JFL選抜 in サウジアラビア は1勝1分2敗で終了。

五輪ビデオ録画しているかなぁ。

http://d.hatena.ne.jp/SH77/20040716#1089936472の続報。
http://www.jfl-info.net/

●海外遠征 第1戦「JFL選抜、苦しみながらも逆転で初戦勝利!」
(アブドゥラ・アル-ファイサル プリンスカップ JFL選抜 vs CSスファクシャン 2004/8/13)
第1戦ということで少し硬い立ち上がり、前半6分相手に先制点を許す。10番N.Abdelkusiのスルーパスに反応した7番D.Rassemが抜け出し右から決める。その後も相手のサイド攻撃からピンチを招くものの追加点を許すことなくゴール前で冷静に守る。

同点に追いついたのは34分、右サイドからの攻撃を相手DFがクリアしたボールが宇留野純(Honda FC)に触れ、そのこぼれ球を増田勝文(Honda FC)が豪快に蹴り込み追いつく。後半に入り除々に落ち着きを見せるJFL選抜は、67分 宇留野純のスルーパスを左サイドから切れ込んだ濱岡和久(愛媛FC)が冷静に決めて逆転。

リードを奪われたスファクシャンは、その後猛攻を見せるがGK小島伸幸(ザスパ草津)が決定機に幾度もファィンセーブ。相手に得点を許すことなく終了。JFL選抜が2−1で勝利を収め幸先よいスタートを切りました。マン・オブ・ザ・マッチに小島伸幸が選ばれた。

田中監督の試合後コメント 「前評判では、同じグループで一番強いという噂を聞いていたので勝利できたことは素直にうれしい。選手個々の技術等では相手が上であったと思うが、初めてこのチームで試合を行い除々にまとまりを見せ、戦う姿勢を崩さず良い試合をできた。」

ろくにチーム練習もしていない面子で、イキナリ逆転勝利。ホンダの宇留野が起点となりチームメイトの増田が同点に、さらに愛媛FCから唯一参加している濱岡が逆転弾。2−1の逆転勝利なら決勝点を挙げた濱岡がMOMに選ばれてもよさそうだけれど、好セーブ連発のザスパGK小島がMOM*1に。よほど活躍が運営側の印象に残ったのだろう。アテネ五輪前にこの大会があったならOA枠に良いアピールになった?

●海外遠征 第2戦「JFL選抜、終了間際の失点で惜敗!」
(アブドゥラ・アル-ファイサル プリンスカップ JFL選抜 vs アル・ヒラル 2004/8/16)
アル・ヒラルは代表選手が今大会に参加していないが、その力は日本でも知られ、過去のアジアのカップ戦等でJリーグのチームが苦しめられた強豪チームである。

試合は立ち上がりからロングボールを前線に供給し、JFL守備陣の裏をつくアル・ヒラルに対し、JFLもサイドを起点に攻め込みシュートを放つ。両チーム得点無く前半を終了。

後半に入ると地元サポーターの声援を受けアル・ヒラルにエンジンがかかる。50分過ぎには失点のピンチとなるが粘り強く守り、攻撃陣もMF川崎元気(アローズ北陸)が再三シュートを放つものの得点にはいたらず、アル・ヒラルがやや優勢に試合を運び時間は流れる。

このまま試合は終了かと思われた89分、アル・ヒラルはJFLの選手交代の隙を突き、右サイドからのクロスボールを交代出場のM.Al-Farrajが決める。これが決勝点となりJFLは0−1で惜敗。

惜しい! 強豪アル・ヒラル相手にもう少しだったのに。この日の中心は川崎元気だった模様。写真を見ると1戦目とスタメンは大幅に入れ替え。大塚製薬の田中監督が「中2日連戦だろうがベストメンバー固定で戦う」という主義のヒトでなくて良かったデスヨ。そんな監督おらへんやろ〜。

●海外遠征 第3戦「JFL選抜、またも0−1で惜敗!」
(アブドゥラ・アル-ファイサル プリンスカップ JFL選抜 vs ジョモ・コスモス 2004/8/18)
現在Bグループ首位のジョモ・コスモスは、ここまで3戦で1失点と守備の堅いチーム。このチームから先制点が欲しいJFLは前半は立ち上がりから積極的に攻撃に出る。しかし、先取点はジョモ・コスモス。前がかりのJFL守備の裏をつき、一瞬ラインが乱れたところでGK小島伸幸(ザスパ草津)の頭越しに決められる。

その後もジョモ・コスモスが優勢に進め、41分にはペナルティーエリア内でDFが相手FWを倒したと判定されジョモ・コスモスにPKが与えられる。しかし、このPKをジョモ・コスモスS.Clintが枠外に外し、0−1のまま前半終了。

この試合が引き分けでも決勝トーナメント進出を決めるジョモ・コスモスは、後半に入るとラインを下げて守備を固めるいつもの作戦に出る。JFLはサイドから攻撃を仕掛けるがなかなか決定機が作れない。77分には長身FW松永一慶(栃木SC)を投入し突破口を見出すが、相手の固い守りに最後までゴールを挙げることができずに試合終了。

JFLは3戦を終えて1勝2敗。この日の第2試合の結果、グループリーグ最終日のもう1試合の結果次第で僅かながら準決勝進出の可能性を残す。

先制されて逃げ切られるもったいない負け方。メンバーはターンオーバー制のより第1戦目のチームが主体の模様。やっぱり映像で見たいなあ。(実質)3部リーグの選手選抜は、急造チームでどんなサッカーをしているんだろう。

●グループリーグ最終戦は惜しくもドロー。準決勝進出ならず。
(アブドゥラ・アル-ファイサル プリンスカップ JFL選抜 vs アル・イテハド 2004/8/20)
第1試合でアル・ヒラルが敗れたため、この試合の勝利チームが準決勝進出。引き分けの場合はアル・イテハドが準決勝進出となる。JFLが勝利すると地元サウジアラビアのチームが全て敗退するという状況に、審判も含めた厳しい戦いになると予想された。

試合は、JFLは立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛け優勢に試合を進める。アル・イテハドに体の大きな選手が少ないということもあり、長身のFW松永位一慶(栃木SC)の頭を生かした攻撃で相手ゴールに迫るが、前半は両チーム得点なく終了。後半開始直後、JFLは得点決定機をつかむが惜しくも逃す。時折アル・イテハド攻撃陣もJFLゴールに近づくが、ほとんどピンチらしいシーンはなくJFLがゲームを支配する。

どうしても得点が欲しいJFLはその後も攻め続けるが、接触プレーに笛を鳴らし続ける主審に31回ものファウルを取られ、結局最後まで得点を挙げることができず0−0の引き分けに終わる。この結果JFLのグループリーグでの敗退が決定した。JFL選抜チームは22日夜に帰国します

JFL公式の「JFLが勝利すると地元サウジアラビアのチームが全て敗退するという状況に、審判も含めた厳しい戦いになると予想」とか「接触プレーに笛を鳴らし続ける主審に31回ものファウルを取られ、結局最後まで得点を挙げることができず」とかにさらに深い真意を汲み取ることが出来る? 1勝1分2敗と健闘むなしくグループリーグで帰国となりましたが、ともあれ選抜メンバーのみなさんはおつかれさまでした。日本に帰ってきてメダルラッシュと五輪サッカーの結果に驚いたかな?

*1:「もう・親父・無茶するなあ」の略ではない。小島伸幸38歳。先日200勝投手になった工藤より3つも年下だ。