「鹿児島から目指せJ」ヴォルカ鹿児島、新体制発表。

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南日本新聞3月12日付より。http://373news.com/sports/volca/cgi-bin/crux.cgi

●後任監督置かず3選手リーダー ヴォルカが新体制発表 −諮問機関を新設 議長に松澤鹿実総監督
ヴォルカ鹿児島は11日、新たな組織体制を発表した。前田浩二・前監督(ヴィッセル神戸強化部)らの後任指導者は招かず、中心選手3人をリーダーとして自主的な運営を行う。また、これまでの共同代表制(4人)を1人代表制に改め、ゼネラルマネジャーを設置。球団の将来構想を検討する諮問機関として、鹿児島実高サッカー部の松澤隆司総監督を議長とする「ヴォルカ鹿児島評議会(仮称)」を新設する。

今季は専任の監督は置かれず、3ベテラン選手がチームを主導する形が発表されました。またチーム運営を見直し、鹿実の松澤総監督を議長に諮問機関の新設も決まりました。今年は一度仕切りなおし、再建の1年目となるようです。

チーム運営では、GK恒松伴典選手が戦術や選手起用を決めるチームディレクター、FW西眞一選手が試合を引っ張るゲームキャプテン、MF児玉和明選手が練習面を担当するトレーニングキャプテンを務める。

すでにセレクションやチーム練習を主導している選手がそのまま任にあたることに。元々チーム力的には九州リーグの上位常連。再建1年目で監督不在でも、大きく力を落とすとは考えにくいので、今季も期待できそうです。

代表には県サッカー協会の源隆広副理事長(41)=3月末で退任予定=が就任。ヴィッセル神戸でJリーグ入りの業務に携った経験を持ち、昨年のヴォルカ改革にもかかわった中島和彦氏(36)がゼネラルマネジャーとなる。

責任の所在が明確になり、改革実行の旗手である中島氏が正式にGMに就任し、今季も引き続き運営に携わることに。今回の発表で、ここが一番大きいと思います。良かった良かった。

評議会は、県協会や後援会の関係者ら10人程度で構成し、Jリーグ入りのための法人化に向けた議論や球団の財務監査を行う。4月にも初会合を開き、その後2カ月に1度のペースで集まる予定。
体制見直しは、経営ひっ迫が明らかになった昨年末以来、評議会に入る予定のメンバーらを中心に進めてきた。県協会やスポネット鹿児島などとの関係が分かりにくいという批判なども踏まえ、球団をこれらに依存しない独立した組織と位置づけた。人件費の減少で予算規模は従来の3分の1程度になるという。
源代表は「まず組織の分かりやすさに重点を置いた。身の丈に合った経営になるが、選手には自立心が芽生えている。Jリーグ、プロを目指す姿勢に変わりはない」としている。

幾多のJリーガーや日本代表を輩出している鹿児島県とその象徴的な鹿児島実業高校ヴォルカ鹿児島も何度も地域リーグ決勝大会に駒を進めている九州リーグの強豪です。運営組織はこれから整備・強化されていくようなので、ヴォルカ鹿児島のチーム自体も上のカテゴリーでの活躍も現実的なものに。再建1年目とはいいながらも、どうやら良い方向に話と事態が進んでいるようです。