北九州vs琉球の対決は1−1、PK戦でFC琉球が勝利するも勝ち点1差で熊本に首位を明け渡す。

まずはニッカン九州版6月6日付より。
http://www.nikkan-kyusyu.com/view/kl_1118062460.htm

FC琉球、比嘉から7連勝/Kyuリーグ
FC琉球のMF比嘉リカルド(32)がベトナムから駆けつけアシストを決めた。4日に日本代表の一員としてアジアフットサル選手権で準優勝を果たし、この日午前に帰国。ほぼ徹夜状態で途中出場したニューウェーブ北九州戦で同点弾をアシスト。PK戦に持ち込み、開幕から無敗をキープした。開幕から90分勝ちを続けるロッソ熊本が単独首位に返り咲いた。
これが背番号「10」の仕事だ。FC琉球のMF比嘉が会心の同点アシストを決めた。後半7分からピッチに入り、先制を許した直後の左CKだった。自慢の右足からGKが飛び出しにくい高速クロスを入れ、DF松原の頭にピタリと合わせた。金星を狙ったニューウェーブ北九州を消沈させる、ベテランの一振りだった。
その後も中盤の底でバランスを取り、効果的な配球を続けた。1−1で突入したPK戦も1番手キッカーとしてゴールを決めた。「もうフラフラです。足が動きません。本当にしんどい。でも勝てて良かった」。重いまぶたを持ち上げ、必死に笑った。

ホームのニューウェーブ北九州に先制されながらもなんとかドロー、PK戦で勝利してFC琉球も開幕7連勝。しかしPK勝利は勝ち点2なので、ロッソ熊本に1差をつけられてしまいました。それにしても日本代表とかけもちで、なおかつ帰国後に緊急出場するリカルド選手はお疲れ様です。

試合の10時間前はベトナムにいた。比嘉はアジアフットサル選手権に日本代表として出場。4日に決勝戦を戦ったばかり。1人、代表チームを離れ、5日午前1時(日本時間同3時)にホーチミンを出発。午前8時に福岡空港に到着し、すぐにスパイクを履いた。「血が足にたまらないよう動かしていた。エコノミークラスで大変でした」。予選から2週間戦い続けた上、飛行機で十分な睡眠を取れないまま。屈強な精神だけでピッチに立ち続けた。
文字通りの「駆け付けアシスト」に、与那城監督は「ほぼ走れない状態なのに、よくやってくれた。内容が悪い中でも勝ち点2を取れたのはいいこと」と大黒柱の働きに感謝した。中盤のテクニシャンの合流は何よりの収穫になった。
比嘉リカルド
1973年5月4日、ブラジル・サンパウロ州カンピーナス市生まれ。18歳で同州1部リオブランコでプロデビュー。97年に来日。矢板クラブ−J2新潟−沖縄かりゆしを経て、2年前からFC琉球。日系3世で03年8月に日本国籍を取得し、フットサル日本代表にも選出された。

リカルド選手も大変な強行日程で試合をこなしていますが、FC琉球自体も変則的な日程で戦っています。FC琉球公式、6月8日付より。
http://www.fcryukyu.com/news/index.php

●九州遠征全日程終了。サガン鳥栖との練習試合は1−4でした。
6月5日(日)に行われた第7節ニューウェーブ北九州戦後、九州で練習を行っていたチームは、8日(水)15:00よりサガン鳥栖と練習試合を行いました。
4月にFC琉球からサガン鳥栖に移籍した高地系治選手も前半、左サイドで出場。ピッチの上でFC琉球選手との再会を果たしました!
練習試合のスコアは FC琉球 1−4 サガン鳥栖(前半0−0 後半1−4)でした。

九州リーグ所属とはいいながら、気軽に往来できる距離でもなく、時間や予算も考えなければならない沖縄勢ですが、こうやってリーグ戦とタイミングを合わせてスケジュールを組み、Jクラブとの練習試合を行なっているのですね。がんばれFC琉球イレブンとクラブの中のヒト。
続いてニューウェーブ北九州側、西日本新聞6月6日付より。
http://www.nishinippon.co.jp/nishispo/newwave/index.html

●首位FC琉球PK戦の末惜敗 今季成績3勝4敗
ニューウェーブ(NW)北九州は5日、市立鞘ケ谷競技場で首位FC琉球と対戦し、PK戦の末に惜敗。勝ち点1をプラスし、今季成績は3勝4敗、勝ち点10となった。
2連勝中と勢いに乗るNWは、これまで6戦全勝の強豪を相手に優位にゲームを展開。積極的にシュートを放って相手ゴールを脅かし、前半は0−0で折り返した。NWは後半に入っても好リズムを保ち、後半19分にFW近藤宏之選手が得意のヘディングで先制ゴール。しかし3分後、コーナーキックから痛恨の失点。1−1で前後半を終え、PK戦では3人が止められ1−3で敗れた。
千疋美徳監督は「課題のセットプレーに対する守備は再確認が必要だが、いいゲームで選手も自信が持てたと思う」と振り返り、先制点の近藤選手は「敗戦は残念だが自分の調子はいい。前半戦ラストの次の2連戦は連勝したい」と意気込みを語った。

ニューウェーブとしてはPK負けは残念でしたが、今季負けナシの相手と90分間粘り強く戦えたことは大きな収穫になると思います。監督コメントどおり前期の残り2試合を連勝で締めくくってもらいたいですね。