新・韓国代表監督ボンフレール氏、続報。

http://d.hatena.ne.jp/SH77/20040619#1087609720のつづき。
朝鮮日報が詳しく。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/06/18/20040618000026.html

●サッカー韓国代表新監督のボンフレール氏とは?
オランダ出身のボンフレール氏(58)はアフリカ、中東など劣悪な環境で指導者生活の大部分を送ってきた人物だ。オランダリーグのMVV監督を皮切りにナイジェリア、カタール代表監督を歴任し、アラブ首長国連邦(UAE)のアル・ワダ、エジプトのアル・アリなどのクラブの監督を務めた。
多彩な経験を持つため、選手掌握力に長けているとの定評がある。ボンフレール氏の指導力は96年アトランタ五輪当時、ナイジェリアに金メダルをもたらしたことで証明された。
英語、ドイツ語、オランダ語、フランス語、アラブ語などを話すことができ、選手との意思疎通にも問題はない。妻との間に息子(30)と娘(36)がおり、ヒディンク監督と同じくオランダサッカー協会でコーチ研修を受けた。

ナイジェリア代表監督のヨハネス・ボンフレール氏とカタール代表監督のジョン・ボンフレール氏も同一のボンフレール氏だったと判明。蘭語ならヨハネス、独語ならヨハン、英語ならジョン、と云うことだったのかな。映画監督マイケル・ムーアも仏語ならミシェル・モアだしね。

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/06/18/20040618000032.html

●協会技術委員長「ボンフレール氏の指導力を高く評価」
サッカー・韓国代表新監督にオランダ出身のボンフレール氏(58)を選任した大韓サッカー協会の李会沢(イ・フェテク)技術委員長は18日、「困難な環境を克服したボンフレール氏のカリスマとリーダーシップを高く評価した」と選任の理由について明かした。
李委員長は「指導者経歴でナイジェリア代表のヘッドコーチと監督を歴任しW杯ベスト8と五輪金メダルを成し遂げたのなら、ある程度指導力を認めるべきではないか」とし、「国内に知人がいないと聞いているが、韓国代表を率いる姿勢を備えた監督」と説明した。
ヒディンク元監督を選任した当時も候補3位に上がっていた人物で、われわれとの縁も深い」と付け加えた。

だったら最初から候補者リスト10人の中に入れておけば良かったのに。一方でこんな記事も。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/06/22/20040622000059.html

●元韓国代表スタッフ「ボンフレール監督は三流」
サッカーの2002年W杯韓日大会でフース・ヒディンク監督の戦力・メディア担当官を務め、韓国のベスト4進出に貢献したヤン・ルルフス氏が韓国代表のヨハネス・ボンフレール新監督を「三流」とこき下ろした。
欧州選手権を観戦中のルルフス氏は22日(韓国時間)、イングランドクロアチア戦が行われたエスタディオ・ダ・ルスで韓国記者団と会い、「ボンフレール氏はオランダでも三流の指導者」と主張した。
ルルフス氏は「オランダ人監督の中でヒディンクライカールトファンハール氏らがトップレベルなら、ピム・ファーベーク氏(02年W杯韓国代表ヘッドコーチ)は二流、ボンフレール氏は三流だと考える」とし、「ボンフレール氏はトップクラスのチームの監督を務めたことがないだけでなく、アフリカなどの地を回ったという点で世界的な指導者ではない」と述べた。

「トップクラスのチームの監督を務めたことがないだけでなく、アフリカなどの地を回ったという点で世界的な指導者ではない」どこかで聞いたことがあるぞ、この台詞(笑)。ヒディングスタッフの言とは云え、韓国代表スタッフとしてはベスト4だろうけれど、監督として京都パープルサンガで結果が出せなかったピム氏より、ナイジェリアで金メダルの実績を持つボンフレール氏を下に置くのは、いかがなものかと。

ルルフス氏はまた、「大韓サッカー協会がオランダ人監督を望むなら、韓国の選手と文化をよく理解し、代表チームに対する熱意を持っているピム・ファーベーク氏が適任者」とした。さらに「ボンフレール氏を選任する課程でヒディンク氏は何の役割も果たしていないはず」との見方を示した。
ルルフス氏のこうした発言は02年に共に韓国代表で働いたファーベーク氏が韓国代表監督への意欲を表明したにもかかわらず、候補から除外されたことに対する無念を反映したものと見られている。

元同僚のピム氏への援護射撃というところか。しかし選考中ならともかく、すでに決定している人事でもあり、元同僚の擁護よりも新監督へ低評価をぶつけるのは、このルルフス氏という方の発言の重みのなさを感じさせるだけなんじゃないかな。

ボンフレール監督は23日午前10時、オランダ機で仁川(インチョン)空港に到着する。24日午前10時にソウル・新門路(シンムンロ)のサッカー会館で公式契約調印式を行った後、技術委員会とコーチングスタッフの構成およびアジア杯韓国代表メンバーについて意見を交わす予定だ。
29日からは坡州(パジュ)ナショナルトレーニングセンターで韓国代表を招集し、本格的な練習に突入する。韓国代表は来月10日、ボンフレール監督体制で初の国際Aマッチ(場所・対戦チーム未定)を行い、14日にはトリニダード・トバコと強化試合を行う。

まずはアジアカップでお手並み拝見、ですね。