ロッソ熊本、キャンプ地めぐりでチーム構築中。

ロッソ熊本の体制が発表後、約2週間が経ちましたが、この間にロッソ熊本はJクラブなどのキャンプ地まで遠征して練習試合をこなしています。かなりハードなスケジュールだと思いますが、この時期(Jクラブの九州合宿期間)ならではの対戦相手ということもあり、その連戦を活かして寄せ集めのチームを一つにまとめて構築していく方針を、池谷監督が採ったのだと思われます。
記念すべきロッソ熊本としての初戦は、2月4日のJ1清水エスパルス戦。九州では珍しいこの時期の雪で延期となった、本来は2日に予定されていた試合でした。
日本で大きな事件が起き、世の中が動く時には雪が降ることが多いそうです。ロッソ熊本が日本サッカー界とJリーグを大きく動かす、という瑞兆かもしれませんね。
まず熊本日日新聞2月5日付より。http://kumanichi.com/lsports/20050205/kiji1.html

ロッソ熊本 初の練習試合は黒星、J1清水エスパルスに0−3
ロッソ熊本は4日、鹿児島・国分運動公園陸上競技場でJ1清水エスパルスとの初の練習試合に臨み、0−3で敗れた。
試合は45分の2本。ロッソは4−4−2の中盤はダイヤモンド型のシステムを取り、24選手全員を起用した。前半は、ボランチの山口武士、トップ下森一絋を起点に左サイドから攻撃。20分の左MF鎌田安啓のドリブル突破、40分過ぎには中央のパス交換からFW町田多聞がシュートを放つなど惜しい場面をつくった。守備もDF朝比奈伸、鈴木祐輔が突破を許さず0−0で折り返した。

前半のメンバーはかなり頑張った模様。相手も調整中とはいえ、ロッソもまだまだ急造チームで条件は似たようなものですから、J1相手に0−0は立派ですよ。

選手を大幅に代えた後半30分、カウンターから清水の新外国人MFチェ・テウクに先制を許した。同36分には右サイドを崩され2点目を奪われると、終了間際にも3点目を失った。立ち上がりこそ両サイドから町田につなぐ攻撃でシュートを放ったが、徐々に攻め手を欠き反撃できなかった。

前後半とゲームを通じて、FCホリコシから移籍したFW町田多聞が頑張っている模様。筑波大学をインカレで優勝させ、昨季はほぼレギュラーでJFLを1シーズン過ごした経験の蓄積もあり。ロッソでも大きな貢献を期待したいですね。

清水の長谷川健太監督はロッソの印象について「前半はゴール前を脅やかされる場面もあったし、本当に結成数日のチームかと思った」と評価。ロッソの池谷友良監督は「積極的なプレーも出たし、いいコンビネーションもあった。初戦としては十分の出来ですね」と振り返った。

清水の健太監督からも好評価。さて次の相手は、中1日で韓国K2リーグの強豪、国民銀行戦。K2は日本だとJFLのようなアマチュアリーグだそうですね。
これも熊本日日新聞2月7日付より。http://kumanichi.com/lsports/20050207/kiji3.html

ロッソ熊本 “初勝利” 韓国チームとの練習試合
ロッソ熊本は6日、鹿児島県薩摩郡の宮之城町グラウンドで韓国Kリーグ2部の高陽国民銀行と練習試合(30分×4)を行った。スコアは1本目から順に2−2、1−0、0−0、0−0。24選手全員が交代して出場。MF関光博(駒大)が2得点、DF福王忠世(セ大阪)が1得点を挙げた。今季の練習試合2戦目での“初勝利”。

この試合でロッソ熊本がチーム史上初の勝利を挙げることに。しかも海外勢からですよ(笑)。次は国内勢から、Jクラブから、公式戦で、と繋いでいって欲しいですね。また初戦と同じく24選手全員が出場しているのですね。このあたりもまだ選手の能力を把握したり、あれこれテストしている最中らしさが出ていますね。3戦目は中3日でJ1柏レイソルと。
同じく熊本日日新聞2月11日付より。http://kumanichi.com/lsports/20050211/kiji1.html

ロッソ熊本 J1柏に善戦2−4、前半リード
ロッソ熊本は10日、鹿児島市鹿児島ふれあいスポーツランドでJ1柏レイソルと練習試合を行った。3階級格上相手に2−4で敗れたものの、前半リードを奪うなど善戦した。
日本代表の玉田圭司や外国人選手抜きの柏に対し、ロッソは立ち上がり左サイドの守りが薄くなったところを突かれ、前半5分に先制点を許した。しかし、トップ下の森一絋、ボランチ山口武士を軸に反撃開始。20分過ぎに右サイドからのセンタリングをFW町田多聞が決めて同点。25分には再び町田がシュートを決め、前半終了まで一方的にゲームを運んだ。

練習試合の1本目に登場する、とりあえずロッソ熊本の先発イレブンが、前半だけなら2−1で勝ってますが。しかも昨季の天皇杯柏レイソルに苦杯をなめさせた、元FCホリコシの町田多聞が2得点ですか(彼は天皇杯柏戦も先発出場)。レイソルにとってFCホリコシは鬼門?
4戦目は翌日に名古屋グランパスエイトと。同じく2月12日付より。
http://kumanichi.com/lsports/20050212/kiji2.html

ロッソ熊本 名古屋グランパスに完敗
ロッソ熊本は11日、鹿児島県指宿市のいわさきグランドホテル第一グラウンドでJ1名古屋グランパスと練習試合を行い、0−4で敗れた。試合は45分×2本で行われた。名古屋の主力選手が出場した1本目を0−3で終えると、それぞれメンバーを入れ替えた2本目も0−1で敗れた。

この試合は2本目のメンバーが頑張りましたが、さすがに全戦アウェーで日を置かずの4連戦はツライようで、今までで一番点差をつけられてしまいましたね。この段階で勝敗やら得失点を云々しても仕方ありませんが、4戦で5得点は上出来と思えます。ロッソ攻撃陣はかなり期待できそうですね。失点に関しては、まず格上との試合が続いていることと、守備の連携と組織戦術の習熟は一朝一夕にはいかないことからも、時間をかけて改善していく案件ですしね。
鹿児島遠征が続くロッソ熊本ですが、タイ合宿を熊本での合宿に変更した浦和レッズも合宿を開始していますし、ロッソ熊本との練習試合も組まれています。おそらくロッソサポーターはもちろん、地元熊本の方々も集まると思われるので、ホームでの試合も頑張って欲しいですね。