東海リーグ2部第8節、FC岐阜はオウンゴールで先制を許すも2−1の逆転勝利で首位と勝ち点差2の3位に。

FC岐阜公式より。http://www.fc-gifu.com/
http://www.fc-gifu.com/result/
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●東海リーグ2部第8節 6月26日(14:00/岐阜経済大学/250人)
春日井クラブ 1−2 FC岐阜
得点 34分:オウンゴール(春日井)42分:山川智弘(岐阜)47分:高木政人(岐阜)
前節より3-5-2システムに変更したFC岐阜。両サイドを起点に攻撃をしかけていくが、序盤は、両チームとも均衡した展開。春日井クラブ10今津と、FC岐阜の24西脇、得点ランキングで1位に並ぶ両者へボールが配給され、決定機を幾度か作る。
30分過ぎ、FC岐阜守備陣の隙をつき、春日井クラブが攻撃を仕掛ける。一旦凌いだかに見えたが、集中力は戻らず。34分には、相手のセンタリングの折り返しに反応したFC岐阜6森龍太がクリアミス。そのままゴールに入り、1-0と先制を許してしまう。
しかし、41分。FC岐阜の攻撃。9山川の中央ドリブル突破から、西脇へ。シュートはGKに止められるも、徐々に全体のリズムを取り戻していく。直後の42分。25北村の左サイドコーナーキックから、西脇が頭で折り返し、山川が冷静に決める。欲しかった時間帯に、同点に追いつき、いいムードの中、後半戦へ。
後半立ち上がり、左サイドをあがった7横山がシュート。大きく枠を外れたが、流れはFC岐阜のまま。後半2分(47分)には、西脇の突破から得たコーナーキックを、山川がファーサイドに送る。待ち構えていた11高木政人が鮮やかなダイビングヘッドでゴールネットを揺らし、逆転。
今期初の連勝となったFC岐阜は、勝ち点3を追加し、3位。上位チームと勝ち点を詰め、昇格圏内が目前と迫った。

オウンゴールを許してしまうものの、その後は攻勢をセットプレーに繋げて、そこから2得点。布陣や選手起用をあれこれ試行しながらも、成績も形になっています。FC岐阜はこれからもっと強くなりそうですね。監督、選手コメントの注目部分は。

●勝野監督のコメント
好不調の波を少なくして欲しいが、良くなかった点は切り替えることも大事。また、苦しい中でセットプレーで点を取れたというのは、『自分たちはこんな形でも点が取れるんだ』と自信を深める意味でもよかった。
スタンドが無い場所だったが、これだけお客さんが来てくれるのは本当に励みになる。
●2試合連続のゴール!!9山川選手のコメント
西脇さんを抜いて得点ランキング1位になれるよう狙ってました(笑)
前半で同点に追いつけたことが大きい。当てれば入るゴールだったんで、アシストしてくれた西脇さんのおかげです。
試合中、良い調子の時もあるし、悪いときもある。今日も前半の最初は、まったく良くなかった。自分的にはいつもコンディションを目指しているが、そこが課題。でも、西脇さんとのコンビや北村さんの考えもわかってきたので、得点が取れてきたと思う。
こんな暑いのに、試合を観に来てくれるサポーターは本当にありがたいです。試合に来ていない人も、ヘアスタイルを変えたので、また試合を観に来てください!
●ゲームキャプテンとしてゴールも演出!11高木政人選手のコメント
1点入れられて、追いついて、勝ち越し。連勝がなかっただけに、波に乗りたかったんで、どんな勝ちでもうれしいですね。
ここのところ、1人1人がやらなきゃいけないコトを理解してきている。課題を理解しつつあるので、それを克服して、チームにいい雰囲気をもたらしたい。
3-5-2システムはまだまだ未完成。なんで、もっと西脇や山川のサポートが出来るようにしていきたい。もちろん運動量は増えるけど、チームとしてはやらなければいけないことなんで。レギュラーとか、そんなんじゃないけど、ずっと試合に使ってもらっているんで、自分の持っている力は常に100%出し切りたいですね。
椅子も満足にない場所だったけど、来てくれるサポーターに感謝。もっともっと多くの人に「観たい!」って思わせるような試合を目指していきます。

FC岐阜公式の特に素晴らしいと思えるのは、監督と選手のコメントがとても精緻に掲載されること。今のチーム状況やこれからの課題などがとても良く判ります。またサポーターに向けたコメントもそれぞれ「暑い上に、スタンドも椅子も満足にない会場にに応援に来てくれてありがとう」と血の通った暖かいもので、サポーターにとってはサポ冥利につきる、応援しがいのあるコメントなのではないでしょうか。こういうところにもFC岐阜のクラブとチームとしての志高い姿勢が読み取れますね。