長所は黒字が出せるところです。

http://www.asahi.com/sports/update/0608/005.html

●「味スタ」、命名権売却で黒字に 赤字競技場多い中異例
競技場名に命名権を導入した味の素スタジアム(東京都調布市)の03年度収支が約9500万円の経常利益を計上する見込みであることが、7日までにわかった。異例の黒字を出したことで、各競技場にも影響を与えそうだ。

東京都が建設し、01年3月に東京スタジアムとして開業した。昨年3月には味の素(江頭邦雄社長)に名前を売却し、味の素スタジアム(味スタ)となった。国内の公共施設では初めてで、5年間12億円の契約を結んだ。

03年度の収入約9億4000万円のうち、年間で2億4000万円の命名権収入が黒字を支えた。Jリーグ1部(J1)で唯一、FC東京と東京ヴェルディの2チームが本拠を置くこともあって、Jリーグ関連の収入も約1億9000万円と恵まれているが、命名権収入はそれも上回った。

味スタの小沢弘総務部長は「命名権収入は将来に向けてのゆとり。いずれは、それがなくても経営が成り立つ収益構造を今のうちに模索したい」と話す。

記事では、命名権ビジネスの成功をより強調しているけれど、スタジアム運営会社と両Jクラブ、サポーターのそれぞれの部署での努力の結晶だと思う。Jリーグ関連収入が落ち込めば、黒字幅も減るわけだしね。

W杯を契機に生まれた競技場は、みな赤字に苦しんでいる。横浜国際総合競技場が約5億4000万円、埼玉スタジアムが約3億3000万円など、10競技場のうち八つで赤字の見込みだ。残る札幌ドームは9300万円、神戸ウイングスタジアムは2600万円の黒字だが、施設管理の「委託費」として札幌市が約1.3億円、神戸市が2.6億円の市税を投入し、赤字を免れている。

現実には札幌と神戸も赤字で、税金で穴埋めしていると云うこと。文化というものを経済面だけで語ったり図ったりするのは不毛。しかし地元自治体やひいては地元住民の生活に(遠回りながら)影響を与えてしまう、赤字を出し続ける施設は困り者。群馬県のスタジアム問題も是非このあたりを勘案して欲しい。キレイで大きくて新しいサッカー専用スタジアムは欲しいと云えば欲しいけれど。