J2第30節アビスパ福岡戦。前半だけで5失点の大敗。

SH772007-07-26

やあ (´・ω・`)
ようこそ、獅子乃湯本館へ。
このバラ売り温泉饅頭は1個70円なんだけど、まず食べて落ち着いて欲しい。
うん、「また」なんだ。済まない。仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、ピッチアップ前にバクスタ手前までアイサツに来てくれたイレブンと、松下のPKゴールを見た瞬間、
君はきっと言葉では言い表せない「トキメキ草津」みたいなものを感じてくれたと思う。
失望感漂う敷島のスタンドであっても、そういう気持ちを忘れないで欲しい。
そう思って、この書き出しを作ったんだ。
じゃあ、感想を書こうか。
http://www.jsgoal.jp/result/20070200030220070725_detail.html

●2007 J2第30節(7月25日/群馬県陸/2,078人)
ザスパ草津 1−5 アビスパ福岡
得点 11分:アレックス(福岡) 31分:アレックス(福岡) 34分:アレックス(福岡) 
   37分:チェッコリ(福岡) 38分:山形恭平(福岡) 70分:松下裕樹草津)
警告 1分:氏原良二草津) 48分:布部陽功(福岡) 51分:柳楽智和(福岡)
    54分:山崎渡草津) 70分:布部陽功(福岡)→退場
交代 HT:久藤清一柳楽智和(福岡)/アレックス→宇野沢祐次(福岡)
   52分:後藤涼松浦宏治草津)/秋葉忠宏吉岡聡草津) 64分:鳥居塚伸人→奥山卓廊(草津)
   65分:チェッコリ→宮崎光平(福岡) 
●J2第30節vsアビスパ福岡 ザスパ草津スターティングメンバー
GK:1本田征治 
DF:6鳥居塚伸人 23藤井大輔尾本敬 7佐田聡太郎 
MF:8山崎渡 17秋葉忠宏 30松下裕樹 18櫻田和樹(C) 
FW:11氏原良二 19後藤涼 
リザーブメンバー
GK:22北一真 DF:4田中淳 
MF:24吉岡聡 FW:20松浦宏治 32奥山卓廊
●キックオフフォーメーション(4−4−2・ドイスボランチ
−−後藤−−氏原−−:松浦・奥山
櫻田−−−−−−山崎:
−−秋葉−−松下−−:
佐田−−−−−鳥居塚:吉岡
−−尾本−−藤井−−:田中
−−−−本田−−−−:北

はい、ボロ負けです。でも45分×2本なら2本目は勝ちなんだけど。この試合の最終スコアが示しているとおり、拙攻ゆえのハイリスク&ノーリターンなサッカーで連敗している、とても悪い状況が続いています。
試合の流れはJ's GOALの伊藤さんのレポートから。
http://www.jsgoal.jp/news/00051000/00051897.html

【J2:第30節 草津 vs 福岡 レポート】アレックス前半34分でハットトリック草津は福岡の攻撃サッカーに為す術なし 
(前略)
キックオフと同時に襲い掛かってくる福岡の攻撃陣に対して、草津の守備陣はいきなり受身に回る。ワイドに大きく張り出す田中と久永への対応で、草津の両サイドバックは釘付け。アレックスのマンマークについた松下も最終ラインに吸収されバイタルエリアが空白となる中、草津が耐えられたのは前半の11分までだった。久永とのコンビネーションでバイタルに飛び込んだアレックスが裏へと抜け出し先制点を決める。草津はボールを奪う位置がどうしても低くなり、効果的な攻撃が生まれない。そして悪夢の30分代を迎えることになる。
31分、リンコンからのクロスをアレックスに決められ追加点を許すと、草津の堤防は完全に崩壊していく。34分にはアレックスがハットトリックとなる3点目。気落ちした草津は、37分にセットプレーからチェッコリ、続く38分には久藤からのスルーパスを受けた山形恭にファインゴールを決められ万事休す。スタンドからは大きなため息とともに、失笑も聞こえてきた。前半でゲームが決したのは、誰の目から見ても明らかだった。草津の守備陣は、2列目から飛び込んでくる福岡の選手に対してマークの受け渡しが全くできず、すべてフリーでシュートを打たせた。「センターバックがなぜマークを受け取らないのか。そんな基本的なことができなければ話にならない。戦術以前の問題だ」と植木監督。(後略)

2失点目は完全にオフサイドだとスタジアムにいた時は見えましたが、録画で確認すると、CB尾本敬がDFラインからズレて残っていたんですよね。誤審ではない精緻なジャッジだったと。ただ副審はこの時、プレーエリアのはるか後方をまだ走っていましたから、この微妙な判定を正確に判断したとは思いませんが。
伊藤さんが書かれているとおり、福岡の攻撃姿勢に完敗でした。両サイドのスピードある攻撃にSB鳥居塚、佐田共に押し込まれ、DMF秋葉忠宏もサイドへと守備に引っ張られます。もう一人のDMF松下裕樹はアレックスにマンマークでついているので、バイタルエリアはがら空き。セカンドボールもほとんど福岡に拾われました。バイタルエリアの支配権を渡し、そこを良い様に使われてDFラインの裏を突かれまくりました。藤井、尾本のCBコンビも途中から明らかに集中が欠けており、連続失点の要因となってしまいました。前半で5点もとられてはサッカーになりません。
この試合は、前半の5失点がどうしても目立ちますが、敗因は今の草津のサッカー、攻め方が行き詰まっているところにあると考えます。DFラインを押し上げ、コンパクトな陣形でポゼッションを高めて主導権をとるサッカーが悪いとは思いません。ただラインを押し上げている分、相手には攻撃のスペースを多く与えるのでカウンターの危険性が生まれます。しかしそのリスクを呑んでその分攻撃を強化しているわけですが、中盤でパスを回しているうちに前線が交通渋滞し、FW陣に満足なパスもクロスも送れず、決定機はおろかシュートすら満足に撃てないのが現状です。1〜2失点は止むを得ないようなリスクを承知で戦っている以上、相手を上回る2〜3得点が見込める攻撃力がなければ勝てるはずがありません。挙句に前半だけで5失点しているようでは11試合未勝利も当然だと云えるでしょう。

(前略)
草津は後半、ゴールへの気迫を見せPKで1点を返したが、5点差をつけられてから必死になるのではあまりにも遅い。選手たちは、福岡以上に走り、福岡以上に闘ったと言えるだろうか。答えはNOだ。チームは選手たちのためだけに存在しているのではない。この大敗で屈辱を味わったのは選手だけではなく、サポーターも同じだ。だが 屈辱を晴らすためにサポーターができることはスタンドで声を出すことしかない。サポーターは、愛する選手に自分たちの夢を託しているのだ。草津のバックスタンドには「KUSATSU KINGDOM」の大横断幕が掲げられている。選手たちは、草津の代表であることを1秒たりとも忘れてはいけない。

伊藤さんの書かれていることはもっともですが、選手達も頑張る力もどこに向ければいいのか、という状態ではないかと思います。先ほど触れましたが、今の戦い方の「行き詰まり感」をピッチの選手達も感じているように思えます。前掛かりの拙攻を繰り返しては失点を重ね、毎度お決まりのパワープレーで試合終了。うまくいかないことをひたすら繰り返すというのは相当に心理的な負担です。
また、こんな試合の後でもバクスタからは大きなブーイングはほとんどなく、まばらながら拍手のほうが多かったと思います。それは「怒ったところでどうなるものでもない&どうにもならない」という印象がスタンド全体にあったからではないでしょうか。今のサッカーのままなら今のまんま。選手は層の問題もあるのでは大きく変えられませんから、一度拙攻自滅の戦い方を変える時期だと思います。植木さんも頭が痛いと思いますが、何かを変えない限り、選手もサポも試合に希望が見い出せないのではないでしょうか。
かといって志低い引き篭もりカウンターに逃げなくても、まずはキチンと守り、セカンドボールを中盤が確保して相手陣内に作られた前方やサイドのスペースを突いて攻撃できると思うんですよね、今季のメンバーなら。高田保則松浦宏治後藤涼オレの里見仁義(←先の練習試合でキレ良し)といったスピード系の攻撃メンバーが活かせますし。そして速攻がうまくいかなければ一度戻してカウンターを防ぎつつポゼッション。相手を前に釣り出して、もう一度スピード系の面々が勝負する。第1クールの仙台戦がこういう戦い方で一番良い内容の試合だったと思います。結果は引き分けでしたが。季のザスパ草津とメンバーには、まだまだやり様も可能性もあると思います。サポが沈む以上に植木さんも選手も苦しいと思いますが、まだ白旗を揚げるほどやり尽くしていないはずです。とにかく敷島で「トキメキ草津」の回数を増やしてもらわないと。