢の欧州挑戦はまだ終わらない。

サンプドリア入団の時点でも、他の補強FW陣との厳しい競争がある状況だったのも確か。次にまた同じ状況では困るので今度は慎重に。ただ鹿島側には安易なレンタル契約には応じない、との意志もあるようなので、右から左とはいかないと思うけれど。

イタリアに残れるとしても、おそらくまたレンタル移籍だと思われる。今季のように代表とクラブのハードなかけもちで、クラブでの立場をまた無くすのでは、イタリアに残る意味がない。自分のキャリアを展望し、キャリアアップをイタリアの地に定めるのならば、本人と代理人で日本代表側に「要望」を出してもよいのでは。それで現時点での代表監督が「捨てる神」になったとしても。