九州リーグ第9節。無敗同士の頂上決戦「ロッソ熊本vsFC琉球」は観客動員新記録の9876人を集める。

入場無料とはいえ、1万人近い観客を集めてしまう4部リーグが日本にある喜び、ですかね。まずはニッカン九州版6月20日付より。
http://www.nikkan-kyusyu.com/view/kl_1119271274.htm

ロッソ熊本、開幕9連勝/Kyuリーグ
ロッソ熊本が、唯一の開幕9連勝でガッチリ首位を固めた。勝ち点1差で追っていたFC琉球との無敗対決に1−0で勝利。2人が退場し、守りを固める相手を崩せなかったが、後半24分、左CKから執念で1点をもぎ取った。2年後のJリーグ昇格を目指す地元チームを後押しするように、会場にはリーグ記録を大幅に更新する9876人のサポーターが集まった。優勝はもちろん、来季からのJFL昇格へ弾みをつける1勝だった。

注目の首位決戦はロッソ熊本FC琉球を1−0で下して、90分間全勝でシーズンを折り返しました。FC琉球が2人も退場者を出してしまったことにより、熊本が得点出来るか琉球が守りきれるか、となったようです。試合詳細は熊本日日新聞6月20日付より。
http://kumanichi.com/rosso/kiji05/20050619.1.html

●九州リーグ 開幕9連勝、首位攻防制す FC琉球に1−0
首位攻防のロッソ熊本FC琉球は、ロッソが1−0で競り勝ち、首位の座を守った。前半27分、琉球に退場者が出たものの折り返しまでは互いに譲らず一進一退の攻防。ロッソは後半、3−5−2から4−4−2にシステム変更してサイドからの切り崩しを図ったが、琉球も守備を厚くしてカウンターを狙う緊迫した展開が続いた。
しかし、後半18分、琉球に2人目の退場が出ると流れは完全にロッソへ移った。同33分、MF関光博の左CKからの混戦のこぼれ球がゴールラインを割ってロッソが待望の先制点(記録はDF遠藤真仁のヘディングシュート)。終盤はボールキープで時間をつぶし、琉球の反撃をかわした。

数的優位に立っても相当大変だったようですね。さすが首位攻防戦、でしょうか。元のニッカン記事に戻って。

集中力で上回った。はやる気持ちを抑えきれないように、FC琉球が立ち上がりから反則を連発。後半18分までに警告2枚で2人が退場する荒れた試合にも「慌てずに自分たちのサッカーをするだけだった」とDF朝比奈主将。数的有利をなかなか生かせなかったが、きっちり決着をつけたイレブンを、池谷監督は「少しずつ、たくましくなった感じがする」と、評価した。

苦しい戦いもありましたが、9試合を90分間で勝利しつづけ積み重ねた勝ち点は27。堂々たる成果ですね。

サポーターの期待も高まるばかりだ。当初予定された多目的広場から変更された1万人収容の球技場は、9876人のサポーターで真っ赤に埋め尽くされた。会場運営のボランティアが約200人。チーム統括管理の高木裕司取締役も「Jリーグ並みの環境。サポーターの熱い期待を改めて感じます」と、感謝の声を上げた。
9戦全勝で前半戦を折り返したが、リーグ制覇が目標ではない。「周りのスピードが速すぎて現場が追いついていかないが(頭1つ抜け出し)これで、先に少しずつ目をやっていける」。開幕から「まだまだいろいろ試している段階」というのが口癖だった指揮官が、初めてJFL昇格へ視線を向けた。

「これで、先に少しずつ目をやっていける」という池谷監督の言葉は実に重いですね。九州リーグで結果を出せるチームとして目処がついた今、実戦を戦いながらも、全国地域リーグ決勝大会突破とJFL昇格、そしてJFL2位以内が可能な強いチームを模索できる。地元の期待と支援の大きさを考えれば、気が遠くなるような重圧もあると思いますが、ある程度フリーハンドで思うままに強力なチームを構築できる、監督稼業ならば武者震いが起きるシチュエーションでもありますよね。池谷監督には、これからも頑張って「ニイガタ現象」ならぬ「クマモト現象」をJリーグで起こすまで突っ走ってもらいたいですね。
そして、残念ながら首位決戦に退場者2名を出して敗れてしまったFC琉球についてもニッカン九州版20日付より。
http://www.nikkan-kyusyu.com/view/kl_1119271410.htm

FC琉球、警告8枚で自滅/Kyuリーグ
自滅した格好となってしまった。相手の1枚に対し、取られた警告は8枚。前半27分のDFクリスティアーノに続き、後半18分には、MF比嘉まで退場となった。それでも決勝点を奪われたのは、2人少ない9人になってから。与那城ジョージ監督は「同点の間はいいリズムのサッカーをやっていた。負けたけど、自分の中では満足している。この結果を教訓として立て直していきたい」と前を見据えた。

首位決戦に敗れたりとは云えまだ第2位のFC琉球。3位も土曜日に叩きましたし、このペースで戦えれば、九州リーグ2位以内も現実的な視野に入ります。後半戦は沖縄での集中開催ですし、ふたたび連勝街道驀進でスタートしてもらいたいです。