アジア杯準決勝、日本−ヨルダン@重慶&人民解放軍前。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/flash/KFullFlash20040731037.html
雑感など。
●死中に活あり、ピンチに能活あり。川口は神。
●前回優勝国としては、とりあえず面目が保たれるベスト4進出という成績面に関しては喜んでいいと思う。あのアウェイの雰囲気で負けるのは癪だしね。
●起用法が改まらず、今日の選手個々の動きと疲労の蓄積ぶりを見ていると、薄氷の勝利をつかんでよかったのか、と喜べない部分も大きくある。3枚目の交代だった田中誠→松田が負傷によるものでなければ良いのだけれど。日本の貴重な代表選手を「万骨」として枯らしながら現体制は続くのか。監督の強運かこのような監督に無批判に任せているゆえの凶運か。とにかく、みな無事で。
●PK戦の宮本の抗議とそれにともなうゴタゴタはなんだったのだろうか? これは明日以降に明らかにされるのだろうか。エンドを決めたのはどちら? 中村と三都主は失敗だったけれど、ヨルダンの選手はキッチリ蹴れていたし、抗議の内容とエンドの交代はやはり気になる。

追記。エンドの交代に関してのジーコ監督と宮本のコメント。
http://www.jsgoal.jp/club/2004-07/00010005.html
http://www.jsgoal.jp/club/2004-07/00010012.html

ジーコ監督(日本代表)
PK戦の途中でサイドが変わったが?)
見たことも聞いたこともない。ただし、ゲームの最高責任者であるレフェリーが判断したことだが、アレ(三都主)が蹴ったあとではなく、ヨルダンの4番が終わったあとにサイドを変えるべきだったと思う。

(宮本がレフェリーに何か言っていたが?)
彼自身の判断で言った。PKスポットが悪くて、レフェリーに彼がキャプテンとして意見した。

宮本恒靖選手
PK戦でレフェリーと話すシーンがあったが?)
蹴りずらくて逆サイドでPKをやることを提案した。ただ、本来ならヨルダンの2人目が蹴ってからだと思う」

PKスポット(の芝の状態)が悪くて、レフェリーに宮本の判断で抗議したと。ジーコは「三都主の前で」、宮本は「ヨルダンの二人目も蹴ってから」と指摘している。日本2人とヨルダン1人を蹴らせた状態でのエンド移動は、二人の指摘どおり不公平を感じるのは確かで、この点は二人に同意。(一からやり直さないのならば)宮本のいうとおり、ヨルダンの二人目がPKを行ってから移動しても良かったと思う。

とどのつまりは「日本が勝てたから良かったじゃないか」に落ち着いてしまうのだけれど、このケースが逆の立場、つまりヨルダンが二人失敗して日本が一人成功しているところでヨルダン側が抗議、エンドを移動した後に日本が負けていたら「あんな抗議と途中からのエンド移動は前代未聞だ」の声がもっと大きかったのでは、と思う。また宮本は「PKスポットの状態が悪かったから」抗議したとなっているが、中村と三都主が成功しヨルダン一人目が外していても、あそこまで猛然と抗議しただろうか?

「仮に逆の立場や状態だったら」を想定すると、いろいろ考えてしまう。「味方不利」の状態を見て抗議したキャプテン宮本は、トーナメントの真剣勝負(=負けは許されない)を熟知・理解しているのだ、とするしかないのかな。こういう部分も含めてサッカーだ、というのも頭で理解できるけれど、出来ればスッキリとプレーの実力さで圧倒してほしかった、と思う部分も(個人的には)やはり残ってしまっている。