沖縄かりゆしFC主力選手9名が、静岡FCへ加入。

静岡FCエンブレム。

サポティスタより。
http://www.nikkansports.com/ns/shizuoka/p-sz-tp0-041028-0003.html

●静岡FCに沖縄かりゆしから9人移籍
静岡FCが11月の全国地域リーグ決勝大会に向け、沖縄かりゆしから大量補強することが27日、明らかになった。元アトランタ五輪代表FW松原良香(30)を筆頭に、昨年静岡FCに在籍したGK浅山郷史(21)DF大野貴史(26)FW水野和樹(23)。さらに元東京VのMF長田道泰(26)元仙台DF飯尾和也(24)元甲府DF加納昌弘(27)元札幌FW河村優(24)にMF田畑輝樹(25)9人の移籍が決まった。

静岡FCが、3年計画最後の年に大型補強で勝負をかける。納谷宣雄監督(62)は「過去2回とも、地域リーグ全国大会は3位でJFLに行けなかった。今年は3年計画のラスト。どうしても2位以内に入りたい」と熱っぽく語った。

昨季は決勝ラウンドまで進んだ静岡FCだが、今季は東海リーグ3位、2位の中京大学の辞退を受けて地域リーグ決勝大会出場権を得ている。正直勝ち抜くのは厳しいか、と思っていたが、この大型補強で大会の行方も判らなくなってきた。

すでに補強第1弾として、札幌を契約解除されたFW新居辰基(20)とMF中尾康二(23)がチームに合流しているが、チーム強化第2弾はさらなる大型補強だった。全国社会人大会優勝後、解散した沖縄かりゆしから、全国V戦士9人のレンタル移籍が決まった。

一応、レンタル移籍なわけですね。もう沖縄かりゆしFCとしてのゲームは終了してるけど。JFLに昇格出来れば、そのまま完全移籍か。札幌で後悔してもしきれないミスを犯してしまった新居も中尾の二人も汚名挽回の絶好のチャンス。ガンバレ、ガンバレ。JFL昇格という結果が、選手それぞれの次の展望につながることも祈念したい。

中でも目玉は、元五輪代表で磐田、清水などでも活躍した松原だ。松原は全国社会人大会後、J昇格を目指すJFL大塚製薬の練習に参加。契約目前までこぎつけたが、今季からの加入を求めるクラブ側と、来季からの入団を希望する松原側の折り合いが付かず、契約には至らなかった。

来季のJ2加盟で「当確」が出ている徳島ヴォルティスの誘いを断った形。ヴォルティスとしてはアトランタ五輪はもちろん多くの大舞台、Jの経験も豊富なFWは欲しかったのだろう。もったいないような気もするけど、徳島に決まらなかったのも、静岡FCに決まったのも、なにかの縁。とにかく松原良香ガンバレ。Jを数クラブ、海外、そして日本の地域リーグと、幾多のクラブを渡り歩いている松原は、もしかして金額とか待遇とかじゃなくて、情熱的にサッカーに打ち込める場所を求めてプロキャリアを続けているのかな。

その後、納谷監督からJFL昇格の切り札として入団の打診を受け「ぜひお手伝いしたい」と松原が移籍を決断し、入団が決定した。沖縄かりゆしから移籍の9選手は、近日中に静岡入りしチームに合流。11月26日開幕の全国地域リーグ決勝大会に備える。

今の静岡FCのレギュラーとのポジション争いもあるだろうし、チームとして調整する時間も多くないだろう。しかし集う旗が変わったとしても、静岡FCを支える人々の「JFL、そしてJへ」という期待は沖縄と変わらない。目の前の地域リーグ決勝大会に向けて、一致団結し、JFL昇格を目指して頑張って欲しい。