「岡山から目指せJ」ファジアーノ岡山、運営株式会社が7月7日に設立予定。

J加盟の条件のひとつである運営法人の立ち上げの朗報です。山陽新聞から先月の6月26日付より。
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/soccer/fagi/news/2006/20060626.html

●Jリーグへ着々 運営母体が来月、株式会社に
中国サッカーリーグファジアーノ岡山を運営するNPO法人・岡山ヒューマンスポーツクラブの総会が24日夜、岡山市内であり、7月上旬に新たな運営母体となる株式会社を設立することが明らかになった。新組織発足に併せて初のプロ契約となるブラジル人2選手を獲得。将来のJリーグ入りに向け、財政基盤強化とチーム力向上の動きを一気に加速させる。
同クラブ幹部によると、株式会社は7月7日設立。資本金は当初約1300万円で、来年1月末までに5000万円に増やす。2月以降は1株50万円で県内企業や県民から出資を募る。社長には岡山市出身で元ゴールドマン・サックス証券会社部長の木村正明氏(37)が就任予定。同クラブの森健太郎専務理事代理(38)は「株式会社になれば企業からの出資や融資が受けやすくなり、より盤石な財政基盤が築ける」とメリットを強調する。

今までは岡山県サッカー協会とNPO法人が支えるクラブでしたが、ここで一気に本格的な運営株式会社の設立です。またここでお名前の出た木村氏が先のセミナーに参加されたわけですね。

昨年度の運営費約1200万円は会費や広告料などで 捻出 ( ねんしゅつ ) した。中国リーグの上にあるアマチュア最高峰のJFL(日本フットボールリーグ)では年間最低3000万円、Jリーグ2部(J2)は3億円が必要と言われる。Jリーグチームの運営母体はほとんどが株式会社。日本協会は2010年、J2チームを現在の13から18に増やす構想を掲げており、同クラブは早期昇格には株式会社設立が最善策と判断した。

現状の運営形式でも、JFLでの活動を支えることは出来ると思いますが、ファジアーノはJリーグを目指すクラブですから、「本気度」を内外にアピールするのは、この時期からでも早すぎることはないわけで。順調な発展段階なら、なお良しですね。

株式会社化に合わせ、7月からチームに合流するのは、昨年J2の横浜FCで活躍したFWジェフェルソン・ビィエイラ・ダ・クルズ(24)、元サンパウロFCのMFジェフェルソン・サントス(20)。

昨季は横浜FCで活躍し、ザスパ草津からも敷島でゴールを決めやがった奪ったジェフェルソンですが。確かドリブルもうまく、身長は185㎝以上はあったと記憶しているので、空中戦もイケるはず。草津もセットプレーからのヘディングでゴールされてますしね。目の前でやられたのよ。ああ忌々しい。とにかくJ2でのプレーを披露できれば、反則級の大きな戦力になると思います。

ファジアーノは中国リーグ昇格1年目の昨年2位になり、JFL昇格を懸けて全国地域リーグ決勝大会に進んだが敗退。今年は優勝チームしか同大会に進めない。現在7勝1敗(勝ち点21)で暫定首位にいるファジアーノはこのまま逃げ切り、JFL昇格を懸けた舞台を勝ち抜くため、大胆な補強に踏み切った。

記事どおりファジアーノは昨季、中国リーグ2位で地域リーグ決勝大会に見事初出場しましたが、1次リーグでロッソ熊本グルージャ盛岡と同組のグループB、ドイツW杯のグループB(イングランドパラグアイトリニダード・トバゴスウェーデン)並みの死のグループを形成してしまいました。ロッソからは先制するも3−4で敗戦、グルージャにも1−2と敗れて3位と、無念の涙を飲みました。初挑戦でよくぞ戦ったと思うのですが、この雄敵2チームと同組でなければ、また別の未来もあったのではと、考えてしまうスコアだと思います。
今季は、この大会の悔しい経験を大いに活かしていただきたいのですが、中国リーグの優勝チームも決勝ラウンドに進めず、今季の中国リーグはシード枠なしのリーグ優勝チームのみが全国地域リーグ決勝大会に出場と、条件が厳しくなっています。しかし、ここまでファジアーノは好調を維持し、首位に立っています。これは同じく山陽新聞7月3日付より。
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/soccer/fagi/result/20060703.html

中国サッカーリーグ ファジアーノ首位ターン
サッカーの中国リーグは2日、岡山市の神崎山公園競技場などで2試合があり、首位のファジアーノ岡山は2位セントラル中国に2―1で逆転勝ちし7連勝。通算成績8勝1敗で首位を守り、前半戦を終了した。
ファジアーノは前半5分に1点を先制されたが、後半8分、MF福森の右CKにDF乙倉が頭で合わせ同点。同33分にはFW梁からパスを受けたFW吉谷が決勝ゴールを奪い、そのまま逃げ切った。後半戦は9月10日に再開する。

今季の中国リーグは8チームでH&Aの14試合で行われていますが、ここまで8勝1敗で堂々の首位。元ザスパ草津のFW梁圭史選手は今季も変らず主力として活躍しているようで良かった良かった。

●難敵に逆転勝ち中国制覇視界に
ピッチに逆転勝利を告げる笛が響き渡る。その瞬間、ファジアーノ岡山選手は誰彼なく抱き合い、高々と拳を突き上げた。前回0―5で敗れた難敵に雪辱。「絶対勝ちたかった。もう最高」。同点ヘディング弾を決めたDF乙倉が感激に声を震わせた。
5月7日の屈辱的敗戦から約2カ月。チームの成長を証明する見事な逆転劇だった。
前半は先にこぼれ球を拾われ先制を許したが、後半きっちり修正した。中盤をコンパクトに保ち、相手FWにロングボールを通させない。疲れても懸命に走り回り、セカンドボールを果敢に奪い主導権を握った。
その流れから2得点が生まれる。1点目はMF福森の右CKに乙倉が合わせ、決勝点は中央でFW梁が相手を十分引き付けてからパスを出し、FW吉谷が決めた。「本当に選手がたくましくなった」と山下監督は目を細めた。

ホーム開幕戦の、岡山県でJ開催時に使用される桃太郎スタジアム(本日トップ画像)に4184人も集めたファジアーノ岡山。チームも成績も好調ですし、戦力・周囲の環境も整って、地域の関心も高まってきているのが判ります。ぜひこれからも頑張って頂きたいですね。梁圭史選手との敷島での対戦は楽しみですが、ジェフェルソンは無理に会わなくてもいいなあ。どれだけトラウマなのよ。( ´・ω・`)