雑誌部数、水増し「公称」やめます 「印刷部数」公表へ

http://www.asahi.com/culture/update/0516/001.html

日本雑誌協会(雑協、白石勝理事長、89社)は、今秋から雑誌の部数を年間の「平均印刷部数」を基本に公表することを決めた。これまで公表していた「平均発行部数」は自己申告だったため、少部数の雑誌では3倍もの水増しがあったとされ、広告主から批判が出ていた。

ただ、専門誌などの場合、少部数でも購買力のある読者がいれば広告媒体として評価されるため、正確な部数を公表したくないという意向が強い。雑協の調査では、「印刷部数に不参加」が11社、「検討中」が6社あった。車、スポーツ、パソコン、コミックの4分野が消極的という。

単純に問題への取り組みが遅いだけ。「水増し部数の変更に消極的」とは、広告主にも「公称部数」という共同幻想につき合えというのかね。上のサッカークラブのスポンサーに置き換えれば「(本当は10位だけど)昨季は3位でした」「入場者数は(本当は1万人だけど)3万人です」みたいなウソ報告をスポンサーにしているようなもの。そこをつっこまれて「本当のことを云うと広告収入が減るから」が正確な報告を拒否する理由となると考えているのか? 他者軽視の企業姿勢として「三菱ふそうクレーム隠し問題」との差はどこにある? 出版は文化発信の重要な担い手だし、この国は言論と出版の自由を認めている。けれど、虚偽報告を認める法はないぜ。
各小売からの返本率(売れずに版元に返される本や雑誌の割合)は昨今4割を超えているとか。出版不況と叫ばれて久しいけれど、流通形態・スピードの改善の遅れも含めて業界の不作為と努力不足も立派に要因だろう。

書籍についてですが、出版不況に関してはこのサイトが詳しいです。
http://homepage3.nifty.com/hon-yaku/tsushin/pub/bn/stat.html