栃木県知事、栃木SCのための環境整備を表明。4月に担当課を設立へ。

関連エントリーはこちら。http://d.hatena.ne.jp/SH77/20050630#1120182183に。
隣県でもJFLクラブへの行政の支援が始まりそうです。下野新聞3月13日付より。
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/060313/news_7.html

●県、栃木SCのJ入りへ4月から担当課
福田富一知事は十二日、宇都宮市内で開かれた栃木サッカークラブ栃木SC)選手激励会で、「(Jリーグ加盟に必要な)法人化への動きや施設整備は県の責任もあると考え、県としてできることを明確にしたい」と述べた。
栃木SCのJリーグ加盟について、福田知事はこれまで「県民の機運醸成が重要」と、静観の構えを見せていた。各地で自治体主導のJリーグチームが誕生する中、こうした知事の一歩踏み込んだ発言は、栃木SCのJチーム加盟運動にも弾みがつきそうだ。

関東地方で各種条件的にもっともJリーグに近いクラブ、栃木SCへ県行政も動き出してくれるようです。記事では触れられていませんが、昨季の前期の首位折り返しと過去最高の4位の成績、そして観客動員など栃木SCに関わる多くの人々の活動あってこそと思います。「各地の自治体主導〜」はあくまで副次的なものではないでしょうか。

(中略)
席上、あいさつに立った福田知事は「J2入りに向けて、今年はチームにとっても正念場の年だが、県としても正念場の年だ。四月から担当課を決めて対処したい」と述べた。具体的には企画部の地域振興課内に担当を置き、チームの法人化や施設整備で県の役割を洗い出す。
下野新聞社の取材に対し、福田知事は「サッカーという枠組みを超え、地域振興という観点で、県のできることを明確にしたい」と強調した。
また、この日は宇都宮市の佐藤栄一市長も出席。あいさつの中で「施設が宇都宮市内で整備されることになれば、市としても積極的に応援していく」と、周辺整備などで支援の用意があることを明らかにした。

栃木県には現在J2規格を完全に満たすスタジアムはありませんが、宇都宮市にある栃木県グリーンスタジアムの改修が実現すればこの条件はクリアーできそうです。栃木県知事と宇都宮市長の支援姿勢はかなりの朗報ですね。
また知事は、激励会の挨拶だけではなく、定例記者会見でも「栃木SCへの支援」を表明しています。こちらは産経新聞栃木県版3月15日付より。
http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/tochigi/060315/kiji02.html

●J2昇格目指す栃木SC 知事が支援に前向き姿勢
サッカーのJ2昇格を目指している栃木SCに対する県の支援について、福田富一知事は十四日の定例会見で、「今年はJリーグ参入を目指す栃木SCにとって重要な年になる」と語り、「県としても果たすべき役割などについてどんなことができるのか、具体的な検討を始めていきたい」と述べた。
(中略)
支援に前向きな姿勢を示したことについては「チームを応援・支援しようという県民の熱はまだまだ足りない」とした上で、「今年度の四位という成績が示すように(参入に)手が届くところまで力がついたことが大きい」と説明。
ただ、「チームの運営態勢やスタジアム整備などソフト・ハードの両面で解決しなければならない課題も多く、十分に議論する必要がある」と指摘した。
知事の意向を受け、県は来年度、企画部内に担当者を置くとともに、庁内の関係部署などからなる連絡会議を立ち上げ、具体的な検討を始める方針だ。

県行政の前向きな支援という事実が、栃木SCの株式法人化や財政面でもうまく活用できると良いのですが。下野新聞2月25日付ではこういう記事が。リンク切れなのでグーグルキャッシュで見つけました。

●株式会社化6月以降に J2目指す栃木SC
サッカーのJ2入りを目指す栃木SCの山野井暉代表は二十四日、参入条件である組織の株式会社化の時期について当面、目標としていた本年度末が困難であるとの考えを明らかにした。今後は2年後の昇格へ向けリミットとなる6月を目標に、早期の設立を目指す。
Jリーグは入会するために、いくつかの資格要件を求めており、組織の株式会社化もその一つ。手続き的には株式会社として昇格前々年の入会申請、その後一年間の実働が必要となる。現時点では今年の締め切りの6月に申請、2008年の昇格が最速のパターンになる。

栃木県や宇都宮市など大きな自治体の支援表明で、法人化予定が順調に進めばと思います。栃木SCのJ加盟が成れば、関東地方1都6県にJクラブがあることになりますね。
ザスパ草津の対栃木SCの成績は1勝1分で、南長野での勝利も見たのですが、JFL前期の「足利の悪夢」の記憶が鮮明すぎて、どうも苦手なイメージが。Jリーグでの「両毛ダービー」を実現して、自分の中の苦手イメージを吹き飛ばしてもらいたいですよ。