声に出しても意味がとりにくい日本語。

http://www.sanspo.com/soccer/top/st200410/st2004102006.html

●日本代表最終予選進出で来季のJは「かなり無理な日程」
日本代表のW杯アジア最終予選進出決定で、Jリーグがうれしい悲鳴を上げている。来季のJ1日程が過密になることが避けられないためで、鈴木昌チェアマン(68)も19日の理事会終了後に「選手によっては休みがないケースも増えるかも」と苦笑いを浮かべた。

J1は来季から1ステージ制に移行し、チーム数も現在の「16」から「18」に、年間のリーグ戦試合数も「30」から「34」に増える。これにナビスコ杯、アジア・チャンピオンズリーグなどが加わり、日本代表も2月9日開幕のアジア最終予選、6月のコンフェデ杯、時期未定の東アジア選手権など、大会がめじろ押しだ。

Jリーグ側では年内に日程の骨子を決めたいとしているが、水曜日の公式戦開催が激増するのは必至。鈴木チェアマンも「かなり無理な日程になる」と話していた。

「Jリーグがうれしい悲鳴を上げている。」って、どこにかかる言葉なのか。
試合数増加→収入増加、って単純な話でないのは記事を読めば判る。まず代表の大会や予選試合が直接的に収入面でJに恩恵があるわけではない。(間接的にはもちろん、ある。)また鈴木チェアマンの発言「選手によっては休みなし」はそんな無茶をクラブができるわけもなく、ベンチやベンチ外に置かれることも増えるだろう。出場してもパフォーマンスの低下・ケガの不安は絶えずつきまとうだろう。さらに「水曜日開催激増の無理な日程」も併せて、観客数の減少すら招く。これではなんのためにJ1の2チーム増で4試合増なのか判らない。

また、来季から1シーズン制に移行し、順位賞金も年間1〜6位と新たに7位にも渡されることになったが。「前期はダメだったが後期で5位に入れたから賞金収入があった」なんてことはなくなるので、順位争いもよりシビアになるだろう。そんなシーズンに「かなり無理な日程で、選手によっては休みなしのケースも」な状況で、クラブと代表での連戦やむなし、となり易い代表選手たちには、肉体的・精神的にかなり無理がかかるのでは、との心配もある。

アジア・チャンピオンズリーグも、もっと注目を浴びて良いし、またこれから日本でも盛り上げなくてはならない放送コンテンツであろうが、この現状では参加2クラブは、今年の磐田・横浜FMと同じように全力注入とはいかないだろうし、その持つ力を十分に発揮できるとは思えない。アテネ五輪関連の日程が消滅しても、大変なスケジュールとなりそうだ。