ネタを提供するにもほどがある。

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200406/st2004060801.html
W杯アジア予選、インド戦を明日に控えたジーコジャパン。それを伝える各社記事のなかでもネタ提供度ならサンスポだ。

●俊輔爆発3ゴール、6・9の主役は決まった!
たかが高校生との練習試合。されど…。合宿地近くの公立高校との試合に、インド戦での先発が見込まれる主力が参戦。俊輔が指令塔としてピッチを駆ける。縦横無尽の独演会が始まった。

まずは前半18分、左サイドのFW玉田にスルーパスを通すと、自らゴール前に詰め、折り返しを左足で流し込んだ。39分には約35メートルの芸術的ロングシュートを決めるなど、計3得点のハットトリック。「調子?いいよぉ」。前半のみで退いた俊輔だが、確実に上昇する体調への手応え、いや“足応え”を物語る笑顔があふれていた。

中田英寿ボローニャ)に代わるジャパンの指令塔。インド戦でも指令塔を務めることは、この日の練習試合の起用で確定した。俊輔にとって、代表での3戦連続単独指令塔は、02年4月コスタリカ戦から同5月ホンジュラス戦まで遡る。

レッジーナ終戦からこちら試合出場機会にも恵まれて、試合勘も戻ってきた模様。ヘディングでゴールを記録したコンフェデ杯ニュージーランド戦くらいのパフォーマンスを発揮できれば、インド戦には不安はないが。

イングランド戦の活躍は、自身の未来も動かした。カモレーゼ監督が退任したレッジーナの来季監督は、シエナのパパドプロ監督との契約が時間の問題だった。戦術哲学が4バックで、技術より闘志を優先する人物だ。ところが、英国遠征の2試合で「3バックの単独指令塔」で活躍した俊輔に、レッジーナは3バックを好む現リボルノマッツァーリ監督との交渉に切り替えた。「監督との交渉では、中村の話がしばしば出てくる」と俊輔中心の布陣を熱望するフォーティ会長。俊輔の復活はイタリアでも大騒動を呼んでいるのだ。

イングランド遠征の中村のプレーによって、本当にそんな大騒動があるのなら、それは賛美ではなく喧々諤々なのではないだろうか。4バックを敷く監督と諸条件で折り合いがつかず、3バックを採用する監督へと交渉が移っただけの話なのでは。少なくとも「まず中村ありき」で監督と交渉がもたれているとは考えにくいが。

ジーコはマジでした
浦和東高との練習試合を前に、ジーコ監督は円陣を組んで「手を抜くな。前のスペースが空いたら、味方の位置を視野に入れながらシュートを打て」とげきを飛ばした。引いて守ってくるインドを想定した指示。前半39分の3点目以外にも追い風を利用した40メートル級のロングシュートを2本放った俊輔は、指揮官のコンセプトを最もよく理解していた。

●「秒殺作戦」予行演習は失敗
日本代表は浦和東との練習試合で、キックオフ時に6人がゴール前になだれ込む『インド秒殺作戦』を敢行した。だが、MF小野(フェイエノールト)から右サイドのMF加地(FC東京)へのパスがカットされ、最初の試みは失敗に終わった。1メートル87の長身を生かし作戦の重要な役割を担うDF中沢(横浜M)は「きょうはボクのところにボールが来なかったですね。本番では頑張りますよ」とインド戦で一発成功を狙う。

えっと、上のサブタイトルは本来、下のものではないのですか?
最初に「秒殺作戦」のニュースをきいたときは「さすがに(インド相手に)キックオフからはやらないだろう。ただ中澤を使ったパワープレイは練習しておいても損は無い。スポ新の煽り記事さね」と、たかを括っていたけれど作戦は実行されたようで。しかも加地へのパスがカットされたってオチも面白いが。とにかくインド戦のキックオフから7秒間は瞬きできないぞ。

中澤、ここでのコメントは「ムリオちゃん」「意味ナシオちゃん」だよ。