稲本潤一、ふたたびプレミアリーグへ。

http://www.nikkansports.com/ns/soccer/f-sc-tp0-040831-0024.html

●稲本のウェストブロミッチ移籍を発表
サッカーのJ1のG大阪は31日、日本代表MF稲本潤一(24)がイングランド・プレミアリーグウェストブロミッチへ完全移籍すると発表した。

稲本は6月1日のイングランド−日本戦で左すねを骨折。その影響でフルハムへの完全移籍交渉が決裂し、1度はG大阪への復帰が決まっていた。だが、8月下旬にウェストブロミッチ側からオファーが届き、欧州の移籍市場が閉まる31日に契約がまとまった。

稲本は6月以降は都内でリハビリテーションを続け、けがは順調に回復。10月には実戦に復帰できる見込みという。

明るいニュース、その1。今季唯一の日本人プレミアリーガーになった(しかも完全移籍)のですから、治療回復後には是非活躍を。

ウェストブロミッチ」と聞いて最初に思い出したのが「ブレアウィッチ・プロジェクト」と「ダニッチの怪」。先日友人から借りたTRPGのリプレイ本などを読んだため、またクトゥルフの呼び声のキーパーやりたくなりましたですよ。

このTRPGは「宇宙的恐怖と闘うどころか、出来るだけ見ないようにして現状(日常)を回復させようとする一般人たち」をロールするので、キャラの成長など塵芥同然の気休めに過ぎない。キャラの成長よりはプレイヤー自身の成長と気転が重要なゲームだけに、他のゲームより印象深い悲喜劇が多かったと覚えている。そんなセッションの風景をいくつか。完全にサッカーと関係ない余談。

●シナリオ集「13の恐怖」より。
森の中の一軒家を狼男の大群に取り囲まれて。
新聞記者「もう銀の弾丸を作る材料がありませんよ!」
私立探偵「どうする? 霊能者の先生。あとは先生の力でなんとかなるか?」
霊能者の先生「ごめんなさい。私、インチキ霊能者なんです。なんの力もありません・・・」

インチキ霊能者であることを最悪(あるいは最高)の場面で告白した、設定をうまく活かした悲喜劇の演出。プレイヤー同士の会話が自動的の正気度チェックにつながった。プレイヤー全員が自主的にダイスを握った場面でもあった。

超古代文明ハイパーボレアのシナリオより。
異端審問官とその一行が疑わしき魔術師の塔を捜索中。
戦士A「あとは3階のてっぺんの部屋だけだが」
戦士B「ああ、ここだけ気配がある。しかも人間の気配じゃないような・・・」
一階の審問官「ええい、なにをしておる。ツァトゥガ神の信徒に怖れるものは何もないぞ!」
同じく一階で審問官を護衛中の戦士C。
(吹き抜けの3階に声をかけるように)「お〜い! 神のご加護がある、ってよ!!」
戦士AB「テメエも上がってこい!」

苦笑と虚脱感を醸し出したロール。部屋には置き土産のバイアクヘーがいて、それはそれは大騒ぎだったんですけど。ああ素晴らしき無力な人間のロール風景。今思えば、記録用紙の数値を頼らない解決を探してくれるプレイヤーたちに恵まれていた気がしますね。