FCホリコシ改め、アルテ高崎は開幕戦を2−0で勝利。

こちらもJFL公式より。http://www.jfl-info.net/

2006年JFL 前期第1節 3月19日(日)
アルテ高崎 2−0 流通経済大学
得点 28分:冨田晋矢(高崎)32分:山田智也(高崎)

この試合は観戦しました。とんでもない強風下で行われたゲームでして、バック側からメインスタンドに強風が叩きつけられ、まったく遮蔽物のない観戦となりました。いやー冷えましたね。こういう条件下では普段から慣れており、技術も上回るアルテ高崎が優勢でゲームを進め、前半に挙げた2得点で勝負アリ。詳しい模様は上毛新聞3月20日付より。

●アルテ快勝
JFLが19日開幕、全国各地で前期第1節8試合を行った。FCホリコシからチーム名を変えたアルテ高崎は初戦をホームの高崎市・浜川陸上競技場で迎え、流通経済大学(茨城)と対戦。中盤からの速い攻めで流経大を圧倒、2−0で快勝し、幸先のいいスタートを切った。

【評】前半から積極的にゴールを狙い、20本のシュートを放ったアルテ高崎。前半28分にMF冨田、32分にはMF山田智が決め優位に試合を運んだ。後半は運動量が落ちたが、守りきった。流経大はパスがつながらず苦しい展開。カウンターでの逆襲も決定力を欠いた。

●価値ある勝ち点3
「選手がうまくかみ合い、全員サッカーができた」。金光浩監督はアルテ高崎の初試合を白星で飾れたことに安堵の表情を浮かべた。J2入りを目標に掲げるアルテにとって、落としていいゲームはない。長いリーグ戦に弾みをつける上で「34分の1」以上の重みがある開幕戦。勝ち点3の意味は大きい。
強い横風が吹く中での流通経済大戦。選手は「練習で何度も経験した強風」を計算に入れ、落ち着いたプレーを見せた。
監督の指示通り、ゴールを奪われやすい「立ち上がり5分」を守りきったアルテは、流経大に波状攻撃を仕掛ける。速いパスでボールをつなぎ、速いプレッシャーで相手のミスを誘った。
経験で上回るアルテが流経大のボールを面白いように奪い、ゲームを支配。再三、相手ゴールを脅かす。MF斉藤紀由は右サイドを存分に走り回り相手の攻撃の芽を摘み、チャンスを演出した。
積極的な仕掛けが実ったのは前半28分、ゴール前でMF矢部次郎のパスを受けた新加入のMF冨田晋矢が右足でシュート。アルテとして初ゴールになった。勢いを完全につかんだアルテは直後の32分、相手DFがクリアしたボールをMF山田智也が押し込み、点差を広げた。
後半も怒とうの攻撃で次々とシュートを浴びせた。攻め疲れからか、ペースダウンしたところを若さ、体力で優る流経大に突かれ、カウンターを食らう場面も。だが、GK鏑木豪やDF陣がゴールを死守した。
金監督は選手のスタミナが切れたことを指摘しながらも「今日のヒーローは攻撃の起点になった冨田。零封できたことは次につながる」と開幕白星に満足な様子だった。

FWアマラオザスパ草津から移籍したMF高須洋平は負傷らしくベンチ入りもなし。正直残念でしたが、昨季から輝き続けるMF斉藤紀由や、京都サンガから新加入のMF冨田晋矢などの好プレーを見られた試合でした。
チームは4−2−3−1のような形でスタートしましたが、かなり一方的な展開で押し込んでいましたので、チームの攻守の意図、プランが見えるのは、今後の強豪との対戦の時になりそうです。とはいえ、昨季チームを支えた選手が数名いなくなりましたが、矢部次郎と山田智也が健在なので、そうそう中盤の支配権を握られることはないでしょう。今季も面白い戦いを見せてくれそうです。