JFL後期第2節。上州名物、雷光雷雨の激闘。

川粼は元気すぎ。

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ザスパ草津 2−1 アローズ北陸
(7月10日13:00/群馬県前橋市敷島公園陸上競技場/2,899人)
ザスパ草津スタメン:サブ
−−−吉本−−−佐藤−−:堺
−−−山崎−−−岩本−−:小久保
−寺田−−鳥居塚−佐田−:
−−−−−大谷−−−−−:
−−−小川−小田島−−−:依田、加藤
−−−−−小島−−−−−:北

アローズ北陸
−−−石橋−−北川−−−:
−小柴−−川崎−−川上−:
−−−山本翔−高橋−−−:
−坂井−山本寛−金丸−−:
−−−−−水上−−−−−:

●得点経過
21分:川崎元気(北陸)
59分:佐藤正美(草津
89分:堺陽二(草津

∩( ・ω・)∩ ロスタイム逆転弾、バンジャーイ&_| ̄|○ わざわざ豪雷雨が降らんでも。
さて昨日のアローズ北陸戦は、久々の前橋市敷島公園でのゲーム。*1午後より雷雨が予報されており、長い行列が開場前に出来るものの、その後の客足が伸びず観客は2,899人とやや残念な数字。各種イベントもあっただけに、連日の酷暑を落ち着かせる雨になるだろうが、やや恨めしいものに。まだ快晴の13時にキックオフ。

ザスパ草津は、MF山口貴之が警告累積でこの試合は出場できず。高い位置でボールをキープでき、全ての試合でゲームをコントロールしてきた彼の不在をどう埋めるかひとつのテーマになっている。

そして布陣は上記の通り。福岡からレンタル移籍の岩本と昨季のスタメン山崎がOMF、DMF鳥居塚をやや高めに、一方の大谷はほぼ守備専。佐田と寺田の両SHは、つるべの動きでどちらかが上がるときには一方はDFラインに加わり3バックを形成する。中盤を厚く、サイド攻撃も絡めて攻撃を意図。

対するアローズ北陸は「特攻隊長」川粼元気を中心に3−5−2の布陣。ただ局面次第で4−4−2であったり3−3−3−1であったり。ザスパもいつも以上にポジションが流動的であり、両チームともポジションが固定されない乱戦模様の試合に。アローズはザスパのプレーをサイドにボールを寄せ人数をかけてこれを奪取、カウンターに繋げることを図る。今まで挙げた5勝のうち4勝がアウェイでの勝利という、ホームのザスパにはイヤな相手である。

開始から一進一退。中盤の人数と支配力で勝るザスパがやや押し気味ながら、山口の不在が響いてボールの落ち着かせどころがなく連携もイマイチ、シュートに結びつけるまでの展開が出来ない。そんな中でファーストシュートはアローズ川崎のミドルシュート、これはGK小島がガッチリとキャッチ。川崎は試合を通じて攻守に積極的に絡みアローズを牽引していた。

21分にザスパの右コーナー観客席前でファール。アローズの選手のユニつかみ&引っ張りが反則と思いきや、なぜかザスパ側のファールの判定でアローズにFKが与えられる。審判は遠くに位置し、線審は反対側。正確なジャッジを期待するのは無理なのか。キッカーの川崎が放ったボールは左に曲がりながらネットへ突き刺さる。GK小島の前に飛び出たMF高橋が小島の視界を奪った形に。0−1と最近仕様となりつつある先制される形が本日も。

今まで思い出したようにパラパラと小ぶりだった雨が一気に強くなってくる。タイミング良く? この試合から会員向けに発売開始、さっそく購入していたニューアイテム「雨カッパとしては使用できないポンチョ」をかぶる。説明に反して十分に雨カッパとして使用できたのでホッとする。

前半はこの後もザスパがやや優位に進んでいくが、攻撃のちぐはぐさが目立ち得点出来ず。OMFに入った山崎と岩本が互いに遠慮があるのか、中央からサイドに流れすぎている。岩本は愛媛戦でも見せた、得意の「なぜにそれほど強気なドリブル」で強引に中央突破を図ったほうが活路が開けたかも。

前半終了近くになると雨は豪雨となり、雷光と雷音もスタジアムに近くなってきた。ホイッスル直後におそらくスタジアムから200mくらいのところに落雷&大音響。メインスタンドからはその雷光がはっきり見えた。ほとんどの選手は引き上げていたが、サイドで水分補給をしていたDF小田島が驚いて振り返ったり。まだ一人ピッチを歩いていたDFリーダー小川にはサポから「小川、早く逃げろ〜」の声が掛かる。ハーフタイムはそんな悪天候を睨んで15分延長。また電光掲示板が先ほどの落雷でオシャカになった旨アナウンスがあった。

後半開始から、これまた仕様となっているザスパの猛攻。完全にアローズを自陣に押し込んでの攻撃やセットプレーが続く。後半14分のCK、ゴール前から外に逃げるボールにFW佐藤がヘディングであわせて同点に追いつく。アローズDFのマークが及ばない位置からのナイスなプレーだった。

同点に追いつかれたアローズの反撃開始、カウンターから決定的な場面を作るが、小島の神セーブで辛くも難を逃れる。ここから互いに押し上げての攻めあい&DFラインの裏を狙うカウンター、さらにセットプレーをとりまくるが得点にならず。

このまま試合終了かと思われたロスタイム、右サイドの突破した佐田が中央に折り返したボールに、途中出場のFW堺が反応。アローズDF陣とどちらが先にボールに届くからの競り合いになる。元々のポジションはDFがボールに近く、ボールとゴールの間に体が入れられる位置で有利だったが、スライディング気味に足を伸ばした堺がそのままダイレクトシュート、アローズGK水上は味方DFの影から出てきたボールに反応できず、自分の左側を通りすぎていくボールを見送り、逆転のゴールを確認することしか出来なかった。*2

ロスタイムに起死回生の逆転弾で勝ち点3を拾ったザスパ草津。前期最終節からの連勝を3に伸ばすことが出来た。次節は山口も復帰してくるだろうし、不振を極めるデンソー相手に油断なく勝ち点を追加したいところ。

*1:伊勢崎・南長野・敷島とホーム3連戦ながら、タモリ倶楽部なみの流浪ぶり。県内顔見世巡業と思えば良いのだけれど。

*2:勝敗は兵家の常ながら、喜びに沸くザスパイレブンと対照的に崩れ落ちるアローズイレブンを見ると心が痛む。特にGK水上は元ザスパ草津の選手だっただけに。