J2第12節、徳島ヴォルティスはアウェイ湘南戦。1−1のドローで2勝7分3敗。

SH772005-05-15

この試合はスカパーで観ました。なにもかもが「もうちょっと」なんだけどなあ。徳島新聞5月14日付より。
http://www.topics.or.jp/t-jleague/2005/0515-1.html

●徳島、湘南と引き分け 2勝7分け3敗で9位に後退  
徳島ヴォルティスは神奈川県平塚競技場(観客4112人)で湘南と戦い、1−1で引き分けた。徳島の通算成績は2勝7分け3敗の勝ち点13で、順位を7位から9位に下げた。
評:徳島は開始早々、得意のサイド攻撃から先取点を奪ったが、その後、ゴール前で好機がつくれず、追いつかれて引き分けた。前半8分、冨士のクロスを大島がヘディングシュート。相手GKがはじいた球を、金が右足で決めて先制した。しかし32分、金のファウルで許したPKを決められた。
●GK高橋
PKは相手のけり方が巧みで、逆を突かれた。相手が10人になっても追加点が取れなかったのは、全員の意識の問題。
●MF金
攻撃面でチームに貢献したかったので、初得点は素直にうれしい。マークが遅れてPKを許したことは反省している。

ヴォルティスの両翼を共に欠き、風下に位置しながらも、前半は積極的な攻めを見せました。ゴール前の混戦から先制したものの、PKを加藤望にきめられてしまいましたね。加藤レベルの選手になるとノリヲーラの波動すら跳ね返すのか。逆を突いてキレイにシュートしていました。

風上に立った後半は、中盤を省略して相手DF裏を狙ったロングボール放り込んだが、精度が低く、シュートまでもっていくことができなかった。40分には相手DFがこの試合2度目の警告で退場。数的優位に立ったものの、攻め切れなかった。
序盤は相手を上回る出足でゲームを支配した。ボランチが球を奪うと、伊藤を経由してサイド攻撃を仕掛ける「必勝パターン」を繰り返した。ゴール前の詰めも忘れず、金の今季初得点は、大島のヘディングシュートのこぼれ球から生まれた。
ところが後半、相手が押し上げて中盤でのスペースがなくなった。カウンターでロングボールを放り込む作戦を余儀なくされたが、ゴール前一辺倒で工夫が足りなかった。伊藤は「攻めが簡単すぎた。しっかりつなぐべきだった」。受け手の大島は「もっと動きに緩急をつけないと、相手の裏を取れない」と反省。
シュートは前半の8本に対し、後半はわずか2本。「積極的に攻めて勝つ」を第2クールのテーマに掲げたはずの徳島だったが、攻撃は尻すぼみ。秋葉が怒った。「こんな試合に勝てないと上にいけない。最後まで走り抜く気力、味方のパスを信じて飛び込む勇気。がむしゃらさがないとだめだ」と、自分とチームに喝を入れた。

攻守の切り替え、パスワークなど徳島のサッカーは立派にJ2に通用しているだけに、勝ちきれないのは悔しいでしょうね。J's GOALの田中真二監督コメントでも。
http://www.jsgoal.jp/club/2005-05/00019309.html

田中真二監督(徳島)
結果的には引き分けだったが、内容的には悪くなかったと思います。ただプレーのなかでもっと狙いどころというか、思い切って取りに行ったり相手の裏を突いたり、緩急をつけたプレーをやっていかなければいけないと思いました。

このほかのコメントもチームの戦い方をJ2仕様に調整、仕様変更にとりかかられていることが判ります。「もうちょっと」を突破したときに、徳島ヴォルティスは勝ち点を積み上げていけるでしょうね。やっぱり背骨がしっかりしていて、あとはその修正だけだ、というのが選手コメントからも伝わります。草津と戦う前にホーム初勝利をお願いしておきたいです。「そちらもホーム初勝利はウチだったなあ」なんて記憶は薄れるに越したことはない。