国際サッカー連盟、ルール数項の見直しを検討。

関連エントリーはこちら。http://d.hatena.ne.jp/SH77/20041215#1103096224に。
詳しくはWorldCup's Worldさんから。
http://members.jcom.home.ne.jp/wcup/

●FIFA、オフサイドルールの変更を検討
FIFA(国際サッカー連盟)は、来月26日にカーディフで行なわれるミーティングでオフサイドルールの変更について検討する。変更は、オフサイドは相手ペナルティ内にいる選手にのみ適用される、というものでウェールズサッカー協会によってもたらされた。もしFIFA理事会で今回のルール変更が受け入れられた場合、1925年のオフサイドルール変更以来最大の変更となる。

このルール変更が成立すると、サッカー戦術の変更を余儀なくされますね。コンパクトサッカーが消えるのか? この変更案成立の条件は。

ルール作成国際委員会は1886年に設立され、8つの席が設けられている。4席は英国の4サッカー協会(イングランドウェールズスコットランド北アイルランド)が持ち、残り4席はFIFAのメンバーが持っている。いかなる提案でも少なくとも6つの賛成票を必要とする。

どうなんでしょ。変更案はウェールズサッカー協会が提出したのだから、アト5票か。さてさて。英国4協会が4つとも委員会の席を持っている、てのもいい加減どうにかならないのかなあ。

来月26日のミーティングではまた、プロフェッショナルファール(相手の得点を阻止するために守備側が意図的に犯すファウル)に対する罰則の変更についても議論される。
ウェールズ協会の提案は、明らかに得点機会を持っている選手に対する故意のファールは、一発退場とせずイエローカードとし、攻撃側にペナルティキックを与える、というもの。これによってゴールキーパーの退場を防ぎ、かつ攻撃側に得点機会を戻すことになる、としている。
さらに、試合中の無駄な時間防止のために、ゴール後にボールをネットから取り出す攻撃側選手にイエローカードを与える案が検討される他、フリーキックコーナーキックスローインが与えられた後にボールに故意に触れるいかなる選手に対してもイエローカードを与えるという案についても議論される。

ケース・バイ・ケースもあるけれど、円滑な試合進行と「ハード」ではなく「ダーティ」なプレーを抑制する方向でお願いしたいですね。個人的にはゴール後のゴール内でのボールの奪い合いと小競り合いは時間の無駄だと思うので、ボールを置いてゲームが再開されるまで時計を停めておけばいいのではないか、と思うのだけれど。

委員会メンバーはまた、カーディフ滞在中に、ボールがゴールラインを通過したかどうかの判定のため、マイクロチップ内臓ボールが使用できるかの検証テストを視察する予定となっている。

ビデオリプレイではなく「マイクロチップ内臓ボールによるゴールライン通過判定」は時間のロスが少なそうで良い感じだけど、判定の精密度と整備・故障などメンテナンスがクリアーすべき課題かな。
ニッカン1月10日付にも関連ニュース。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/f-sc-tp0-050110-0035.html

UEFA審判部長がマイクロチップ案に前向き
欧州サッカー連盟(UEFA)のロス審判部長は10日、ボールにマイクロチップを埋め込む案に前向きな姿勢を示した。ドイツ連盟のウェブサイト上で明らかにしたもので「判定へのビデオ導入には反対だが、ゴール判定のためボールにマイクロチップを埋め込む案は将来性がある」との考えを明かした。
同部長は「マイクロチップから審判の腕時計にシグナルを送信できることが条件になる」とした。サッカーの競技規則を定める国際サッカー評議会(IFAB)は来月、マイクロチップ入りのボールの説明を受けることになっている。

審判の腕時計に即時に判定結果を伝えられれば時間のロスはかなり減る。主審をはじめ、線審2人と第4の審判とマッチコミッショナー、スタジアムの電光掲示板などにも即時判定結果が表示されれば、観客もストレスを感じなくて良いかも。