JFL後期第９節、ザスパ草津はYKK APに逆転勝ち、FW菅野拓真が先発デビュー。
後期第９節10月16日（土）
●佐川急便東京SC ０−２ 横河武蔵野FC
10分：西口広海（横河武蔵野）
40分：村山浩史（横河武蔵野）●ソニー仙台FC １−２ デンソー
22分：高野和隆（ソニー）
26分：高山英樹（デンソー）
44分：大谷哲也（ソニー）
群馬FCホリコシは随分辛勝だなー、と思っていたら、それは池田監督の意図だったそうで。上毛新聞より。
●攻めたい気持ちを我慢
群馬FCホリコシのゴールラッシュを期待していたサポーターには物足りなさが残ったかもしれない。だが、試合後の池田司信監督やイレブンの表情には達成感があった。意図した通りの試合ができたことに―。攻撃を“売り”にするホリコシが仕掛けない。いつもなら前線から激しくプレスを掛けるスタイルも影を潜める。相手ボールになれば、前線に１人だけ置き、残るフィールドプレーヤー９人が自陣に戻る。従来とは一転、守備固めをして獲物がかかるのを待った。
指揮官の思惑通り、最後までゴールを割られることはなかった。ミスからピンチを招く場面もあったが冷静に対処した。唯一、攻撃のゴーサインが出た後半２０分過ぎの決勝点を守り切った。「１―０だけど内容はある。攻めたい気持ちをよく我慢できた。（スコアは）快勝じゃないけど、（内容は）快勝だね」と指揮官はうれしそうだ。
この日の戦い方は、１カ月後に控える天皇杯全日本選手権４回戦のＪ１柏レイソル戦に向けてのもの。池田監督は「ザスパ草津のような粘り強さも学ばないと。勝つためには、こういうホリコシもある」と言い切る。
ただ「Ｊ相手に当たって砕けろ」ではなく、「勝つため」の準備をして試合に臨む指揮官の姿勢はチームにも伝わるだろう。元カメルーンＵ−23代表のチュウミは連続スタメン出場中。一度見てみないとな。
10月17日（日）
●愛媛FC １−０ Honda FC
44分：金子豊（愛媛）●佐川急便大阪SC １−３ 大塚製薬
08分：大場啓（大塚）
15分：塩澤達也（佐川大阪）
23分：大場啓（大塚）
37分 大島康明（大塚）
愛媛FCは司令塔のＭＦ濱岡（天皇杯川崎戦で見ましたか？ の８番）とＦＷ友近（天皇杯川崎戦で惜しいシュートを放った11番）の二人を累積警告で欠く厳しい陣容。そして迎え撃つ対戦相手は強豪ホンダと大ピンチだったが、これを撃破。素晴らしい。大塚製薬は前半開始からの点の取り合いを制して勝利。３位のホンダが負けたこともあり、次節にホンダが負けるか大塚製薬が勝つかすれば、今季の２位以内が確定して、Ｊ加盟条件を全て満たすことになる。
●栃木SC １−５ アローズ北陸
09分：三好拓児（北陸）
54分：上園和明（北陸）
72分：北川佳男（北陸）
78分：北川佳男（北陸）
83分：只木章広（栃木）
86分：川崎元気（北陸）
アローズ北陸が大勝。点差が開いたのは栃木が前がかりになったところでアローズのカウンターが奏功した模様。サガン鳥栖からレンタル移籍の三好が先制点をあげる活躍。補強大成功だね。今季不本意ながら最下位に甘んじている鳥取は佐川印刷に快勝。入れ替え戦もなくなるようだし、ぜひ来季を見据えた戦いを。ザスパ戦で見た限りはどこのチームも弱くない。しかし、わずかな差が勝敗を分けてしまうものなのか。佐川印刷は次節、唯一のホーム草津温泉での試合。
●ＹＫＫ ＡＰ ２−３ ザスパ草津
03分：朝日大輔（YKK）
30分：長谷川満（YKK）
41分：鳥居塚伸人（草津）
73分：吉本淳（草津）
79分：佐藤正美（草津）
前期に負けている４位YKKを敵地で逆転勝利。南米帰りの菅野拓真が先発デビューを果たし、得点こそなかったが、かなり貢献してくれたそうで。草津のＦＷ陣は佐藤と吉本が最近スタメンだが、「生抜き」堺陽二が負傷、マルキーニョスはどちらかと云えば1.5列目なタイプなので、純粋なトップの交代戦力は元セレッソの宮川のみ。そこに先発起用が可能で高さもある菅野の加入は大きなプラスとなった。いや〜良い選手が加入してくれたものだ。
この勝利はとにかく大きかった。４位YKK APとの勝ち点差を９と引き離しただけでなく（負けてれば差はたった３だった）、３位ホンダとの差を５に拡げ、残り６試合で「４勝２敗」を最低目標に出来た。負けていれば「５勝１敗」の最低目標はかなり厳しいかったと云えるだろう。また次節に勝ち点３を取れれば、愛媛FCが残り６試合を全勝しても総勝ち点で上回わる。草津サポの「ORANGE」ファンとしてはツライが、「Ｊ２加盟は２チーム」となれば、迷わず草津を応援するしかないしね。奇数でもなんでも３チーム加盟でいいじゃん、が本音。Ｊ２試合数が多いし、交代で休むのはダメなのかな。
