「長崎から目指せJ」有明SC、明日から九州県リーグ決勝大会。長崎県行政もクラブ設立支援を決定。

有明SC関連エントリーはこちら。http://d.hatena.ne.jp/SH77/20041210#1102665191http://d.hatena.ne.jp/SH77/20050102#1104651206に。
九州県リーグ決勝大会とFC琉球関連エントリーはこちら。http://d.hatena.ne.jp/SH77/20041011#1097461766
http://d.hatena.ne.jp/SH77/20040913#1095039599http://d.hatena.ne.jp/SH77/20041210#1102662789に。
長崎も盛り上がってまいりました。長崎新聞1月13日付より。
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kako/200501/13.html#02

●運営母体の法人設立へ 県などJリーグ参戦支援
本県サッカーチームのJリーグ参戦を目指し、県と県サッカー協会が二〇〇五年度から、チームの運営母体となる法人を設立する準備に入ることが、十二日明らかになった。出資する法人・個人会員の募集やサポーターの組織づくりに着手し、〇六年度の法人化を目指す。県が積極的に支援に乗り出すことで、Jリーグチーム立ち上げの機運が全県的に広がることが期待される。

2005年度から「目指せJ」クラブの運営法人設立準備に入り、06年度には設立の予定に。またこの設立には長崎県行政も支援、とのこと。やはり行政が動いてくれると話が進みます。「県も支援している」という信用が、各企業や団体、個人の動きを促進する面もありますからね。

また、来年三月に定年退職後の去就が注目される県立国見高校長の小嶺忠敏サッカー部総監督(県サッカー協会会長)も、チーム立ち上げの中心として戦力補強や法人運営に協力することを了承。退職後も引き続き総監督として同校サッカー部を指導する。その場合は参与などの立場で県にとどまる案が浮上している。

小嶺国見校長兼総監督兼県サッカー協会長(長いな)も協力の姿勢。小嶺総監督の優秀な教え子たちの長崎帰還もチームの認知と人気向上には欠かせませんからね。退職後も国見高校での指導がメインとなる場合でも、アドバイザーとして協力していただく案だとか。県サッカー界に強い影響力がおありだろう小嶺総監督の協力はぜひとも得るべきと思いますから、参与として関係を繋げておくのは、とても良いことだと考えます。

関係者によると、県は今月中に体育保健課内に担当職員を配置。この職員を中心に関係部局で県の役割や支援態勢を議論し、新年度に設置する設立準備委員会でサッカー関係者らと運営母体の法人化を具体化する。

このあたりが、具体的な県行政の動きですね。

今季の県サッカーリーグ1部で優勝した有明SCを母体にチームづくりを進める方針がすでに固まっている。今後は九州各県リーグ決勝大会―九州リーグ―全国地域リーグ決勝大会―JFLの過程を踏んでJリーグのJ2、J1に参戦。すべてをストレートで突破すると、最短で〇七年にJ2に昇格できる。戦力補強、ユースチームなど下部組織の設置、一定数人員が収容可能なスタジアムの確保などが課題。中でも運営資金収集のためスポンサー企業の獲得に向け、県や関係機関の取り組みが重要となりそう。

当座は運営法人設立の準備と運営資金のためのスポンサー獲得ですね。また記事にも触れられている九州県リーグ決勝大会は、明日15日と16日で開催です。明日かよ!
長崎新聞1月14日付に詳しく。また、ネット上ではなかなかチームの姿が見えない有明SCですが、この記事では所属選手の紹介もされているので、必見ですよ。
http://www.nagasaki-np.co.jp/news/kako/200501/14.html#06

有明SCいざ出陣 あすから九州各県リーグ決勝大会
サッカーの第28回九州各県リーグ決勝大会は15、16日、鹿児島市鹿児島ふれあいスポーツランド芝生広場で開催。九州リーグ昇格を懸け、各県リーグを制した8チームがトーナメント戦で競う。本県からは、Jリーグ参戦を目指して本格的に動きだした有明SCが2年ぶり4度目の出場。J参戦への第一歩となる九州リーグ昇格(上位2チーム)に挑戦する。

ホンダロックJFL昇格により、今季は入れ替え戦なしで、8チームトーナメントの優勝、準優勝チームは九州リーグに自動昇格に。つまり2勝して決勝戦に進めれば、その時点で九州リーグ昇格が決定します。

有明SCは昨年3月、国見高OB主体の国見FCと合併。戦力強化を図り、昨年の県リーグ1部を8勝1分けで制した。チームも九州リーグ昇格へ向けて、積極的な戦力補強をしてきた。新加入組は、国見高出身でアビスパ福岡などでプレーしたMF原田、同高が2000年度に全国高校3冠を達成した時の主将で、大久保嘉人(スペイン・マジョルカ)らと同期のMF田上ら8人。主軸としての活躍が期待されており、既に練習にも合流して連係を深めている。

国見高校OB+元Jリーガー、てことだけでスゴく強そうなんですが。国見高校卒、元アビスパ福岡所属の原田武男選手に関しては、長崎や国見高校ゆかりのサッカー関係者についてまとめていらっしゃるこちらのHP(http://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/3384/frame.html)に詳しく。

原田武男(はらだ たけお)/MF
1971年10月2日生まれ。173センチ。A型。佐賀県出身。
国見高−早稲田大−横浜フリューゲルスセレッソ大阪川崎フロンターレ(レンタル)−大分トリニータアビスパ福岡
J1デビューは1994年4月16日。J1初得点は1994年6月1日のベルマーレ平塚(現湘南)戦。

J1もJ2も勝負の厳しさも知るベテラン選手に加えて、いまやマジェルカFW大久保の僚友たちも参戦ですか。2日間で最大3連戦の緊迫したゲームが続きますから、選手層を厚くした彼ら新戦力を、うまく活用していただきたいですね。

年末年始も精力的に練習を実施。既存戦力の強化も図ってきた。運動量が豊富なMF宮崎が支柱。精神的にも強く、主将としてチームを引っ張る。攻撃面はサイドからの崩しを得意とし、積極的に攻撃参加する両サイドのDF前田直、石本らが起点となる。旧・有明SCからの主軸で、高さのあるFW松本やスピードのあるMF宇土、九州リーグでプレー経験のあるFW森本らを中心にゴールを狙う。
守備面は1対1に強いDF木原がリーダー。技術と得点力のあるMF前田修が故障から復帰した。C大阪などで活躍したMF内田ら経験豊富な選手もそろっており、トーナメントを勝ち上がるための戦力は整った。

先に紹介のHPより、内田利広選手に関して。

●内田利広(うちだ としひろ)/MF
1972年8月12日生まれ。174センチ。B型。長崎県出身。
国見高−明治大学名古屋グランパスエイトセレッソ大阪
Jリーグデビューは1995年4月22日。J1初得点は1997年9月13日のベルマーレ平塚(現湘南)戦。2001年引退。

ザスパ草津のGK小島さんや鳥居塚キャプテンも同様ですが、一度はJを離れた選手が、所縁ある長崎県の「目指せJ」のために今一度ピッチで尽力する、ということは、とても応援したくなりますね。原田、内田両選手が所属していたJクラブのサポーターの方々には「今は長崎のためにサッカーを続けているのか」と感慨があるのかもしれませんね。

初戦は大学生主体の七隈トンビーズ(福岡)。勝ち上がれば、熊本教員蹴友団(熊本)−中津SC(大分)の勝者と対戦する。元Jリーガーが多数在籍するFC琉球(沖縄)を除く7チームは力が拮抗(きっこう)。激戦は必至の状況だが、植木総司監督は「プレッシャーをいい方向に向けて結果を出したい。目標は九州リーグに上がることだが、できれば優勝したい」と意気込む。

FC琉球は、今でこそ沖縄県一部のチームですが、元々は全国地域リーグ決勝大会で決勝ラウンドにまで進んだ「沖縄かりゆしFC」の選手で構成され、そこに藤吉信次も加わっている優秀の大本命。先の天皇杯ではモンテディオ山形との接戦が記憶に新しいところです。
FC琉球公式はこちら。http://www.fcryukyu.com/pages/index.phpに。
選手一覧はこちら。http://www.fcryukyu.com/pages/players.htmlに。「本当に県リーグ?」という陣容ですよ。
幸いと云うべきか、有明SCFC琉球とは別の山、決勝戦までFC琉球とは当たらずに済んでいるのも、いかなる天の配剤でしょうか。

大会を翌日に控え、選手たちの気持ちも盛り上がっている。宮崎主将は「みんな思っていることは一緒。長崎県にJリーグチームをつくるという夢実現のために、気を引き締めて力を出し切りたい」。旧・有明SCで最後の主将を務めたMF宇土は「有明の代表として、出られない選手の分も頑張る。伸び伸びと最高のプレーをしたい」と活躍を誓っている。

「長崎から目指せJ」の動きを加速するためにも九州リーグ昇格を果たしたい有明SCも、一度はJへの道が断たれたけれど、九州リーグ昇格目前までふたたび進んできたFC琉球も、どちらにも頑張って欲しいですね。トーナメント表は沖縄インターネット放送局のFC琉球応援ページを参照にされたし。
http://www.onb.jp/fcryukyu/ken-league-tornament2004.html