JFL後期第14節、ザスパ草津バンザーイ、なしよ。

ホームで決めたかった。

ザスパ草津が勝利するか、ザスパ引き分けでもHonda FCが負けてくれれば、ザスパ草津の今季2位以内が決定する第14節。ザスパ草津のホーム最終戦でもありましたのですよ。さて注目の結果から。
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11月27日(土)
ザスパ草津 0−0 佐川急便東京SC
佐川印刷SC 1−2 Honda FC
19分:鈴木弘大(ホンダ)
55分:若林令緒(佐川印刷
59分:石井雅之(ホンダ)
2位以下の争いは、残り2節で最後の順位争いが繰り広げられる。Jリーグ昇格には2位を確保したいザスパ草津は、ホーム群馬県敷島公園サッカ−ラグビ−場にて佐川急便東京SCと対戦。6,432名の観衆のなかで行われたこの試合、前半は佐川東京ザスパゴールに迫るが、強風で難しいコンディションの中、両チーム得点なく前半を終了。後半に入り徐々にペースをつかんだザスパ佐川東京ゴールに迫るが、佐川東京も守備陣の頑張りで得点を許さない。結局、試合はそのまま終了しスコアレスドローに終わる。一方、現在3位のHonda FCは、アウェーで佐川印刷SCに勝利し、ザスパとの勝点を3につめる。2位争いは12月5日のJFL最終節でのHonda−ザスパ直接対決で決する。

_| ̄|○ 空気読めよ上州名物からっ風。あ、風も空気か。
ホーム最終節、勝ってJ加盟の成績面条件「原則2位以内」を達成してイレブンもサポもバンジャーイ、というシナリオが理想だったが、この日の強風はサッカーどころではありませんで。ゴールキックは押し戻される、横パスは強烈なカーブがかかる、DFからGKへのバックパスはGKに届かず失速。てんやわんやの90分でしたね。そんなゲームの流れを28日付の上毛新聞より。

ホーム戦でのJ昇格を見届けようと、競技場には午前八時ごろから、ザスパのサポーターが続々と集結した。午前十一時の開場とともにスタンド、芝生席を埋め始め、試合開始直前にはほぼ満席状態に。競技場内は紺色の“ザスパ色”に染まった。

自分は9時半ごろスタジアムに到着したのですが、ベイシアグッズ(なにげに点数が増えている)販売テントやスポンサー飲食関係のテントは既に盛況盛況。これは来季も経済効果が期待できますな。さらに朝日新聞の号外作成トレーラーもお目見え。真っ赤な大型トレーラーでコンテナには「GOGAI」の文字が。開いたドアから見えるコンテナの中にはパソコンや印刷機が並び、まさしく移動編集・印刷室。初めて見ました。赤い以上3倍のスピードで号外が作成されるはずです。間違いない。また普段は5〜10名のメディア関係者もこの日は20名以上、TBSスーパーサッカー白石美帆嬢まで登場でしたよ。注目されてます。ありがたやありがたや。これで「J昇格決定!」なんて号外もらえれば云うことなかったんですがな。

●北風もいたずら攻め口つくれず
強い風の影響で、ともに思うようなゲームメークができない。ザスパは前線のFW佐藤をターゲットにボールを集めたが、攻撃のリズムがつかみきれず、何度かあった決定的な場面で得点を決められなかった。佐川東京は1トップの尾上を頼りに攻めるものの、決め手を欠いた。

前半はザスパがアゲインスト、佐川東京がフォロー。記事どおりザスパは風下の不利の中でも数度の得点機を得るが、シュートは枠を捉えられなかった。記事では佐川東京の得点機に触れていないけれど、やたらコンタクトに厳しい審判さまが与えるFKを蹴るのは右SH「一人だけ半袖、若いねぇ」の池田くん。天皇杯ジュビロ戦でもたびたび見せた正確なFKがたびたびゴールを襲い、強風以上にサポの肝を冷やしてくれましたよ。ちょっと守備が淡白なのと、縦への突破スピードがもの足りなく思えるけれど、キック精度とキープ力そして展開力は、J数クラブの勧誘が当然と思えるレベルに。試合を通じて脅威でしたよ。

守護神のGK小島がけが、DFの要・小田島は出場停止でピッチにいない。そんな懸念材料を振り払うようにザスパイレブンは一つのボールを追いかけた。ホーム最終戦で勝って「J」の夢をかなえるために…。だが、強い北風がいたずらした。ターゲットのFW佐藤をくさびに2列目の飛び出しで、相手の浅いDFライン突破を試みる。しかし、「風でイメージ通りのプレーができず」(MF山口)、ボールをつなげない。

小島さんは、まだ右足を引きずっていましたな。また小田島の代わりは沖縄かりゆしFCから加わってくれたセレゾ・モラエスことチカ選手。身長190cm近い長身かつ絶妙なヘディングと足技で守備に充分貢献してくれた。来季もぜひぜひ、草津にいてもらいたい選手の一人に。後半はフォローがザスパだが佐川東京の中盤の寄せが早く、山口・鳥居塚もボールキープが厳しい。そうなると両サイドも安心して攻めあがれず、DFラインの裏を狙う単調な攻めの繰り返しに終始してしまった。山口がやや下がり目になり、地域リーグ時代からトップ下を務めていた山崎がこの日トップ下で数度の好プレー&パスを見せたが、この強風の中では、ドリブルとキープ力でゴール前にボールを運べる人材が(結果的には)早い時間で欲しかった。後半投入されたマルキーニョスと小久保はそう意図されてピッチに送り出されたが、マルキはコンタクトに厳しく笛が鳴らされて早々にリズムを無くしてしまった。小久保とさらに投入された堺陽二のガンバリもむなしく、スコアレスドローに。

「J」を決定的にする2位は次節の最終戦、ホンダとの直接対決に懸かる。指揮官は「選手はここまで必死に戦ってきた。もちろん勝ちを狙っていく。いい形で締めくくりたい」と気を引き締める。ラストゲームは敵地。しかも負けられないプレッシャーがのしかかる。これまで勝利を重ねながら得た自信を持って相手に立ち向かえば、風はフォローになる。

残念な引き分けという結果ながら、勝ち点1を確保できたため、Honda FCに2点差負けまでは「2位」が決定する。Honda FCは「アマチュアの最高峰」、最終節の相手には不足がなさ過ぎるほどの強敵である。この最後の関門を突破してJリーグ理事会の承認を待とう。頼むぞザスパイレブン。