徳島ヴォルティスがチーム練習開始、新入団選手と田中監督の記者会見も。

SH772005-01-19

関連エントリーはこちら。http://d.hatena.ne.jp/SH77/20050117#1105942075http://d.hatena.ne.jp/SH77/20050117#1105948320に。
徳島ヴォルティスも動き出しました。関連エントリーで触れたとおり、アルビレックス新潟からMF秋葉忠宏を獲得し、あわせて24名で始動日を迎えた徳島ヴォルティスですが、詳しい模様が徳島新聞1月18日付より。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0118-1.html

ヴォルティス始動 23人、チーム初練習動きはつらつ
今シーズンからJ2に参戦する徳島ヴォルティスが17日、徳島市川内町の大塚製薬グラウンドで初のチーム練習を行った。今後、高知と和歌山で1、2次合宿をするなどして、3月5日の開幕に備える。
初練習に先立ち、グラウンド横のクラブハウスで行われた初のミーティングには、チームロゴが入った新調のトレーニングウエア姿で全員が集合。チームスタッフが紹介された後、米田豊ゼネラルマネジャーが「チーム一丸となって戦えば、J1昇格も夢ではない。頑張ろう」と激励した。
田中真二監督は初代主将にDF谷池洋平を指名。初練習には前大塚製薬サッカー部から入団したMF片岡功二ら15人、前コンサドーレ札幌のDF大森健作らJチームや大学から加わった8人の計23人が参加した。午後3時からの練習はランニングでスタート。故障明けのFW林威宏やGK川北裕介らは別メニューとなったが、残る選手は4組に分かれて約1時間、休むことなく走り込んだ。
寒風の中、ピッチ横に設けられたやぐらから厳しい視線を注いだ田中監督は「まだ体づくりの段階。全員にレギュラー取りのチャンスがある」と話した。

JFLから引き続いてキャプテンマークを巻くことになった谷池洋平キャプテンのコメントも。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0118-4.html

●「愛されるチームに」 初代主将にDF谷池
17日、新主将に決まった谷池洋平が記者会見し「責任を感じている。チームがいい雰囲気で練習や試合に臨めるよう全力を尽くす」と決意を語った。
谷池は2001年、ヴィッセル神戸からJFL大塚製薬に移籍。サイドバックとして活躍し、4年連続でベストイレブンに選ばれた。04年は主将を務め、高い統率力でチームを連覇に導いた。谷池は「一つでも上の順位を目指しながら、県民に愛されるチームにしたい」と意気込みをみせた。

なんて立派なコメントでしょう。翻ってザスパ草津の鳥居塚キャプテンは「最近うれしかったことは?」とインタビューされて「天皇杯でJ1に勝ったこと」より先に「みんゴルで、スタッフさんに勝った」とか云ってましたが。まあ、くだけたインタビュー(マッチプログラム用)だったので、真面目なインタビューの時には、そのプレー同様に真面目に答えられるキャプテンですよ。
話を徳島に戻して。田中監督の記者会見もアップされています。http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0118-2.html

●「2、3年でJ1昇格」田中監督に抱負聞く
−待ちに待ったチーム練習が始まった。
「開幕までの時間は短いが、県民の期待に沿って、楽しいサッカーが見せられるチームづくりをする」
−獲得選手は24人だが。
「考えているメンバー構成の8割ぐらいは獲得できた。シーズンは長く、補強せざるを得ない状況も出てくるかもしれないが、この人数で戦っていくのが私の仕事。選手の長所、短所を見極めたい」
−Jチームから加わった選手に期待することは。
「前大塚製薬の選手はJリーグでの試合経験のない選手が多い。Jクラブから入団した選手には経験を生かし、チームに意識づけをしてもらいたい」
−1年目の目標を。
「5位から8位ぐらいの結果を出したい。1年目にJ1に昇格できたとしても、すぐに落ちたのでは意味がない。J2でしっかり戦い、力をつけていく」。

「2、3年でJ1昇格」「1年目の目標は5〜8位」と、新チームの陣容にかなり手ごたえがありそうなコメントですね。

徳島ヴォルティスは今月21日まで徳島で練習。22日午後2時から三洋電機洲本と、同グラウンドで初の練習試合を行う。24日から5日間は基礎体力をつけるため、高知県春野で1次合宿。2月21日から5日間、和歌山県紀三井寺で2次合宿し、チームプレーを徹底させる。

これに加えて、徳島ヴォルティス公式の情報を総合すると、判明しているスケジュールはこんなところでしょうか。

徳島ヴォルティス 今後の予定
1月17日:チーム練習開始、新入団選手発表、記者会見
  21日:徳島での練習終了
  22日:三洋電機洲本と練習試合
  24日:高知合宿
  26日:小学生サッカー教室(スタッフのみ参加)
  28日:高知合宿終了
2月21日:和歌山合宿
  25日:和歌山合宿終了
3月5日:J2開幕、ベガルタ仙台戦(アウェー)

さらに、新加入3選手と大塚製薬出身3選手のコメントも。

◆新旧メンバー6人コメント
FW林威宏:FW陣の競争も激しくなる。徐々に足の状態はよくなっているので、開幕戦に照準を合わせて仕上げていく。
FW大島康明:以前に所属したヴィッセル神戸では、試合出場の機会がなかったので、Jの舞台に立ちたい。目標は開幕スタメン。
FW小林康剛:開幕まで時間は短いが、仲間とコミュニケーションを図りながら、シーズンを通して活躍できる体づくりに取り組む。

JFL得点王の林、2位の大島のコンビに昨季水戸ホーリーホックのトップスコアラーだった小林のFW陣の競争も激しそう。

MF筒井紀章:新メンバーが加わり、これまで以上にしっかりやらなければと思っている。キャンプでは1年間活躍できる体をつくる。
DF大森健作:チームで唯一の四国出身ということをアピールしたい。地元ファンとの一体感を大切にするため、積極的に交流する。
MF伊藤彰:チーム最年長として、若い選手にアドバイスできることは数多い。他のJ経験者とともにチームを盛り上げていきたい。

ボランチ筒井やDF谷池キャプテンらを中心に、昨季JFL30試合で20失点の鉄壁守備陣はレギュラークラス全員がヴォルティス入り。ここに大森健作などが加わり、さらに田中監督が期待する「Jでの戦いとそのレベル」を知るベテラン伊藤彰、秋葉忠宏が加わる中盤も魅力。たしかに「目標5〜8位」も、うなづけるってもんですよ。
「既にJ2並み」と謳われたJFL2年連続王者、大塚製薬のパワーアップチームだと考えれば、「新生渦潮軍団がJ2でも大暴れ」も充分に考えられますね。敷島では「小暴れ」くらいで。