九州リーグ全日程終了、ホンダロックが初優勝。

このエンブレムも来季は・・・

熊本や鹿児島で動き出した「目指せJ」や、スポンサー問題と集団退団で揺れる沖縄かりゆしFCなど、様々な話題もあって注目だった九州リーグも10月2・3日で全日程が終了。日刊スポーツ九州に詳しく。
http://www.nikkan-kyusyu.com/cgi-bin/kyu/2004/kyu_syohai.pl

●九州リーグ第18週(最終節)順位
01:ホンダロック−−−−−16勝2敗:勝ち点47:得失点差+36 
02:沖縄かりゆしFC−−−−15勝3敗:勝ち点44:得失点差+39 
03:ヴォルカ鹿児島−−−−13勝5敗:勝ち点38:得失点差+15
04:アルエット熊本−−−−10勝8敗:勝ち点31:得失点差+25 
05:新日鉄大分−−−−−−9勝9敗:勝ち点30:得失点差+11
06:ニューウェーブ北九州−9勝9敗:勝ち点28:得失点差−02 
07:海邦銀行−−−−−−−7勝11敗:勝ち点20:得失点差−29 
08:サン宮崎−−−−−−−4勝14敗:勝ち点13:得失点差−32
09:三菱重工長崎−−−−−4勝14敗:勝ち点11:得失点差−20
10:大隅NIFS−−−−−3勝15敗:勝ち点08:得失点差−46 

1位チームのみ全国地域リーグ決勝大会出場。
10位のチームは自動降格。替わりに九州各県リーグ決勝大会優勝チームが自動昇格。
9位のチームは九州各県リーグ決勝大会2位のチームとの入れ替え戦へ。

昨季に全国地域リーグ決勝大会にまで進んだ沖縄かりゆし、ヴォルカ鹿児島を押さえて、ホンダロックが初優勝を飾る。最後まで優勝を争った沖縄かりゆしは90分で勝利すれば連覇達成だったが、最終週でヴォルカ鹿児島に敗れた。
http://www.nikkan-kyusyu.com/view/kl_1096891543.htm

ホンダロックが初優勝!
創部41年目のホンダロックが悲願のリーグ初優勝を飾った。首位沖縄かりゆしと同勝ち点、得失点差で9点離された2位で迎えた大隅NIFSとの最終戦。エースに成長したFW水永翔馬(19)の4発など5−1の圧勝。4時間後に沖縄かりゆしが敗れたため、優勝が決定した。監督と全選手が今季限りで退団する沖縄の3年連続Vはならなかった。ホンダロックはJFL昇格をかけて、全国地域リーグ決勝大会(11月11日開幕、鹿児島ほか)に出場する。

前日2日に沖縄に勝ち点44で並ばれ、得失点差で9点下回った。勝つしか望みはない。高卒1年目の水永が4得点と爆発した。「開幕のころは緊張したけど、思い切りやらせてもらえた。最高の気分」と得点王まで手にした。若きFWがゴールで引っ張り、昨年までのエース大串は今季からボランチとして、かじを取った。前日の退場でこの日は出場停止。「今日負けたら僕の責任。辞める覚悟でした」。かつて得点王を狙った7年目の大黒柱がチームのために働いた。ベンチ外でも、1年間の努力に勝利の女神はほほ笑んでくれた。MVPも獲得した。

ホンダロックは自動車のかぎを主に生産。会社から「やるからには日本一を」と物心両面で支援を受け、JFL昇格をかけて全国地域リーグ決勝大会に出場する。41年目で重い扉(とびら)を開いた宮崎の伝統チームが、再び新しい歴史を築くはずだ。

ホンダロック・サッカー部公式HPは以下のところから。
http://www.hondalock.co.jp/soccer_club/index.htm

またホンダロックといえば、スポーツナビの連載コラム「宇都宮徹壱天皇杯漫遊記」の第1回目に宮崎県代表として取り上げられたチームですね。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/emp_cup/84th/column/200409/at00002578.html

宮崎代表のホンダロックは、本田技研連結子会社イモビライザーシステムやステアリングロックスイッチなど、車やバイクのセキュリティ部品を開発・製造している。

サッカー部がスタートしたのは、会社設立から2年後の1964年(昭和39年)。97年に2度目の九州リーグ昇格を果たすと、会社の福利厚生組織から完全独立し、99年に初めて宮崎代表として天皇杯に出場、今回が4度目の登場となる。ユニホームは、これまた本家・Hondaと同じ赤一色。

浜松の「アマチュア最高峰」Honda FCはもちろん、今季の関東リーグで優勝した埼玉のホンダルミノッソ狭山や、この九州宮崎のホンダロックなど、各地の「目指せJ」を阻むのはいつでもどこでもホンダの紅き血族なのか!?(笑) 最初の記事にあった「会社の物心両面での支援」は同じく日刊スポーツ九州の6月14日記事に。
http://www.nikkan-kyusyu.com/cgi-bin/vi/view.cgi?jl=kl&id=1087220567

ホンダロック3連勝/KYUリーグ
初優勝を狙う2位ホンダロックが首位沖縄かりゆしに勝ち点2差に迫った。サン宮崎を3−0で下し、3連勝。JFL昇格をも視野に入れた会社側の支援も強まり、全国進出に向けてチームは高いモチベーションを維持している。

FW大串良秀(29)の25メートル先制弾で主導権を握ったホンダロックが3ゴールで快勝した。気温30度。正午開始の厳しい試合を乗り切った。「今はJFLを狙おうという目標がある。レギュラー組も危機感を持っている。今はいい競争があって、本当にムードがいい」。玉の汗を浮かべた大串が胸を張って語った。

昨年までは費用の関係などから、活動はKyuリーグまでという〝流れ〟があった。だが、三神哲夫新社長(55)の「やるからには日本一を目指そう」という一声で、チームの士気は一変。企業チームのため全体練習は週3回だが、自主トレが増えた。2点目を決めたFW日高大樹(22)は「上を目指すという気持ちがあるから、精神的にも粘れた」と、酷暑のゲームを制した理由を口にした。

会社側もグラウンドにナイター照明とサク越え防止のネットを新設して、チームを支援。社長を交えた焼き肉大会を開くなど、一丸となる姿勢ができた。福田修一監督(37)は「会社の期待を感じます。(次戦は)折り返しの試合。(沖縄)かりゆしとの差を縮めるため、目の前の1試合を大切にしたい」。

例年は(おそらく)「降格さえしなければ」がとりあえずの目標。しかし今年は「優勝そしてJFLへ」と前向きな目標が選手たちのモチベーションを上げ、様々に好影響を与えたのだろう。ホンダロックの監督・スタッフ・選手、そしてサポーターの皆さん、初優勝おめでとうございます。