2006年第8回JFLは3月19日に開幕。全18チーム監督記者会見が開かれる。

SH772006-03-16

スポナビ3月13日付より。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20060313-00000031-spnavi-spo.html

JFL 顔ぶれ新たに19日開幕
企業チームや、地域に根ざしたクラブチーム、大学の体育会チームなどで構成するアマチュアサッカー界の最高峰「JFL日本フットボールリーグ)」が3月19日に開幕する。
今シーズンのJFLは、「愛媛FC」がJ2に昇格し、「FC琉球」と「ロッソ熊本」、「ジェフユナイテッド市原・千葉クラブ」の3チームが新たに加わったため、昨シーズンの16チームから2チーム増え18チームによって争われる。
開幕を目前に控えた13日、都内の日本サッカー協会内で、全18チームの監督が一堂に会して記者会見が行われ、それぞれ今シーズンにかける意気込みを語った。

18チームによるH&Aの34試合で行われる、過去最大規模の第8回JFL愛媛FCがJ加盟で離れましたが、新たな魅力を持つ3チームの昇格で今年も面白いリーグ戦になりそうです。記事ではやはり昇格3チームに注目しています。

沖縄県から初めて全国リーグに参加するFC琉球与那城ジョージ監督は「沖縄県民とフロント、現場が一丸となって、良い結果が出せるよう戦っていきたい」と抱負を述べた。
同じく新加入でJ1のジェフ千葉の下部組織であるジェフ・クラブの吉岡英樹監督は「われわれはチャレンジャーらしく貪欲(どんよく)に勝利を目指す」と力強く語った。
また、ロッソ熊本池谷友良監督は「Jリーグに昇格するという熊本県民の大きな目標に向けて、JFLで頑張って1つ1つ戦っていきたい」と述べた。

激戦の九州リーグを勝ち抜け、全国地域リーグ決勝大会も1回目でパスしたFC琉球ロッソ熊本。Jリーグ加盟のため、昇格1年目から上位を狙って戦ってくれそうです。また、J1クラブのアマチュア組織として活動してきた(ザスパ草津も関東リーグ2部時代のライバルでした)ジェフクラブも、その戦いぶりと「ジェフ千葉」という全体でのJFLの活用が注目される1年となりそうです。過去に例がないですからね。さっそくこんな記事が。ニッカン3月16日付より。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/p-sc-tp0-060316-0009.html

●J“現役”千葉5選手がJFL出場へ
“現役”JリーガーがJFLに出場する。千葉の5選手が15日、今季JFLに昇格した下部組織のジェフ・クラブに移籍。19日開幕のリーグ戦に出場する。
FW市原、川淵、MF中原、DF田中、GK中牧で、全員が有望な若手。中でも市原は昨年のU−20日本代表で、Jでも3試合に出場。JFL開幕戦のアローズ北陸戦(富山)からの出場が濃厚だ。
ジェフ・クラブの吉岡監督は「(千葉が)実戦経験を積ませたいと考えている選手がうちに来る。レベルが低い選手が来るわけではない」と言う。市原も「公式戦だから緊張感があるだろうし、試合にたくさん出られるのはうれしい」と前向きだ。今季は千葉のサテライトリーグが6試合しかないこともあり、今後も若手中心にJFLに出場する選手が増えそうだ。

サテライトリーグの試合数を少ないと考えるのならば、JFL公式戦は選手育成にも大いに活用できる場でもありますね。アローズ北陸は相当強いと思うので、現役若手Jリーガーには厳しく良い鍛錬になりそうです。現役Jリーガーだけでなく既存の選手にも期待しています。昨季、FCホリコシからジェフアマに移籍したFWダニロは、関東リーグ得点王にもなったそうで。彼のライン裏に抜けるスピードは本当にDF泣かせで、あのスピードスターがまた敷島で観られそうで、うれしいですね。
また昨季も行われた「J加盟の意思確認」があり、この記者会見で「Jリーグ準加盟」に5クラブが申請の意向を表明したそうです。同じくスポナビ同日付から。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jtoto/headlines/20060313-00000082-kyodo_sp-spo.html

ロッソ熊本など申請の意向 Jリーグ準加盟クラブ
(前略)栃木SCアルテ高崎SC鳥取と新加盟のFC琉球ロッソ熊本の監督が、Jリーグ2部(J2)入りの条件となるJリーグ準加盟クラブの申請を近い将来に行う意向を表明した。
JFLの豊島吉博総務主事によると、現段階でJリーグ理事会の審議で準加盟が認められる可能性があるのは熊本だけという。熊本の池谷友良監督は「クラブは遅くとも2度目の審議(ことし8月)までに申請してくれると思う」と、早期の申請を示唆した。

スタジアムや運営財政など諸々の条件を現段階でクリアーしているロッソ熊本はちょっと別格ですので、他クラブも中長期的な課題もあると思いますが、今季に好成績を挙げて、地元の盛り上がりを作っていただきたいですね。

●参考リンク
JFA公式:平成17年度第10回理事会協議事項資料 4.Jリーグ将来構想委員会の件
http://www.jfa.or.jp/CGI/top/top.cgi?key=pick&0=3138&lf=&yymm=