東北社会人2部リーグ グルージャ盛岡、開幕戦勝利。

グルージャ盛岡エンブレム。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040510-00000001-mai-l03
http://www.grulla.jp/

NPO法人「Jリーグチームを盛岡に作る会」が運営するグルージャ盛岡の初の公式試合が9日、盛岡市永井の盛岡南公園球技場で行われた。東北社会人2部リーグの初戦で遠野クラブと対戦。2点をリードされる苦しい展開だったが、終了間際に3連続ゴールを決め、逆転勝利を飾った。
グルージャ盛岡は4月に同リーグ所属のヴィラノーバ盛岡と「作る会」が提携して生まれた新チーム。J2の水戸ホーリーホックから3人のプロ選手を獲得、07年のJリーグ入りを目指している。
午後1時、約1500人の観客が見守る中、キックオフ。前半風下に立ったグルージャは開始早々の4分、コーナーキックから失点。後半8分には遠野クラブのカウンター攻撃を受け、PKで2点目を失った。
奇跡は後半ロスタイムに入って起きた。グルージャコーナーキックから木田選手が押し込んで初得点。さらに千葉選手のヘディングシュートで追いつき、終了直前には太田選手の約30メートルロングシュートで逆転した。劇的な勝利に涙を流す観客もいた。
監督兼選手の武藤真一さん(31)は「選手が最後まであきらめないで走った結果。それと応援してくれたサポーターのおかげです」と話した。

後半ロスタイムだけで3得点での逆転勝利と、ドラマティックな船出となった武藤監督とグルージャ盛岡。観客も1500人を集め、オフィシャルでは協賛スポンサーが岩手県を中心に52社も! テレビや新聞など主要メディア各社も名を連ねて、地元の期待は高そうだ。ちょっとづつながら、日本のあちこちでサッカーが根付いてきた感じ。新潟の反町監督はもちろんのこと、ザスパ草津の監督兼選手だった奥野さんや琉球FCのラモスさん、グルージャの武藤さんなどJ黎明期から活躍していた選手たちが教導的な立場でサッカーの裾野を広げているのも感慨深いです。