JFL前期第10節、群馬ダービー。また雨かよ。
●群馬FCホリコシ ２−２ ザスパ草津
（５月23日13：00／群馬県立敷島公園サッカーラグビー場／3,003人）
ザスパ草津スタメン：サブ
−−−−−フラビオ−−−−−：佐藤、堺
−−−高須−−山口−−佐田−：岩本
−生方−−−鳥居塚−山崎−−
−−小川−−小田島−加藤−−：籾谷
−−−−−−小島−−−−−−：北群馬テレビの録画放送では３−４−３と紹介していたが、実際はこんな感じで。フラビオのワントップに山口と高須のポジションチェンジと両サイド攻撃で得点を狙う。
群馬FCホリコシスタメン：サブ
−−−町田−−ダニロ−−−−：小松原
−−−森−−−−奈良−−−−：大谷、北原
−−−蔵川−−−羽山−−−−：瀬田
−神田−塚田−三本菅−小山−：
−−−−−−井坂−−−−−−：道本好ボランチ山田を累積退場で欠くも、下がり目の蔵川、奈良＆森のボール奪取から前線のＦＷ２人も動き出し、なんと５ＦＷでゴール前に迫る超攻撃布陣。
上記メンバーで、レンタルＪリーガーと元Ｊリーガーは合わせて19人にも。実質３部リーグのＪＦＬもレベルが高くなるはずだわ。
せっかくの群馬ダービーだと云うのに前橋は雨模様。それでも開場の11時には長蛇の列が。入場してみるとピッチには練習前の両チームの選手が談笑中。昨季まで草津にいた奈良が生方らと。フラビオとダニロのブラジル人ＦＷ同士で。センターサークルでは小松原と籾谷が。ふたりともＵ−18日本代表だったんだよね。そのころからの付き合いなのかな。
そんな和気藹々な雰囲気も、ゲームが始まると見事にダービーな空気に。前半は群馬FCホリコシが主導権を握る。ザスパ攻撃の起点となる鳥居塚には森、奈良が早めのチェックで落ちついてパスを出させない。神田率いるＤＦ陣がそのパスの出しどころをサイドに限定させて高い位置でボールを奪取。奈良か蔵川にボールを収めて、それを合図にダニロ・町田・森らがゴール前にワイドに広がりＤＦ陣のマークを甘くする、という流れのハーフカウンター。ザスパゴール前のリフレクトやセカンドボールも群馬FCの蔵川や森が判断良く拾い、攻撃の手を緩めず波状攻撃を仕掛ける。相手がザスパでなければ痛快そのもの。
蔵川＆森の元横浜FMコンビは、いつもザスパに強敵として襲い掛かってくる記憶ばかり。ただ森は容姿といいプレーといい、いつ見ても格好良いＦＷだし、蔵川の判断力と試合の流れを読んだプレーの的確さは流石なんだよな。ＪＦＬで草津以外で好きな選手を挙げろ、と云われればやはり蔵川＆森。
一方のザスパは新しいシステムに山口と高須が慣れず、左サイドの生方の上がりも遅く、攻めの形が作れないままボールを奪われてカウンターを延々くらう形。植木監督は最初の20分は攻められ耐える時間と考えていたそうだけれど、自滅的に攻められ過ぎ。16分にダニロに右サイドを突破され、ゴール前にクロスを上げられる。これを町田にヘディングで合わせられて失点。前半はその後一進一退。ザスパにＣＫからの決定的なチャンスもあったけれど、群馬FCのＤＦ陣がなんとかリフレクトして得点ならず。
後半開始からザスパは生方を下げてＦＷ佐藤を入れて従来の３−５−２に戻す。これで個々の役割が明確に。また前半とばしていた群馬FCの運動量が落ちてきたこともあって鳥居塚が比較的自由になり、山口や高須、右サイドの佐田にボールを収めて中盤を支配。押し気味にゲームは進める。
しかし66分、群馬FC深田のＦＫで奈良に判断良くＤＦ陣の裏をとられて２失点目。ザスパサポにあきらめの空気が流れたその１分後に、交代出場のＦＷ堺の強引な左の突破からゴール前の山口へつなげる。その山口もＤＦ３人を強引に突破してＧＫと１対１、シュートをねじ込む。スタジアムの空気を一変させて、ザスパは追撃モードに。
それでも20分以上、守備固め＆カウンターに徹した群馬FCに苦しめられて、後半ロスタイム３分間に突入。47分にザスパゴール前の群馬FCのセットプレーから素早くセンターサークル付近の山口へ。山口が前線の堺に素早く縦パス１本。これをゲーム中再三良い飛び出しを見せてきたＧＫ井坂が、この時も同じく飛び出しで対応を意図。しかし、これが堺に付いてきたＤＦとのお互い躊躇を招いてしまい３人がぶつかるような形に。堺が一歩早くシュートを無人のゴールへ流しこんで起死回生の同点弾。直後のタイムアップで４度目の群馬ダービーは引き分けに終わる。
ただザスパにとってはありがたい勝ち点１だが、終了30秒前まで勝ち点３を手中に収めていた群馬FCの選手はみなピッチに座り込んでしまった。同じ引き分けでもサッカーは残酷だ。
●得点経過
16分：町田多聞（群馬）
66分：奈良安剛（群馬）
67分：山口貴之（草津）
90分：堺陽二（草津）●交代
46分：生方→佐藤（草津）
60分：フラビオ→堺（草津）
80分：高須→岩本（草津）
83分：森→大谷（群馬）
85分：町田→小松原（群馬）
87分：奈良→北原（群馬）
∩( ・ω・)∩ 土壇場での同点弾バンジャーイ＆＿|￣|○ 負けなくて良かったよ。
ただ、あまりサッカーを見たことない知人をＪＦＬに連れていくなら群馬FCホリコシだと思う。やはりガンガン攻めるサッカーは面白い。ザスパ戦以外でも群馬FCホリコシを応援しに敷島に足を運ぼう、と試合終了を計ったように降りだした豪雨の中を傘をさして歩きながらで思ったわけなのです。ザスパのユニは脱いで行こうとも（当たり前だよ）。
そうそう、ゲートで行われていた「群馬県にサッカースタジアムを」運動に署名してきました。実際に活動されている方には頭が下がります。署名に書かれた住所が目に入ると、そこには群馬県内各地の市町村名が。ザスパ草津と群馬FCホリコシのJFL入りが県内全域にアピールしている証拠ですね。
