東北リーグ開幕戦でグルージャ盛岡が、強豪TDK秋田を2−1で下し、好発進。

SH772005-05-02

グルージャ盛岡公式より。
http://www.grulla.jp/cgi-bin/dispgame/disp_game.cgi?diyy=2005&gameno=1

●東北1部リーグ第1節 5月1日
TDK秋田 1−2 グルージャ盛岡
得点 49分:原田(グルージャ)58分:松田(TDK秋田)89分:オウンゴールグルージャ

岩手日報5月2日付で試合詳細が伝えられています。
http://www.iwate-np.co.jp/sport/2005sports/sport.html

グルージャ劇的白星
東北社会人リーグ1部は1日開幕し、秋田県金浦町のTDK総合スポーツセンターなどで3試合を行った。県勢は、今季2部から昇格したグルージャ盛岡が後半ロスタイム、相手のオウンゴールで3連覇中のTDK(秋田)を破り、白星スタート。
グルージャは後半4分、左サイドからMF三ケ崎伸穂がグラウンダーで折り返し、流れたボ−ルをFW原田太が右足で押し込み先制した。後半13分に同点とされたが、ロスタイムにMF武藤真一のFKが相手DFに当たり、ゴールを割った。

最後の最後でオウンゴールで勝利。東北2部開幕戦もロスタイムだけで3点とって初勝利を挙げてますが、東北1部の開幕戦も劇的な初勝利ですね。グルージャはドラマチックなチームですな。

1部は7チームが総当たり2回戦で対戦し、上位2チームが日本フットボールリーグJFL)昇格を懸け、全国地域リーグ決勝大会に進出する。本県からはグルージャ盛岡盛岡ゼブラ新日鉄釜石の3チームが参戦している。

以前も岩手日報は「東北リーグから上位2チームが地域リーグ決勝大会に進出」と記しているのですが、昨季の決勝大会で東北リーグのチームは決勝ラウンドに残れませんでしたから、出場枠は1のままになるはずですが。なにか特別規定か推薦枠の予定でもあるのでしょうか。

●JLFへまず1勝
試合終了の瞬間、グルージャ盛岡イレブンが両手を突き上げた。2年連続でロスタイムに決勝点が入る劇的な幕開け。昨年「サッカーの神様っているんだな」と声が上ずった武藤真一監督は今年「決めたと分かった瞬間、涙せんが緩むのを感じた」とかみしめるように激戦を振り返った。
相手は3連覇中のTDK(秋田)。大方の予想通り、守勢に回る苦しい試合だった。ロングボールのこぼれ球を左右に展開され、再三決定機を作られた。中盤から前線につなげず、DF根子達也から前線に「自分の仕事をしっかりしろ」と厳しい言葉が飛んだ。大幅にメンバーを入れ替えた布陣は連係に不安を抱え、前半だけで3枚のイエローカード。いらだちを隠せず前半が終わった。
後半4分。尚美学園大出の新加入コンビが流れを変えた。「三ケ崎とは大学からの同期。あうんの呼吸がある」という原田が、左サイドから駆け上がったMF三ケ崎伸穂のグラウンダーのセンタリングに合わせ、先制した。
決勝点はロスタイム。MF武藤が上げたFKに原田が飛び込み、相手のオウンゴールを誘った。大会直前「仕上がりは5−6割。あとは実戦を通じて仕上げていく」(武藤監督)という通りの試合でも、「勝つ」という意志が土壇場で運を呼び込んだ。
リーグはまだ始まったばかりだが、最大の難敵を敵地で破った1勝は大きい。TDKの小松勉監督は「狙い通りハイボールのこぼれ球を左右に展開して攻められたが、グルージャは武藤監督を中心によくまとまっていた」と舌を巻く。
「行けよ勇者達、Jリーグ目指して突き進め」。開始直後、盛岡から集まったサポーターの声がこだました。その願いがかなう日が来ることを予感させる2年目のスタートとなった。

グルージャの目標が「JLF」とかなっているのはご愛嬌ですね。( ´∀`)新興女子プロ団体風味。
記事どおり、最大仮想敵をアウェイで倒したことは、今季最高のスタートの形となりましたよね。この調子でどんどん勝ち進んでいってもらいたいです。東北2部初戦といい、この試合といい、映画の脚本なら「いくらなんでもリアル感なさすぎ、ご都合主義」と批判されそうですが、現実にグルージャ盛岡の努力の積み重ねが生んでいる結果、というところが良いですよね。