仙台スタジアムもベガルタ仙台の支援策として、ネーミングライツ導入検討へ。

SH772004-11-05

昨日につづいて、ネーミングライツ関連話題。サポティスタより。
http://www.kahoku.co.jp/news/2004/11/20041105t11022.htm

●仙スタ命名権売却案浮上 ベガルタ来季収入減必至
J2ベガルタ仙台の本拠地、仙台スタジアムについて、「ネーミングライツ」(命名権)を売却する案が、仙台市内部で浮上している。来季のベガルタJ1昇格が消え、運営会社・東北ハンドレッドの減収が予想されるため、間接的に財政支援しようというアイデアだが、実現するかどうかは不透明だ。

他スタジアム同様、ネーミングライツ案が持ち上がった仙台スタジアム。ただ少し事情が異なるようで。

浮上している案では、「仙台」と「スタジアム」の間に企業名などを入れてもらう形で、ネーミングライツを期限付きで売却。市は売却益を使って、運営会社が支払う施設使用料の肩代わりなどに充当するという。
ベガルタは来季、J2の2年目を迎えることから、Jリーグからの分配金は今季の2億5000万円から半減する。観客数の落ち込みも加速しかねず、数億円規模の収入減が予想されている。
本年度、市の補助金は7000万円。J11昇格は果たせなかったが、「苦しい時こそ変わらぬ支援を」(市幹部)との声もあり、来季も同額を助成するとみられるが、減収分まで補てんする補助金増額は難しい状況だ。
このため、仙スタのネーミングライツを売却し、市が資金面で間接的に支援できないかと案が浮上した。実現にはクリアすべき課題は多く、具体的な検討はこれから進められる。

残念ながら来季もJ2となったベガルタ仙台への財政支援策の一環、ベガルタ仙台運営会社が行政に支払う施設使用料をもらわぬ替わりに、ネーミングライツで得た収入を充てよう、という他スタジアムの収入増加策よりも一歩「クラブ支援」に踏み込んだ形のようだ。

仙スタはベガルタが優先的に使用しているが、専用施設ではなく、「ネーミングライツの売却益をベガルタ支援だけに充てていいのか」(市市民局)との考え方もある。
ただ、市内の公共スポーツ施設は、維持管理費と使用料収入の格差が大きく、市が赤字分を負担しているのが実情。財源確保策として、市市民局は「公共施設のネーミングライツ売却について、検討してもよい時期かもしれない」としている。

ネーミングライツをもって増収につなげよう、という点では他自治体同様に反対はなさそうだが、持ち上がっている案どおりに進めば「行政への収入は変わらず、もしくは微増、ベガルタ仙台は施設使用料を免除」となる。ベガルタが優先的に使用しているとは云え、市民の財産でもある仙台スタジアム。そこから得られる利益をサッカークラブだけに優先的に充ててよいものか、という声は当然あがるだろう。
なんにせよ他自治体より、ネーミングライツを用いた積極的なJクラブ支援策であり、行政側からこういう動きが起きる仙台は、スゴイ。最終的には市民の大きな反対でもない限り、クラブ支援に踏み込んだネーミングライツ使用方法が誕生することになりそうな気がするが。愛されてるなあ、ベガルタ仙台