岡田監督が見据える、真の内なる敵?

監督ネタ、その2。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-040524-0010.html

15日に磐田との直接対決を制し、気温30度以上のインドネシアへ移動。19日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)ペルシクケディリ戦も勝ちながら、得失点差で決勝トーナメント進出を逃した。今季開幕前に掲げたアジア制覇の夢がついえた。

ショックから立ち直れないまま帰国した直後、Jリーグ幹部から「精神的に弱い」と指摘された。岡田監督は「サポート体制が整わない中、最後まであきらめず必死に戦った。(発言は)あまりにも情けない。選手に伝えられないよ」と怒りに声を震わせた。選手も同監督の雰囲気で感じ取っていた。苦い経験を無駄にしないためには、リーグ戦で勝ち続けるしなかった。

横浜FM、磐田ともにACLは残念ながら終了。Jリーグ幹部は「両クラブは精神的に弱い」と苦言。指摘には一理あるだろうが、しかし過密日程の責は両クラブではなく、この発言者にあるのだ。それを精神論云々に置き換えられてもねえ。

25人の登録枠は、拘束選手の数を制限し移籍を促進する(戦力の余剰保有阻止)と変則的なサラリーキャップ(資金力あるクラブの戦力集中阻止)制度であり、各クラブの戦力均等化の一要素として機能している。ただJリーグがアジア進出とアジア市場を睨んでいるとかACLに本腰を入れていくのなら、登録枠の増加なりJリーグ全体での日程の調整なりが必要だろう。

今回は残念な結果ながら、戦力が充実している磐田と横浜FMだからまだ格好がついたのだ、とも云える。今回の過密日程には対応しきれなそうなクラブだってJの優勝を目指している。「優勝したら来季は地獄」なんてのは無い方向にしてください。

Jのサポート体制のなさを指摘、そんな現状に不満があるだろう岡田監督。札幌でも横浜FMでも「こんなことは本当はGMの仕事だよ」なんて云いながら幅広く監督・指揮をこなしてきている。もしかしたら日本サッカー指導者層の充実、それは岡田監督が監督をしなくても良いほど能力ある人材がJで指揮を執り始め、岡田監督が安心してGMに専念できる日なのかも。