J2第47節、コンサドーレ札幌戦。戦う気持ちは伝った。しかしその気持ちをチームの力として伝えられずに為すすべなく敗戦。

SH772006-10-31

この試合の結果をJ's GOALより。
http://www.jsgoal.jp/result/20060200030120061029_detail.html

●J2第46節(10月29日14:04/敷島県陸/4,219人)
ザスパ草津 0−2 コンサドーレ札幌

得点 33分:フッキ(札幌) 64分:フッキ(札幌)
警告 16分:大塚真司(札幌) 33分:寺田武史草津) 52分:相川進也(札幌)
交代 55分:砂川誠藤田征也(札幌) 59分:山崎渡→マーロン(草津) 70分:吉本淳櫻田和樹草津) 70分:上里一将金子勇樹(札幌) 74分:籾谷真弘後藤涼草津) 84分:相川進也石井謙伍(札幌)

まあなんと申しましょうか。愛のエプロン風に例えれば「先週、スタジオ外の街路樹に貼られたネームプレートが美術倉庫の床まで戻ってきた」ですね。先週よりも選手たちは気持ちの入ったボールへの寄せやフリーランニングを見せてくれたのですが、初めて試した布陣や起用などバランスの悪さからチームとしての力が発揮できずに、ほとんど攻守に見せ場もなく敗れました。前節の惨敗後に選手だけでかなり長時間かつ有意義なミーティングが行われたそうですが、この試合はそこで再確認した戦う意欲やシーズン初期の約束事を活かすような布陣ではなく、ベンチメンバーも来季を見据えたテストに見えました。この試合への選手たちの意気込み。しかしスタメン2選手を欠くチームバランスと来季を見据えた中長期のチームマネージメント。どれも大事なことだけに、なかなかうまくいかないのが残念ですね。
この試合のスターティングイレブンとサブメンバーもJ's GOALから。

●J2第47節ザスパ草津スターティングメンバー
GK:1高木貴弘
DF:4齋藤竜(C) 25田中淳籾谷真弘
MF:11寺田武史 30秋葉忠宏  13山崎渡 7佐田聡太郎 10島田裕介  
FW:9高田保則 20吉本淳
●サブメンバー
GK:22北一真 DF:依田光正 
MF:18櫻田和樹  19後藤涼 FW:29マーロン 
●キックオフフォーメーション(3−4−3)
−−高田−−吉本−−:マーロン
−−−−山崎−−−−:  
寺田-島田−秋葉-佐田:櫻田・後藤
−籾谷−齋藤−田中−:依田
−−−−高木−−−−:北

チカと鳥居塚のスタメン2選手の累積出場停止を受け、大きく手が加わりました。久々のDF籾谷が先発した3バック、寺田が左に佐田が右の両翼に島田が1列下がって秋葉と組む初めてのドイスボランチ。高田と吉本のおなじみツートップに山崎が1.5列目として絡む3トップで3−4−3の布陣です。
個人的には試合前には、チカと鳥さんの欠場で4−4−2のトレスボランチが「秋葉+中井+大谷」で組まれないかなあ、と考えていました。草津の攻撃を担うのはもちろん「ザスパ草津の輝ける明星」島田裕介その人ですが、マークのキツさも毎度のこと。島田に依存しすぎず同時に活躍させるために彼の負担を減らす必要がありますが、それには両翼がサイドから攻撃を仕掛ける形と、ボランチや後方からの精度の高いフィードが必須だと思います。
それゆえアンカー大谷が中盤の底の守備とフッキなど札幌の強力攻撃陣に対処し、秋葉と中井が島田と適切な距離を取って中盤の間延びを防ぎつつ、その展開力とキープ力でタメを作り、前線とサイドへの配球が出来れば、島田のマークも緩むはず・・・などと素人の妄想を膨らませていました。
チームの練習や内実を見ていない人間には窺い知れないものがあるのだと思いますが、実際には上記の布陣となりました。ドイスボランチの島田と秋葉の展開力は魅力ですが、二人は強力な札幌相手の守備もかなり気にしなければなりません。同時に、高く位置する山崎のキープ力では両翼が上がるまでタメは作れないんじゃないかなあ、中盤が間延びした挙句に結局は押されながら跳ね返すだけの「タテポン一辺倒サッカー」になっちゃうんじゃないかなあ、と不安に思いましたが、実際ほとんどそんな感じで90分過ぎちゃいましたね。orz