東海リーグ2部第6節、FC岐阜はまさかの逆転負け。

FC岐阜公式より。http://www.fc-gifu.com/result/
http://www.fc-gifu.com/news/050613a.asp

●東海リーグ2部第6節 6月12日(13:00/浅中公園多目的広場/200人)
FC岐阜 2−3 コニカミノルタSC豊川
得点 33分:小原(岐阜)56分:西脇(岐阜)63分:相馬(コニカ)67分:佐瀬(コニカ)69分:江藤(コニカ
●第40回東海リーグ2部第6節の結果について
現在3位のFC岐阜。久しぶりのホームゲームは大垣浅中公園に現在4位のコニカミノルタSC豊川を迎えての一戦。
ほぼフルメンバーを揃えたFC岐阜は、前半両サイドを起点とした重厚な攻撃を仕掛ける。9山川・24西脇のFWコンビで数多くのチャンスをつくり、ゴール前での決定機を産み出す。わずかに枠を外すなど、ゴールを奪えない展開が続いたが、33分。左コーナーキックからの混戦を、12小原が右足で蹴り込み、FC岐阜が先制。その後も、サイドからの崩しで再三相手を脅かす一方的な試合となった。
後半も、29津島→山川→西脇→山川→小原と流れるようなパスワークから相手ゴールを狙うなど、FC岐阜のリズムは変わらず。11分(56分)には中央の25北村からボールを受けた西脇がゴールを揺らし、2点目を得る。

久々のホームゲーム、前半から優位にゲームを進め、56分に2得点目。このまま勝ちゲームかと思われたそうですが。

しかし、18分(63分)、コニカミノルタが反撃。左サイドの突破からセンタリング。13相馬が頭で合わせ1点。その4分後には、相馬からのグラウンダーのパスを途中交代の16佐橋に決められ2−2の同点に。完全に歯車が乱れたFC岐阜は、中盤での押さえが利かず、完全に相手ペースに。続く2分後にも、コーナーキックからのチャンスを12江藤に決められ、6分間で3点を取られ、逆転される。

読んでるだけで「足利の悪夢」を思い出しそうな流れですね。6分間で3失点とほとんど一緒。一度そういう流れになると、なかなか引き戻すのが難しいのは、あの試合を見ていて判ります。メンタルの要素も大きく関わっているのでしょうね。

FC岐阜は、15森山泰行を投入するなど、攻撃に力を入れるが、このまま試合終了のホイッスル。攻めのカタチも見られたが、脆さも露呈してしまったゲームとなり、首位との差は大きく離された。待望のホーム初白星は、次節へと持ち越し。気持ちを切り替えて、次週、前半戦の折り返しを迎える。

最後は森山泰行を投入するも、84分と89分に警告を受けて累積退場。なにやってんだ、とも思えますが、案外そうでもなくて。JFLの試合でも元Jリーガーが抗議している場面も見ますが、Jレベルの当たりの強さや寄せの厳しさが、相手が転倒することでファールをとられたり、またその審判のレベルに苛立ったりするのですよね。JFLでもそうですから、元日本代表クラスの選手が地域リーグ2部の試合に出れば推して知るべし。しかもなんとか得点した場面での投入でしたからね。実際の試合を見ていないで憶測に過ぎませんが、一方的に責められるものでもないではないかと。
監督と選手のコメントからは悔しさとチームとしての脆さが語られています。

●勝野監督のコメント
来てもらったサポーターには申し訳ない。1点取られたとき、中盤とディフェンスラインのバランスを、もう一度立ち直さなければならなかった。今日は今日として、反省して、次に向けて気持ちを切り替えることが大事。ホームゲームが続くので、勝ち切る試合運びを目指したい。
●森山選手のコメント
結果がすべて。以上。
●2試合連続のゴールも・・・12西脇選手のコメント
ありえない負け方をしてしまった。でも、現実に起こっちゃったんで。DFもFWもやり直し。勝ち慣れていないチームなので、2点取られて受身になった。ゴールは決められるようになり、カタチはできているんだけど・・・。とにかく、痛い負け。ホームで勝てないのは、痛すぎるよ。
●今季初失点、31曽我部選手のコメント
勝ち試合だった。守備の集中力が途切れ、突かれた。そこをいかに締めるかが、俺の役割なんですが・・・。点を取った後、どうバランスを取るかという、守り方をしっかりやっていかないといけない。今まで声援を受けた経験がないんで、曽我部コールはありがたかった。でも、それに応えられなかったんで・・・。
●先制点を取った12小原選手
あの時間に3点・・・・・・強さと弱さが明らかに出た試合。集中力さえ切れなければ勝ち続けられるんで・・・。

こういうところも「足利の悪夢」のようで。ただ、ザスパ草津もあの試合の後から選手交代の慎重さや、選手の意識も変わってきた部分も見えましたから。FC岐阜にも高い授業料として、今後に繋げてもらうしかないですね。幸い順位もまだ3位ですし日程も前期の途中。立て直す時間もあるのがまだ救いですね。また、DF曽我部選手のコメント「今まで声援を受けたことがないんで、コールはありがたかった」から判るとおり、サポーターの声も選手に届いていますし、これからもFC岐阜とサポーターの方々には頑張ってもらいたいですね。