久保竜彦、右ヒザ悪化で神戸戦欠場へ。

日本代表FW話題、その1。
http://www.nikkansports.com/ns/soccer/japan/p-sc-tp3-040611-0009.html

●久保右ひざ緊急検査、じん帯炎悪化
横浜の日本代表FW久保竜彦(27)が右ひざ痛を悪化させ、12日のJリーグ神戸戦(神戸W)を欠場することになった。久保は日本代表のW杯1次予選インド戦から一夜明けた10日、横浜に合流。患部が腫れていたため、急きょ精密検査を受けた。

この日、右ひざが腫れて痛みがあるため練習参加をキャンセル。急きょ、川崎市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けた。診断は「右ひざ腸けいじん帯炎」で以前と変わらないものだったが、完治のメドが立たない状況。岡田監督は「(代表遠征に)行く前より悪化している。無理」と、12日の神戸戦欠場を決断した。

一時は回復の兆しを見せていたが、同25日から日本代表の英国遠征に参加。親善試合2試合とW杯予選インド戦の全3試合で先発出場した。クラブと代表のメディカルスタッフが連絡を取り合い、出場時間を制限するなどしたが、前日のインド戦は久保本人が前半のみでの交代を申し出るなど、状態は悪化していた。

「痛いけど(リーグ戦への)準備はできている」と逆転優勝へ闘志を燃やしていた久保。現在勝ち点3差で首位磐田を追う横浜にとって必要不可欠な存在だが、岡田監督は「彼にとってのシーズンは今だけではない」と無理させない考えだ。

代表選手を多く抱えるクラブの宿命とはいえ、苦しい。久保は本来出場させる予定ではなかった名古屋戦でやむを得ず起用されていたし、さらに代表遠征とインド戦での連続起用も想定できるわけで、連絡をきいていたであろう、岡田監督はこの事態も織り込み済みか。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/kiji/2004/05/30/01.html

●故障の久保 強行出場直訴
右ひざ腸けいじん帯炎でイングランド遠征2試合の欠場が濃厚だったFW久保竜彦(27)が、30日のアイスランド戦で強行先発する。エースとしての自覚からジーコ監督(51)に出場を直訴した。28日の紅白戦で先発組に入り、29日の公式練習でも問題なしをアピール。

「彼の“出たい。やれます”の一言で十分だった。やれますということは自信があるということ。今までの実績で起用を決めた」とジーコ監督。久保は「まだ分からない。ちょっと痛い」と言葉を濁したが、エースとしての自覚が直訴につながった。

マンチェスター入りした当初、ジーコ監督はインド戦に照準を合わせ“遠征2試合回避もやむなし”との見解を示していた。しかし高原が離脱した現在、ひざが痛いとは言ってはいられなかった。言葉でコミュニケーションを取るタイプではなく、森川チームドクターは「聞くと痛いと言っているが…。よく分からないんです」と苦笑いしていたが、久保の腹は決まっていた。

英国遠征での記事。最初はジーコ監督も「インド戦に向けて調整を」といってくれていたが、高原の病気再発と入院により、事態が変わってしまった模様。久保の心中や代表への意気込みは判らないけれど(久保本人がコメントしているわけでもなし、記者の主観での記事とも解釈できる)、監督・ドクターのコメントと、今までの現体制の選手起用を考えれば、久保の意気込みとは別に、彼のコンディションをキチンと把握していたかには疑問符がつく。代表にとっても「久保のシーズンは今だけではない」だと思うが。やはり高原の病気再発が事態を変えてしまったかなあ。